88人中87番目。昨年のドラフト会議でブービー指名を受けた男が今、バファローズの新人で一、二を争う話題性を誇っている。その名は杉本裕太郎。「99」という大きな背番号が似合う、ビッグな外野手だ。

◆1軍キャンプ抜擢。強肩強打でメジャー関係者の眼にも止まる

バッティング練習に励む杉本裕太郎

「全身がバリバリですよ。特にハムストリングが。そんなに長い距離を走った訳じゃないのに…」。これは第1クール最終日の全体練習終了後に、杉本から返ってきた言葉。基本的な練習が多くを占める中、自分が思った以上に身体が悲鳴を上げているようだった。

ドラフト10位としんがり指名ではあるが、今キャンプでは「早く見てみたい」という首脳陣の意向もあり、1軍スタートに抜擢。190センチ88キロの巨体は外国人選手にも引けを取らず、遠めから見ても存在感は抜群だ。

その巨体ゆえ、長打力は既にチームでもトップクラス。リラックスした構えからインパクト時に100%の力を伝えるスイングで、ツボにハマれば他が真似できない強烈な打球が飛ぶ。

また、本人が最も自信を持つのが肩の強さ。アマチュア時代から強肩で鳴らし、勝敗を決する重要な場面で本塁突入を狙うランナーを刺したこともしばしば。施設見学等に訪れたマイアミ・マーリンズの球団幹部たちも、杉本のライフルアームを絶賛していた。

◆大学時代はドラ1・吉田正尚とクリーンナップ

社会人野球・JR西日本からプロ入りを果たした杉本だが、大学時代は青山学院大学でプレーしている。2年秋の日本大学戦では、東都大学リーグ史上6人目のサイクルヒットを達成。高校まで主に投手を務めており、野手への本格転向2年目で大記録を成し遂げたのは驚きでしかない。

大学4年間の本塁打数は9本。最後の秋には、今季DeNAに1位指名された今永昇太(駒澤大)から2打席連発を放っている。好不調の波が激しかったが、主軸としての期待を背負い続けてきた。

そして、杉本とともに青学打線の中軸を担ったのが、のちのドラフト1位・吉田正尚だ。吉田は杉本の2学年下にあたり、3番・左翼で吉田、4番・中堅で杉本というのが当時の“鉄板オーダー”。長打力が持ち味の2人らしく、アベックアーチを2年間で3度達成している。

杉本は吉田に対して、「また一緒にやりたい」とコンビ復活に意欲を示す。続けて「どちらがより遠くに飛ばすのか?」と聞くと、「当時は同じぐらいでしたが、今はあいつの方が飛ばすんじゃないですか?エグいですよ、あのスイングは」と素直に後輩をリスペクトしている様子。“気は優しくて力持ち”を地で行くような人柄の良さも魅力的に映る。

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