サッカーの女子日本代表がリオデジャネイロ五輪アジア最終予選に敗れた。5年前、ワールドカップ(W杯)を制し、小気味のよいパス交換と危機におびえぬ精神性で、列島を感動させた。4年前のロンドン五輪では、米国にリベンジを許して銀メダル。昨年のW杯は、その米国にファイナルで1―5の惨敗を喫した。

愛称、なでしこの栄光から蹉跌への軌跡を参考にしなくてはならぬフットボールのチームが日本列島にある。男子ラグビーのジャパンである。

昨年のW杯での南アフリカ代表スプリングボクス戦の世紀の勝利は永遠だ。3勝1敗の結果、それにもかかわらず勝ち点の優劣でベスト8入りを逃がし、皮肉かもしれぬが、そのことで「無傷」の帰国を果たしたことを含めて、あらためて大成功であった。なでしこのW杯制覇にも並ぶほどの「達成感」は確かだ。

記者会見

2月1日に日本協会で行われた強化体制並びに強化ビジョンについての記者会見

だから、ここからが大切である。いかに環境が変化しても、たとえばエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)体制のような潤沢な時間、予算を仮に強化に費やせなくなったとしても、いったん手にした「プライドのレベル」を下げてはならない。簡単に述べれば、こんどスプリングボクスとぶつかり、もし負けたとして心の芯の芯まで落胆できるか。仮にサモアに黒星を喫して、それをショックととらえられるか。ここが問われる。

なでしこジャパンのロンドン五輪決勝、米国は、前の年のまさに屈辱を忘れずに燃えたぎり、闘争心と研究心をむきだしに開始直後から猛攻を仕掛けた。それでも女子日本代表が大崩れしなかったのは、まさにW杯王者の自信、その発露としての修正力のおかげである。1-2の敗戦。当時、読者に敵を増やすかなあと少しだけ迷って、サッカー専門誌の連載コラムに、なでしこは「金メダルにのみ執着してもよかった」と書いた。もっと露骨に悔しがってよい。悔しがるべきだ。どこか痛恨の質量が足らないように映ったのだ。

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