開幕したばかりのJリーグは、本命と目されたサンフレッチェ広島やガンバ大阪などの出遅れによって早くも全勝チームなしの大混戦となっている。いかにもJリーグらしい展開といえばそれまでなのだが……。

大混戦となっているのは、Jリーグがもともと勢力が均衡しているリーグだからでもあり(ヨーロッパのように財政力がそのまま戦力差に比例しない)、また開幕早々あるいは開幕直前からはじまるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の影響が大きいからでもある。

シーズンが始まって1か月も経てばチームの戦い方も固まり、選手たちのコンディションも上がるから連戦にも耐えられる。だが、開幕早々は選手のコンディションも上がり切ってはいない。そんな時期に海外遠征を含む連戦が続くのはチームにとってとても厳しい。ACLでも開幕直後の第1節、2節は日本勢が大苦戦し、第3節以降巻き返すというのが毎年恒例のお決まりのパターンであり、そしてACL出場組(つまり、昨年の上位陣)が開幕で出遅れることになるからJリーグ自体は大混戦となるのだ。

昨年のACLでは、浦和レッズが早々と敗退が決定的となり、ペトロヴィッチ監督はACLではメンバーを変えて戦った。そして、それがファーストステージでの浦和の独走につながったように思えた。一方で、ガンバ大阪は敗退濃厚となりながらもACLを最後まで諦めず、実際、巻き返して準決勝まで勝ち進むことになったのだが、その負担があったせいか、昨年は最後の天皇杯を除いて国内タイトルからは見放されてしまうことになった。そんな中で、戦力的には厳しい中でACLを本気で戦うことによって戦力をアップさせたのが柏レイソルだった。

昨年のACL出場4チームの中では選手層がそれほど厚いとは思えなかった柏だったが、それでもアジアでの厳しい戦いの中で勝ち進むことによって、若い選手たちが力と自信を付けてきているのが感じられて、見ていてすがすがしい気持ちがしたのをよく覚えている。ユース時代から選手たちを見てきた吉田達磨監督が、ACLという舞台を借りて選手を鍛えている姿にも共感を覚えた。

しかし、選手層の厚いG大阪ですらACLの負担で苦戦を強いられたのだ。柏は、Jリーグではなかなか順位を上げられず(記者仲間では、ACLを早々と放棄してしまった浦和の勝点を柏に回してやるべきだという冗談も囁かれた)、サポーターからは不満の声が上がったそうである。そして、柏レイソルはシーズン終了を待たずに監督の交代を決めた。

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