昨季J1王者・サンフレッチェ広島が公式戦4試合未勝利という苦境に立たされている通り、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)参戦チームの苦戦が目立つ2016年J1第1ステージ序盤戦。そんな中、予想通りの強さを見せているのが、鹿島アントラーズだ。

昨季は第1ステージ8位に終わり、第2ステージ途中にトニーニョ・セレーゾ前監督解任という想定外の事態に見舞われ常勝軍団。しかし、その後を引き継いだ石井正忠監督がハードワークや献身的守備といった鹿島の伝統を復活させ、Jリーグヤマザキナビスコカップ制覇、第2ステージ2位という上昇曲線を描くことに成功した。最終的にJリーグチャンピオンシップ(CS)に出場できず、クラブとして完全なる満足感は得られなかったが、序盤の停滞を考えたら、この成績は上々と言えるだろう。

そして迎えた今季。石井監督が続投し、欧州移籍がささやかれた柴崎岳も残留。一時はポルトガルリーグ2部のポルティモネンセに復帰した金崎夢生も2月に完全移籍が決定し、昨季同等以上の戦力を維持できた。プレシーズンは柴崎の虫垂炎、金崎の途中合流などで今一つ振るわなかったが、シーズン本番突入後は抜群の安定感を見せている。2月28日の開幕・ガンバ大阪戦を19歳のルーキー・鈴木優磨の決勝点でモノにし、3月5日の第2節・サガン鳥栖戦も金崎のヘッド弾で1−0で快勝。鹿島らしい「1点を取ったら確実に守り抜く」という手堅い戦いを継続して、序盤2連勝を飾っているのだ。

この大きな原動力となっているのが、昌子源と植田直通の両センターバックの安定感だろう。鳥栖戦でも植田が相手エースの豊田陽平に物おじせずぶつかりに行き、仕事らしい仕事をさせなかった。もともと身体能力では日本人離れしている彼だが、1月のAFC・U-23選手権(カタール)でアジア制覇という好結果を残したことで、確固たる自信と手ごたえをつかんだのが大きいようだ。

「U-23でタイトルを取り、リオも勝ち取ったことで、自分自身の中に落ち着きが出てきたかもしれない。『自分でやろう』という気持ちが強くなったから」と植田本人もコメントしていたが、試合出場機会をコンスタントに得られなかった昨季とは顔つきも風格も全く違っている。

その変貌ぶりを一番身近で感じているのが昌子だ。「ナオとは今、お互いにメチャクチャ言い合っている。前は俺が一方的に言って、ナオが聞くような感じだったかもしれないけど、今シーズンに入ってからはお互いに言い合うようになった。それに今のナオは1つ1つのプレーをクヨクヨしなくなった。豊田君との競り合いでも、前だったら1つ負ければ引きずっていたのに、『次行こう』ってすぐに切り替えられている。そこは一番変わったところですね」と太鼓判を押す。その昌子自身も鳥栖戦では的確なカバーリングで相手のチャンスの芽を摘み、鋭いロングフィードでたびたび得点チャンスを作っていた。植田に刺激を受けて彼も急成長を遂げているのは間違いない。この2人がしっかりと最終ラインを支えているから、今の鹿島は失点する気がしないのだ。

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