フォワード。サイドハーフ。そして、サイドバック。どのポジションを任されても、ひとたびピッチに立ったこの男が変わることはない。ただひたすらに前を向き、目の前の相手に、自らが課した壁に正面から挑み続ける。矢野貴章。31歳。着実に積み上げたキャリアを世界の舞台にまで届かせた男が語るPre-match Words。

Q:まずは開幕までのプレシーズンに対する手応えというのはいかがだったでしょうか?

A:監督も変わりましたし、選手も大幅に入れ替わったので、その中で監督のやりたいことを選手はピッチで表現しようとしていたと思うんですけど、なかなかそれがうまく行かなくて、もちろん試合をやってもなかなか良い結果が出なくてという、少し不安を抱えながら過ごした開幕前だったかなという気持ちはあります。

Q:矢野選手も数多くの開幕を迎えてきたと思いますが、今までを振り返っても不安の方が大きい開幕といった感じだったのでしょうか?

A:僕自身はそんなに不安というか、自分のコンディションのことをまずは考えてやっていましたけど、やっぱり練習試合をやっても思うようなプレーができないとか、練習でやっていたことができないということが続いたので、少し例年に比べたらそういう不安というものはあったかもしれないですね。

Q:センターラインに新外国籍選手が3人入る形になりましたが、そのあたりのコミュニケーションの部分はいかがでしたか?

A:そうですね。というよりも、やっぱり大幅に選手が変わって、スタッフも変わって、本当に新しいチームという感じになったので、それでもちろん凄く良い面もあったと思いますし、いざシステムを組んでみた時に新しい選手ばかりで、なかなかコンビネーションの部分とかコミュニケーションとか、そういった部分がうまくできなかったかなと思いますね。

Q:小倉監督は練習を見ていても非常に明るさを感じますが、矢野選手から見た小倉監督の印象はいかがですか?

A:非常に明るい監督ですし、選手にとても近い監督だと思いますね。選手の意見も凄く聞いて採り入れてくれますし、選手を経験していたというのもあると思うんですけど、選手目線というか、選手に本当に近い監督だなと思います。

Q:練習の雰囲気自体はいかがですか?

A:練習の雰囲気はとても明るいと思いますね。もちろんスタッフだけではなくて、新しく入ってきた選手もいますし、元々いた選手だったりとか、みんなで盛り上げていこうという感じは凄くあると思います。

Q:矢野選手もベテランと呼ばれる年齢に差し掛かりつつあると思いますが、グランパスが新しいチームになっていこうとする中で、自分の立ち位置の変化を感じることはありますか?

A:やっぱり自分の年齢が上から数えた方が早いですし、圧倒的に下の選手の方が多いですし、そういった所でやっぱり感じますね。

Q:「ちょっと歳取ったな」と感じる部分はありますか?

A:そう感じないようにしていますし、そう感じさせないように頑張っているつもりですけど(笑)、若い選手に比べればたくさん経験してきているので、そういった所で違いを出せるというか、良さを出せたらなと思っています。

Q:高卒の子が入ってきたりすると相当年も離れていると思いますけど、ジェネレーションギャップを感じることもありますか?

A:ありますね。というよりも、今高卒で入ってくる選手や大卒で入ってくる選手は、自分が1年目の頃ってまだ小学生とか(笑)、中学生とかって考えると、そういう選手たちと一緒に自分はプレーしているんだなって考えると、「ちょっと歳取ったな」と感じますし、自分がプロ1年目の時に30を超えた選手とかは本当に「ベテランの選手だな」って思っていたので、それを考えると今は自分がそういう立場になっているので(笑)、「そう感じられているのかな」という感じがしています(笑)

Q:以前柏の同期の大谷秀和選手も「自分が10代の頃は30歳とか『マジ、オッサンだな』と思っていた」と話していました(笑)
そうするとジェネレーションギャップを感じつつも、若い選手とのコミュニケーションは図れている感じですか?

A:特に年齢とか意識せずに普通に接していますけど、ふとした時にまだ20歳にもなっていないとか(笑)、例えばゴハンとか行ったりしても「まだお酒飲めない年齢なんだね」とか、そういう所で感じますよね。

Q:少し不安な気持ちを抱えながら迎えたという開幕戦は勝利を収めましたが、今から振り返るとその開幕戦はいかがでしたか?

A:キャンプとガンバとのプレシーズンマッチを戦って、良い結果が出なくて、開幕1週間前に非公開で試合をした山雅戦で少し自分たちのやろうとしたこととかというものが出せたので、そこで少しみんな自信が付いたかなという感じはしますし、あとはやっぱり開幕という所で選手はどうしても勝ちたいという気持ちが凄くあったと思いますし、J2から上がってきた磐田に対して、「絶対に勝つんだ」という強い気持ちを持って試合に臨めたというのは良かったかなと思います。

Q:磐田がかなりアダイウトン選手を生かして来るスタイルで、矢野選手も序盤はイエローカードをもらうようなシーンもありましたが、アダイウトン選手との駆け引きという部分ではいかがでしたか?

A:昨年のJ2の試合とかを何試合か見て、アダイウトン選手の強烈なパワーとかスピードというのは映像を通して見ていたんですけど、いざ実際に対峙してみると本当に素晴らしい選手でしたし、脅威というか怖い選手でした。でも、やっていく中で慣れてきた部分もありますし、そのマッチアップを楽しんでいる自分もいました。

Q:矢野選手もスピードには自信をお持ちだと思いますが、ああいうスピード系の選手とマッチアップするのは楽しいものですか?

A:そうですね。やっぱりジュビロにとって、たぶんあそこが1つの攻撃の基点だと思っていましたし、そこをどう抑えるかというのがあの試合のポイントだったと思いますし、それが課せられた自分の仕事だと思っていたので、何とか抑えたいという気持ちでやっていましたね。

お知らせ

名古屋グランパス 矢野貴章選手編

◆ 2016 J1 1stステージ 第2節
3月6日 (日) 午後2:50〜 J SPORTS 4
名古屋グランパス vs. サンフレッチェ広島
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