ユース年代で世界を逃し、2016年リオデジャネイロ五輪を目指して現在の手倉森誠監督が代表を率いてからも2014年U−22アジアカップ(オマーン)や2014年アジア大会(仁川)で8強止まりだったU−23日本代表。こうした実績から最終予選前は非常に下馬評が低かったが、今回のAFC・U−23選手権(カタール)突入後は過去のひ弱さや勝負弱さが全く感じられなかった。1次ラウンド初戦では北朝鮮のロングボール攻撃に苦しんだものの、何とか1−0で辛勝。そこから一気に勢いに乗る。タイ、サウジアラビアを撃破し、22日の準々決勝・イラン戦は延長にもつれこんだが最終的に豊川雄太(岡山)と中島翔哉(FC東京)の2発で3−0で完勝。6大会五輪連続出場に王手を賭け、26日のイラクとの準決勝を迎えた。

今大会はメンバーを入れ替えながら総合力で戦ってきた手倉森監督は大一番でもそのスタイルを貫いた。その象徴が最終ラインのリーダー・岩波拓也(神戸)を控えに回したこと。この日は植田直通(鹿島)と奈良竜樹(川崎)というセンターバックコンビで先発した。植田はイラン戦でも相手に飛び込んで背後をフリーにするミスが何度かあっただけに不安視されたが、それでも指揮官は彼と奈良にDF陣の統率を託したのだ。さらにケガが癒えたばかりの鈴木武蔵(新潟)を先発起用。久保裕也(ヤングボーイズ)との最強2トップで勝ちに行った。

その采配が今回もまた的中し、鈴木武蔵が前半26分の先制点を演出する。相手からボールを奪った彼は左サイドを凄まじいスピードで突進。巧みな折り返しを見せ、久保の右足シュートをお膳立てした。彼の速さはこのチームの大きな武器。それがいきなり出たシーンだった。

その後、イラクも前がかりになり、前半終了間際には右CKから1点を奪われてしまうが、これは鈴木武蔵の頭でのクリアがGK櫛引政敏(鹿島)を直撃するという不運な形から生まれたもの。守備陣全体が崩されたわけではなかった。後半も頭からイラクが攻め込み、日本は防戦一方の展開を強いられたが、そこで植田と奈良、遠藤航(浦和)を中心とした守りがうまく機能。肝心なところでゴールを割らせなかった。

日本は足がつった鈴木に代えてオナイウ阿道(千葉)、先制点の久保に代えて浅野拓磨(広島)を投入するも、チャンスらしいチャンスは皆無に等しい。このまま延長線突入だと誰もが信じた後半ロスタイム。まさかの結末が待っていた。

お知らせ

15/16ブンデスリーガ J SPORTSオンデマンドで配信!!

J SPORTSオンデマンドで配信中!!
武藤嘉紀所属マインツ戦や香川真司所属ドルトムント戦など注目カードを毎節4試合配信!

サッカーパックではブンデスリーガの他にプレミアリーグ全試合、デイリーサッカーニュースFootなど様々なサッカーコンテンツを配信!
サッカーパック : 月額1,800円 (税抜) 詳しくはこちら »
※25歳以下の方は、U25割月額900円 (税抜)でご利用いただけます!

スカパー!×J SPORTS J SPORTS オンラインショップ