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スキー コラム 2016年3月17日

葛西紀明、夢にまで見たワールドカップ500試合!!スキージャンプFISワールドカップ/プラニツァプレビュー

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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きたぞ、ついに栄えあるW杯500試合だ。
それはクオピオ(フィンランド)団体戦3位、ヴィスワ(ポーランド)の3位表彰台から流れに流れて、ティティゼー・ノイシュタット(ドイツ)2試合目の日曜日にであった。ところが、いつもながらの強風でキャンセルとなってしまった。

葛西紀明

葛西紀明はサッツから豪快に飛び出した

葛西紀明

その実直さながら心の落ち着きがみられる葛西紀明(土屋ホーム)

「土曜日は葛西さんの、のぼりと日の丸を振り回しました。神風ハチマキをぎゅっとしめて、それはもうTVインタビューまでされました。うれしかったですね、500試合目はキャンセルになって残念ですが、ドイツまで来たかいがありました」

ジャンプフリークの娘さんを帯同してのドイツ南西部、黒い森(シュバルツヴァルド)南端に位置するフライブルグ市および清らかな湖畔のティティゼー・ノイシュタットへの旅情となった札幌在住の実業家・木村暢さんであった。 そのおおらかで親しみあふれる独特の応援スタイルは、ユーロスポーツをはじめ国際映像にて全世界へと配信されていったのである。

そして処は一気に、葛西紀明(土屋ホーム)が得意とするフライングのプラニツァ(スロベニア)へ、と移っていった。
14日に急きょ決定したノイシュタットの代替え試合が17日そしてレギュラーの最終戦シリーズで18日個人戦、19日の団体戦、20日の最終戦個人戦となる。

すこぶる居心地の良いプラニツァの地での4連戦となったのだ。
葛西はとてつもなく、わくわくしていた。
「ドイツでも、みんなが応援してくれたんです。499や500と書かれてあるボードを持って、記念のTシャツを着ていて。そういった声援も響いてくるし、もう、ほんとうにうれしくてたまらなくて」 しかも、はやくに決めたかった500試合、それが翌週に移り、少しばかり残念に思ったが、そこはレジェンド、すぐに気持ちを切りかえる。

「好きなんですよ、プラニツァのフライング台、そこで決めますから。個人総合優勝した地元の英雄プレフツに勝って(笑)」

いたって意気軒高そのものだ。

そこには一面に頼もしさが満ちていた。
それは日本のファンのみならず、欧州のジャンプファンの夢と希望を乗せて、澄み渡る大空にジャンプしていく。そのような素晴らしいシーンが目に浮かんできていた。

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