CL出場権獲得は98%という報道もある

とうとうレスター・シティーがブックメーカーのオッズでも最大の優勝候補と見なされるようになったようだ。

「いつかは順位を落とす」と誰もが思っていたはずだが、レスター・シティーは強豪との対戦が続く2月も乗り越えてしまうようだ。2月14日の第26節、3位アーセナルとのアウェーゲームはレスター・シティーにとっての「最後の関門」のようだ。第25節のマンチェスター・シティーとのアウェーでの首位決戦も、レスター・シティーは60分までに3点を奪い、最後はアグエロに1点を返されたものの、3対1で快勝して見せた。開始3分のFKからの先制。そして、後半も3分にカウンターから追加点と「まったく危なげない」と言ってもいいような試合だった。点の取り方も見事だったが、僕が感心したのは守備の粘り強さだった。

先制を許したマンチェスター・シティーは、当然、1点を追って攻撃を仕掛けた。だが、レスター・シティーの守備でスローダウンさせられてしまう場面が再三のようにあり、エティハド・スタジアムの観客からも「チーム批判」とも受け取れるようなため息が何度も聞こえてきた。岡崎慎司が前線でボールを追い回すところから始まり、中盤でも一人もサボらない献身的な守備を見せるレスター・シティー。結局、マンチェスター・シティーはパスをつないでいても、なかなかレスター・シティーのペナルティーエリアに進入することができなくなってしまう。その繰り返しだった。

選手個々の知名度と能力を比べれば、当然、攻守ともにマンチェスター・シティーの方が圧倒的に上のはず。だが、「献身性」という意味でレスターが上回ったことで、チームとしての守備力は逆転してしまう。たとえば、後半開始直後にマレズが決めたレスターの2点目の場面。自陣深いところからボールをつないだレスターのカウンター。マンチェスター・シティーはあまりにもあっさりとゴール前までボールを運ばれてしまった。中盤でのカンテに対しての甘いマーク。そして、ボールを持ち込まれてからのオタメンディやデミチェリスの軽い守備……。結局、あっさりとかわされて、マフレズに余裕を持って狙われて致命的な失点となった。「コンパニがいなかったから」では済まされない失態だろう。

1990年代にヨーロッパのサッカーは大きく様変わりした。ボスマン判決の後、各国リーグで外国人枠が緩和されていった。時を同じくして、テレビマネーの流入でクラブの財政規模が大きくなり、また、クラブ間格差も開いていく。その結果、豊かなクラブは世界中から人材を集められるようになり、ビッグクラブと「その他」の戦力差が年とともに拡大。財政力がそのまま戦力差に直結する時代がやって来た。今では、どこの国のリーグでも開幕前から優勝候補はごく一握りのチームに絞られてしまっている。ドイツだったら、バイエルン・ミュンヘンの牙城は揺るぎそうもない(グアルディオラ監督の退任で来シーズンどうなるか、疑問は残るが)。スペインでは、今年も世界一裕福なクラブと認定されたレアル・マドリードと、そのライバルのバルセロナに賭けておけば間違いはない(かつてのようにバレンシアやデポルティーボ・ラコルーニャが覇権争いをする時代はとうの昔に過ぎ去ってしまった)。リーグ全体として低迷しているイタリア・セリエAだが、唯一ヨーロッパのビッグクラブの地位を保っているユヴェントスは、序盤戦に出遅れたものの今シーズンもスクデットを獲得するだろう。

お知らせ

J SPORTSオンデマンド

◆ J SPORTSオンデマンドサッカーパックは
サッカーコンテンツ盛りだくさんで月額1800円!
・プレミアリーグ全試合
・ブンデスリーガ毎節4試合
・デイリーサッカーニュースFoot!
【会員無料動画】Un Poco Foot! 月曜日〜水曜日
詳しくはこちら »

サッカーパック :月額1,800円 (税抜)
※25歳以下の方は、U25割月額900円 (税抜)でご利用いただけます!

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ