3月23日、午前2時50分に起床しました。3時からMLBTV(MLBがプロデュースする野球専門のネット放送)で、レイズ対キューバナショナルチームのエキジビションを観戦するためです。

MLB球団のキューバ遠征は1999年のオリオールズ以来17年ぶりのことで、一昨年12月のアメリカとキューバの国交正常化交渉再開がその背景にあります。

会場のラテン・アメリカ・スタジアム(アチラ流にはエスタディオ・ラティーノアメリカーノ)には5万5000人のファンが詰めかけたようです。メジャーの本拠地球場は内野が多層で外野スタンドは背の低い一階立てというケースが多いのですが、この球場は内外野ともスタンドは一層構造で、その分外野スタンドが随分巨大な印象あります。そして、フェンスはブルーに塗られており。何やら神宮球場を思わせます。しかし、神宮とは決定的に異なる点があります。それは、広告が皆無なことで、「ああ社会主義国なんだ」と思わせます。

この歴史的イベントに名を連ねたVIPは枚挙に暇がありません。まずはバラク・オバマ大統領です。彼が観戦に訪れることは早くから報道されていましたが、わたしはてっきり最上階のガラスで覆われた「貴賓室」的な席に居座るものと思っていたのですが、実際はネット裏の最前列でミシェル夫人とラウル・カストロ議長の間に座っていました。レイズが先制点を挙げると夫人と立ち上がって歓喜のポーズで、大いに野球を楽しんでいる親しみやすい印象を両国に与えることになったと思われます。彼以外にも、ロブ・マンフレッド・コミッショナーはもちろん、殿堂入りの元名監督ジョー・トーリやあのデレク・ジーター、さらには1947年にカラーラインを破ったジャッキー・ロビンソンの未亡人レイチェルさんなどです。彼女はすでに92歳とのことですが、まさにかくしゃくとしていらっしゃいます。

試合の後にキューバ代表チームのメンバーによって抱きしめられたデイロン・ベローナ。

試合の後にキューバ代表チームのメンバーによって抱きしめられたデイロン・ベローナ。

個人的に印象的だったのは、初回レイズの先頭打者デイロン・ベローナが打席に入った時の球場の盛り上がりです。彼は、40人ロースターにはいっていないごく普通のマイナーリーガーなのですが、満員のファンは大歓声で迎えたのです。

それは、彼がキューバから亡命し母国に凱旋した初めての選手だからです。正直なところ、彼はキューバ人でなければスタメン出場はもちろん、この遠征に名を連ねることすらできなかったかもしれません。レイズとMLB機構としては、2013年にハイチに亡命しその後レイズと契約した彼は、今回の遠征の営業上の貴重な商品だったのです。

お知らせ

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★開幕カード★
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4月4日(月)午前9:30 J SPORTS 3 生中継

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