スーパーラグビー “日本チーム”サンウルブズ vs. ライオンズプレビュー

日本初のスーパーラグビーチーム「サンウルブズ」の初戦が、2月27日、秩父宮ラグビー場(東京都港区北青山)で開催される。相手は南アフリカのライオンズである。ジョハネスバーグを本拠地とするチームで、昨年のレギュラーシーズンは16チーム中8位だったが、南アフリカ・カンファレンスでは、ストーマーズに次いで2位。昨年の国内州代表選手権カリーカップで優勝したゴールデン・ライオンズの選手が軸になっており、手強いチームだ。

サンウルブズは、2月13日、トップリーグXV(フィフティーン)に52−24で快勝した。現状でプレーできる選手を全員出場させるウォームアップ・マッチではあったが、堀江翔太キャプテンを筆頭に、稲垣啓太、大野均、日和佐篤、山田章仁ら、昨年のラグビーワールドカップ(RWC)の日本代表メンバーが軸になってテンポよく攻撃を継続した。その後は、沖縄の読谷村で強化合宿を行い、ボール争奪戦での細かなスキル、組織ディフェンスなどにフォーカスし、急ピッチでチームを仕上げた。2012年、2013年、オーストラリアのレベルズでプレーした堀江翔太は、「スーパーラグビーのチームは個人重視で、組織プレーではサンウルブズが勝ることができると思います」と話し、選手間でコミュニケーションを密にとり、連携プレーのレベルアップに努めていた。

日本代表勢以外で、サンウルブズの中心になるのは、サモア代表、サントリーサンゴリアスでプレーするSOトゥシ・ピシ。スーパーラグビーではニュージーランドのハリケーンズでプレー経験があり、鋭角的なステップ、正確なキックパスはライオンズ相手にも十分に通用する。FW第三列のアンドリュー・デュルタロは、7人制アメリカ代表で活躍し、BK並みのスピードと相手を弾き飛ばすパワーを併せ持つ。オーストラリアのレッズから移籍のエドワード・カークは、派手ではないが献身的なサポートプレーが光る。「自陣からはキックを使って相手陣に入って、賢く戦う感じですね」と、サンウルブズの戦い方を語ってくれたのはSH日和佐篤。昨年までの日本代表は自陣からでも積極的にパスをつないで攻めたが、それで崩せるほどスーパーラグビーのレベルは甘くない。また、自陣で攻めてミスをすれば、一気にトライを奪われてしまう。

サンウルブズのバックスリー(WTB、FB)には、世界屈指の飛距離を誇るキッカー、FBヨハン・フィルヨーン、左足のキックがよく伸びるWTB/FB笹倉康誉がいる。また、フロントスリー(SO、CTB)も、ピシ、田村優、立川理道とキック戦略を使える選手が揃う。ライオンズの大型選手を勢いづかせないためにも相手陣で戦うことが勝利への近道となる。

対するライオンズは、日本、ニュージーランド・ツアーのスコッド27名を発表。キャプテンは、7人制と15人制両方で南アフリカ代表経験のあるワーレン・ホワイトリー。193僉105圓FW第三列だ。NTTコミュニケーションズシャイニングアークスでもプレーするSOエルトン・ヤンチースも入っている。日本選手の特徴をよく知るヤンチースは、サンウルブズにとっては嫌な存在かもしれない。昨季はディフェンスがよく機能していたが、2月19日のウォームアップ・マッチではアルゼンチンのジャガーズに次々にトライを奪われて敗れている。サンウルブズ戦でどんなパフォーマンスを見せるのか興味深い。

本稿執筆時点でメンバーは明らかではないが、南アフリカ勢は真っ向勝負系のチームが多い。サンウルブズとしては、昨年のRWCの日本代表同様、低いタックルで粘り、相手陣に入っての素早い攻撃、モールなどでトライを重ねたい。日本代表選手達がさらに成長した姿を披露してほしいし、サンウルブズの今後に期待感を抱けるような試合が見たいものだ。

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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