同期の吉持と談笑する茂木

今、恐らくルーキーの中で最も開幕1軍が近い選手だろう。ドラフト3位でイーグルスに入団した茂木栄五郎は、人気こそオコエ瑠偉に大きく水をあけられているものの、実力と首脳陣からの信用は高い。キャンプを視察に訪れた解説者らも、「茂木はいい」とすぐに目をつけている。

キャンプで実力を初めてお披露目してからというもの、攻守で類い稀なセンスが光っている。特にパンチ力のあるバッティングは魅力満点。球をしっかりバットの芯で捉え、強い打球を広角に打ち返す。

守備もセンス抜群。これまでサード専門だったが、チーム事情からショートとセカンドでの練習を積んでいる。慣れない守備に苦労の様子もみて取れるが、梨田監督も「よくやっている」と期待を寄せる。

しっかり者で真面目だが、柔らかく親しみやすい。4学年も下のオコエに、すぐに「栄ちゃん」と呼ばれるようになった。本当?と尋ねると、「そうなんっすよ〜、コイツ」とまるでお兄さんのように顔をほころばせていた。

◆高ぶる気持ちでキャンプは大変なことに

キャンプインから首脳陣や関係者の注目を集めていた茂木。日に日に増える取材にも、大きく通る声で一つ一つの質問に丁寧に答える。存在感は高まるばかりだ。

第1クールが終わった時、少し話をさせてもらった。すごく堂々とされている。そう伝えると、本人から全力で否定された。「全然です。話すのは本当に苦手なんです」。

練習でも人一倍大きな声を挙げている茂木だが、かなり内気なのだとか。それどころか、快活に馴染んだ様子にみえたシートノックも、全くそうではなかった。「実は、楽天が日本一になった時、すっごい応援しながら見てたんです」。

茂木は楽天の大ファンだったのだ。そのため、初めてのシートノックは、内心とてつもない興奮が渦巻いていたのだとか。

「藤田さんの守備を目の前で見て『うおわあああっ』って思いましたし、嶋さんなんてジャパンのキャプテンも務めてる人ですよ。『オレ、嶋さんの球、捕って投げ返してるよ!』って思いながら、かみしめてプレーしてました。TVで見てきた選手が目の前にいるって思って、ウキウキしちゃうんです」。

ルーキーのプロ初キャンプである。言うまでもなく楽しみよりも、プレッシャーやストレスの方が大きい。茂木はたまった疲れを実感しながらも、「もうよくわかんないんです。プレッシャーはあるし、疲れてるのにウキウキもしちゃって。緊張感なのかワクワクなのかわけがわからなくて」。

ある意味、物怖じがないのかもしれない。そこで、茂木が憧れているという松井稼頭央について、尋ねると、「まだ…いやっ…恐れ多くて、お話ができないっす。なんか稼頭央さんに会うとファンに戻っちゃうんです」と告白。

頭をかいて帽子をぎゅっと握ると、「サインもらいたいんですよ…。この試合で使う帽子にサインほしいです。本当にサインほしいんです」と切実に語った。

お知らせ

プロ野球3月25日開幕!
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