武藤嘉紀

2月6日のハノーファー戦で、マインツ不動の1トップ・武藤嘉紀が右ひざ外側側副じん帯を損傷し、全治4週間と診断されるアクシデントが発生した。3月に2018年ロシアワールドカップアジア2次予選・アフガニスタン&シリア2連戦を控える日本代表に暗雲が漂ったのは確かだが、それ以上に痛手を受けたのがクラブ側だ。

彼は今季7ゴールを挙げており、ユーニス・マリの8点に次ぐ重要な得点源となっている。その穴をどう埋めるかは、マルティン・シュミット監督にとって非常に頭の痛い問題に違いない。しかも武藤の負傷離脱後初戦は12日のシャルケ戦。試合前の時点で4位につけている相手との上位対戦だけに、気合を入れてのぞみたかった。

この日のマインツの1トップは冬の移籍市場で補強したジョン・コルドバ。後半戦初戦となった1月23日のインゴルシュタット戦ではいきなり先発出場を果たし、指揮官の期待の高さを伺わせた。この試合では「インゴルシュタットが引いて守りを固めてくるため、前線で体を張って起点を作れる選手が必要だと考えた」という理由から、シュミット監督は武藤ではなくコルドバを起用したという。だが、結果的には0−1の敗戦。その後、2試合は武藤が1トップで出場し、マリといい関係をキープしながらプレーしていた。コルドバは武藤のように万能型の選手ではないため、シャルケのマティプら屈強な最終ラインとしっかり競り合うなど黒子の働きがまずは求められた。

その狙いをよく理解し、彼はしっかりと前線で戦っていた。武藤とマリがコンビを組む時にはほぼ2トップ気味になるマインツだが、コルドバが出る時は彼が完全に1トップ。マリはハイロ・サンペリオ、クリスティアン・クレメンスと2列目に陣取りながら流動的に動いてゴールを狙っていく形になる。この日のマインツは新たな前線4枚がうまく機能し、試合頭からシャルケ陣内に攻め込む。彼ら攻撃陣の守備意識の高さとハードワークの姿勢は傑出しており、鋭いプレスからボールを奪い、一気にカウンターに打って出る形が非常によく利いていた。守から攻への切り替えの速さと速攻の迫力という意味では、今のマインツはボルシア・ドルトムントに匹敵するものがあるかもしれない。だからこそ、ここへきて着実に順位を上げているのだろう。

先制点を挙げたのもマインツだった。前半33分、ボランチのダニー・ラツァの左CKを相手DFがクリア。このボールに反応した左サイドバックのレオン・バログンがダイレクトボレーを決め、幸先のいい1点を奪ったのだ。対戦相手のシャルケには、昨季までマインツのリスタートを全て担っていたヨハネス・ガイスがいて、彼の後釜として背番号6を引き継いだラツァには多少なりとも重圧があったはずだ。けれども、この日の彼はビッグクラブに移籍した前任者を上回る存在感とキックの精度を見せた。これでラツァが自信を深めてくれれば、シュミット監督にとってもプラスだろう。前半の1−0というマインツの戦いは前向きに捉えられる内容だった。

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