ドルトムントのトゥヘル監督

ドルトムントのトゥヘル監督

ブンデスリーガ第19節のボルシア・ドルトムント対インゴルシュタット戦は、オフサイドの判定を巡って紛糾した。この試合、ドルトムントのオーバメヤンの2ゴールでドルトムントが勝利したのだが、先制ゴールの場面ではオバメヤンがオフサイドだったというのだ。インゴルシュタットの抗議は受け入れられなかった。

画面を見れば、オフサイドは間違いないようだ。

というより、試合を担当したヴィンクマン主審自身が「オフサイドだった」と認めたのだ。だが、もちろん遡って判定を覆す(つまり、ゴールを取り消す)ことはできず、試合結果は2対0で確定した。面白かったのは、その後報じられた反応である。

インゴルシュタット側が怒りをあらわにしたというのは当然として、誤審で利益を得たはずのドルトムントのトゥヘル監督やフンメルスも映像判定の導入を支持する発言をしたというのだ。「いかにもドイツ的」と思うのは、僕の偏見だろうか?

これがイングランドだったとしたら、「それがフットボールさ」、「ミスジャッジもゲームの一部だ」などという意見が聞こえてきそうだ。それが、古くからのフットボール人の常識だった。また、イングランドのフットボールは今でも緻密な戦術や計算あるいはデータなどよりも「心意気」の方を重視するところがある。その点、ヨーロッパ大陸諸国はフットボールを緻密で戦術的なゲームと考えている。中でも、フットボールを合理的に分析して勝利への方程式に則って理解しているという点ではドイツ人は最右翼にいる。

また、これがもし、日本での出来事だったとしたら、審判問題については発言を避ける監督の方が多いのではないか。さて、僕は「どうしてサッカーではビデオ判定を取り入れないのか」と、ずっと不思議に思っている。昨年のワールドカップをご覧になれば分かるように、ラグビーでは今ではビデオ判定は日常茶飯事だ。日本のトップリーグでもとっくに取り入れられていることだ。

メジャーリーグや日本のプロ野球でもビデオ判定は導入されているし、大相撲では物言いがついたときのビデオ判定は数十年も前から取り入れられているのだ。それなのに、どうして、サッカーはどうしてこうも保守的なのだろう?ビデオ判定導入反対論の最大の根拠は、「それによってプレーが途切れてしまう」ということである。

たとえば、野球という競技はピッチャーの投球やバッターの打球の度にプレーが止まるゲームだ。また、ラグビーも、サッカーに比べればプレーが途切れることが多い。それに対して、サッカーというスポーツはプレーが連続するところが最大の特徴で、それがサッカーの魅力でもある。だから、「ビデオ判定によってプレーが途切れるのは興趣を削ぐ」というのである。

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