毎年ショートダンスの課題が変わり、それに伴ってルールも調整されていくのがアイスダンスの一つの特徴と言えるでしょう。
今季はステップシークエンスに関係する部分が大きく変わっています。技術点に占める割合が大きく、アイスダンスの真髄とも言える部分ですが、それだけに素人目には見分けが難しすぎるのもこの部分。
ルールの変更点や良いステップを見分けるためのポイントを、都築奈加子先生に教えていただきました。

ショートダンス(SD)
【パターンダンス(PD)】
全組が同じ課題のステップを滑走 3つのキーポイントがレベルを決める

今季のシニアのパターンダンスのリズムは3/4拍子のワルツで、1分間に198±3拍のテンポで踊る「ラヴェンスバーガー・ワルツ(ウィンナ・ワルツで、ラヴェンスバーガー型と呼ばれる特徴的な足の動作がある)」です。1周41個のステップのパターンダンスですが、1周は2つの「セクション」に分かれ、各セクションの内それぞれ3つの「キーポイント(kp)」でレベルを判定します。すべてのキーポイントでエッジとトレースの正確さは必須です。
そうは言っても、速いテンポの中で次々踏まれるステップが正しいかどうか、観客が見分けることは大変難しいことでしょう(だって、それはテクニカルパネルの仕事ですから!)一つ見分けるポイントを挙げると、正しいターンは、ターン前後のトレースが同じ曲がり方のカーブになっているということ。力があるカップルほどディープエッジに乗れるので、自然にカーブを描き、パターンの図のカーブに近いトレースを描いていきます。きちんとエッジに乗れていないと、トレースが直線的になってしまいます。
一つ一つのキーポイントは以下の通りになります。

《セクション1(1RW)ステップ#1-19》

kp1:『男性の1〜3番目のステップ』
2回のフリーレッグのスイングを伴う◆スリーターン◆とその間の「スイングロール(アウトカーブを描きながらフリーレッグを後方から前に振る)」
※1.RFIスリー−スイング→2.LFO−スイングロール→3.RFIスリー−スイング※
エッジ・トレースの正確さだけでなく、フリーレッグの正確なスイング動作も求められます。しかも、リズムから外れたらいけません。

kp2・3:『男女それぞれの14・15番目のステップ』
左足フォワードインから右足バックインへ踏み換える◆モホーク◆
※14.LFI−オープンモホーク→15.RBI※
「フリーフット(フリーレッグは足全体を指し、フリーフットは靴の部分の所作を指す)」にも指定があり、その正確さも判定の対象です。

《セクション2(2RW)ステップ#20-41》

kp1:『女性の28番目と男性の30番目のステップ』
「キリアンホールド」という男女が左右横並びの組み方から、男女が向かい合って組む「ワルツホールド」にチェンジする直後の◆スリーターン◆
※28.LFIスリー/30.LFOスリー※

kp2とkp3は連続します。

kp2:『男性の36番目のステップ』
◆左足フォワードアウトから右足フォワードアウトへの踏み替え◆
※36aLFO→36bRFO※

こちらは「フォックストロットホールド」から「ワルツホールド」へチェンジしながら行います(フォックストロットホールドも男女が向かい合って組むが、2人の身体が正対している状態のワルツホールドとは違い、2人の体勢を進行方向に向ける)。

kp3(1):『女性の36番目のステップ』
スイング動作を伴う◆ロッカー◆
kp3(2):『女性の37・38番目のステップ』
右足から左足への◆チョクトー◆
※36.LFO−スイングロッカー 37.RFIクローズドチョクトー→38.LBO※
エッジ・トレースの正確さのほか、フリーレッグのスイング・フリーフットの正確さもチェックされています。

ワルツで優雅なイメージですが、「1分間に198拍(±3拍)」というテンポの速さがこの課題のポイントの一つ。その中でワルツのリズムに乗ってステップを正確に踏めるかどうか。そこで力を試されます。キーポイント以外でも、kp1直後の女性のツイズルが難しく、ここでバランスが崩れてその後の音楽に追いつけなくなることがよくあります。いくら正しいステップができていても、音楽からずれれば「(採点表の表記で)T(タイミング)」の判定を受け、レベルは獲得できないのです。

お知らせ

J SPORTSオンデマンドで全国高等学校フィギュアスケート競技選手権を先行配信!◆
男女フリーを全滑走配信します!

男子フリー: 2月17日(水)午後7:00〜 » 配信ページはこちら
女子フリー: 2月17日(水)午後9:00〜 » 配信ページはこちら

■ ウインタースポーツパック :月額1,800円 (税抜)
25歳以下の方は、U25割月額900円 (税抜)でご利用いただけます! » 詳しくはこちら

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ