今季はなんだか、アイスダンスが熱い気がする。
どこかから「アイスダンス凄い」「はまった!」そんな声を耳にする気はしませんか?
それは気のせいではありません――今季のアイスダンス、序盤は心配なニュースが多かったですが、シーズンインしてみると試合が、演技が、各カップルが熱いのです!
ではアイスダンスも、まずはその熱狂に乗り遅れないためのポイントの振り返りから始めましょう。

アクシデント

2015-2016シーズンは衝撃のニュースから始まりました。8月、昨季の世界チャンピオンであるパパダキス/シゼロン組(フランス)のパパダキスが練習中の転倒によって脳震盪を起こし、ISUグランプリシリーズを欠場することになったのです。専門の治療プログラムが功を奏し、12月のフランス選手権で無事復帰をして素晴らしいパフォーマンスを見せていますが、報じられた後遺症の症状には脳震盪の怖さを思い知らされました。

残りの昨季メダリストにとっても、思い描いた順調なシーズンインとはいきませんでした。今季のショートダンスの課題はラベンスバーガーワルツで、指定リズムはワルツの他にマーチ・ポルカ・フォックストロットのいずれかを組み合わせることになっています。アメリカのチョック/ベイツ組(当初『黒い瞳』でワルツ+ポルカを選択)、カナダのウィーバー/ポジェ組(エルビス・プレスリーのメドレーでワルツ+フォックストロットを選択)共に、ワルツではない部分のリズムが指定リズムに合っていないというジャッジのフィードバックにより、グランプリシリーズ直前にショートダンスを変更することになりました。

しかし各組とも実力者だけあって、急ぎ用意したプログラムでも連戦の中で磨き上げ、ISUグランプリファイナルではウィーバー/ポジェ組が1位、チョック/ベイツ組が2位としっかり高評価を得るまでに仕上げています。

ロシア大混戦

昨季の世界選手権でロシアを再び悪夢が襲いました。それは、2011年以来3枠を守り続けてきた世界選手権出場枠を、2016年は「2」に減らしてしまったことです。当然ながら大国ロシアは強豪カップルがひしめいており、特に今は各組実力が拮抗しているため、シーズン序盤から大混戦の模様を見せました。

その中で確かな強さを見せたのが、怪我から復帰したボブロワ/ソロヴィヨフ組でした。ソロヴィヨフの怪我により2014年の世界選手権を欠場してから、半月板の手術も経て、実に1年半近く実戦を離れることになった2人。ソロヴィヨフの膝に痛みが残る状態での復帰でしたが、ロシア組で唯一グランプリファイナルへ進出し、年末のロシア選手権でも5度目の優勝を収めました。試合ごとに伸びやかで美しいスケーティングが戻り、特にFD(フリーダンス)『アンナ・カレーニナ』では、高い演技力が織り成すドラマ性にベテランの域に入ったカップルの深みを見せつけられるようでした。

そして、昨季はロシア選手権4位に終わりISUチャンピオンシップ代表を逃したシニツィナ/カツァラポフ組がその実力を発揮し始め、今季は2位で代表入りを勝ち取りました。3位には昨季の欧州選手権銅メダリスト・ステパノワ/ブキン組が伸び盛りの勢いのまま入り、この3組が今月末の欧州選手権へ向かうことになりました。そこに昨季のロシアチャンピオンであるイリニフ/ジガンシン組の名前がないこと(ロシア選手権4位)は、驚きと共に、今のロシアアイスダンスの戦いの厳しさを感じさせます。さらにここから、五輪の枠取りがかかる来季の世界選手権出場枠を「3」に戻せるかどうか――激化する国内の争いがレベルアップにつながるか、それとも消耗戦となるか。やはりロシアからは目が離せません。

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