もどかしい5連敗から大幅にメンバーを入れ替えで臨んだ前節は、南アフリカグループ首位のストーマーズに完敗。スーパーラグビー上位陣の実力を思い知らされた。試練の南アフリカツアー3連戦の最後は、同国内陸部の司法首都ブルームフォンテインで、チーターズとの対戦となる(日本時間、16日、午前2時)。チーターズはここまで1勝5敗で南アフリカグループの6位に低迷している。サンウルブズは最下位の8位だが、ここまでの6戦ではもっとも勝つ可能性のあった試合が、3月12日、シンガポールで行われたチーターズ戦だった。

この試合でのサンウルブズは、立ち上がりから攻勢に出て、SOトゥシ・ピシのキックパスなどが次々に決まり、WTB山田章仁がハットトリック(3トライ)、キャプテンの堀江翔太が前半の最後に4トライ目をあげる上々の滑り出しだった。しかし、後半は追い上げられ、勝負どころのPGを2本外し、交代出場のエドワード・カークがイエローカードを受け、14人になった直後にモールから逆転トライを許した。31-32という惜敗だった。

今季のスーパーラグビーの大会方式では、サンウルブズは、同じカンファレンス(アフリカ1)内のチームとはホーム&アウェイで2試合し、アフリカ2・カンファレンス、オーストラリア・カンファレンスのチームと1試合ずつ行うことになっている。今節から同カンファレンス内のチームとの二巡目が始まるわけだ。前回の対戦から何を学び、何を加えて試合に臨むのか。首脳陣の手腕も注目される。

ただし、サンウルブズは、前回のチーターズ戦で活躍した、PR稲垣啓太、WTB山田章仁が負傷で離脱し、LOティモシー・ボンドが、危険なタックルで4週間の出場停止になっている。交代出場していたLO真壁伸弥も怪我で離脱した。決して分厚くない選手層のなかで、メンバー編成は難しくなるだろう。好材料は、怪我で出遅れていたSH矢富勇毅が身体能力の高さを見せつけ、前節はCTBで先発したデレック・カーペンターが力強いタックルと突破力を披露したこと。WTBヴィリアミ・ロロヘアも試合を重ねるごとにチームにフィットしてきている。また、前節はSOピシ、CTB立川理道らを休ませており、好調の選手とリフレッシュした選手を組み合わせ、前回同様、先手をとって仕掛けたい。

チーターズの選手では、地元ブルームフォンテイン出身のCTBフランソワ・フェンターの突破力、南アフリカ代表LO、205僂離襦璽鼻Ε妊筌蓮爾離僖錺侫襪淵廛譟爾詫彙躇佞澄6連敗の中で、サンウルブズがもっとも苦しんでいるのがスクラム、ラインアウトだが、チーターズもスクラムは苦しんでおり、成功率は70%と18位で、サンウルブズの83%を大きく下回っている。逆にラインアウトに関しては、サンウルブズが76,2%の成功率で18位。お互いにセットプレーを安定させることが勝利に直結しそうだ。

ひとつサンウルブズチーターズを大きく上回っている数字をあげれば、ディフェンスを突破する「クリーンブレイク」が、全体5位の「66」。対するチーターズは、「51」で13位。サンウルブズの防御ラインに対して前に出ながらボールをつなぐアタックは、どのチームにも通用し、SOピシらの防御背後へのキックも成功率が高い。前節は相手にチャンスを与えてしまうような、不用意なキックミスも多かった。キックでは相手陣にしっかり入り、ボールをキープしながら攻撃を仕掛けたい。多くの時間を相手陣で戦い、自陣での反則とミスを減らすことができれば勝機はあるはずだ。

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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