ハノーファーの山口蛍

2月21日の前節・アウグスブルク戦で、右足第5中足骨骨折の癒えた清武弘嗣が後半から復帰しながら、0−1で手痛い敗戦を喫したハノーファー。これで泥沼のリーグ戦8連敗となり、いよいよ2部降格が現実味を帯びてきた。救いがあるとすれば、プレーオフに進む16位、ヴェルダー・ブレーメンとの勝ち点差が6のまま変化しなかったこと。今後、ハノーファーが急浮上して勝ち点を積み重ねることができれば、16位に這い上がれる可能性もゼロとは言い切れない。そのためにも、トーマス・シャーフ監督にはこのタイミングで大ナタを振るってもらう必要があった。

指揮官も思い切った決断が求められていると悟ったのだろう。27日のシュツットガルト戦でとうとう大胆な布陣変更に踏み切った。後半戦突入後のハノーファーは、アンドレ・ホフマンがアンカーに陣取り、その前にサリフ・サンやエドガー・プリブらをインサイドハーフに入る4−3−3、あるいはトップ下を置く4−4−2をベースにしてきた。しかし、今回はホフマンと山口蛍がダブルボランチに並ぶ形にシフト。2列目は右からアイヴァー・フォッスム、清武、マリウス・ヴォルフ、1トップはケナン・カラマンという4−2−3−1システムで挑んだのだ。

右サイドバック・酒井宏樹を含めて日本人トリオを揃ってスタメン抜擢するのはまさにビッグサプライズ。「僕ら3人が一緒にプレーするのが理想。『日本人はできる』ってことを見せたいし、僕らがハノーファーを這い上がらせたい」と清武は2週間前に語気を強めていたが、その言葉通りの形が実現したのである。

今季中位をキープするシュツットガルトが序盤から主導権を握る形でスタートしたこの試合。前半18分にはティモ・ヴェルナーにリスタートからいち早く先制点を許してしまい、ハノーファーには嫌な雰囲気が漂った。それでもこの日の彼らは日本人トリオ中心に粘り強い守備と鋭いカウンターを随所に披露。巻き返せる予感も色濃く漂った。その雰囲気が結果に結びついたのが、前半32分のクリスティアン・シュルツの同点弾。清武が自らドリブルで攻め込んで得たFKをキッチリと合わせて貴重なゴールをアシストしたのだ。「清武がいなければ何も始まらない」と地元のサポーターもみな口を揃えていたが、やはり彼がいるだけでゴールの確率が一気に上がる。清武がいかにスペシャルな選手かをこの1つのキックで誰もが思い知ったことだろう。

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