東福岡が高校サッカー選手権で決勝進出を果たしたのは、98年度の第77大会以来17年ぶり。この大会で東福岡は連覇を果たしている。宮原裕司(福岡U−18コーチ)、山形恭平(FCリベルタ監督)、金古聖司(アーントンFC)、千代反田充(名古屋スクールコーチ)らを擁した2度目の優勝時も華やかではあったが、前年の初優勝時はそれ以上に個性溢れるタレント集団だった。

98年1月8日に東京・国立競技場で行われた帝京との一戦は、「雪の決勝」として知られる選手権の歴史に残る名勝負。この年の東福岡は、GK玉浦寛敏、最終ラインに(右から)山崎理人、千代反田、金古、手島和希(京都スクールコーチ)、ボランチ・宮崎啓太、右サイド・古賀大三、左サイド・古賀誠史(元横浜)、インサイドハーフに宮原と本山雅志(北九州)と宮原、最前線に1年生FWの寺戸良平という4−5−1が基本フォーメーションだった。が、選手権の時は古賀誠史がケガがちだったため、決勝の左サイドは榎下貴三が先発。その榎下が先制点を挙げている。さらに、1−1に追いつかれた後の決勝点を寺戸と交代した青柳雅裕が決勝点をゲット。初めて選手権タイトルをつかむと同時に、高校総体、全日本ユース(現在の高円宮杯プレミアリーグチャンピオンシップに相当)との3冠を達成したのである。

「当時は個々の能力が非常に高かったし、ヤンチャな子も多かった」と当時の指揮官・志波芳則総監督はしみじみと振り返っていた通り、彼らの豊かな個性は異彩を放っていた。本山と手島は99年ワールドユース(ナイジェリア)準優勝メンバーに輝き、千代反田、金古、宮原もプロとして長い間活躍した。Jリーグアカデミーが勢力を拡大した今となっては、これだけのタレントを高校サッカーに集めるのは難しい。それでも、今回の東福岡は97年度の初優勝時に引けを取らない総合力の高いチームを作り上げたのである。

その底力が、11日の決勝・国学院久我山戦で遺憾なく発揮された。立ち上がりこそ相手の個人技とドリブル突破に苦しんだ東福岡だったが、前半36分に見事なパスワークでがら空きになったゴール前に飛び込んだ右サイド・三宅海斗が豪快な左足シュートで先制。後半立ち上がりにはキャプテンで10番を背負う中村健斗がトリックプレーを巧みに駆使した直接FKで2点目を叩き出す。これで勝負をほぼ決めた彼らだが、攻撃の手を緩めなかった。後半22分には最前線の点取屋・餅山大輝がGKの位置をよく見て左足ループシュートを決め、3点目をゲット。25分にも昨夏の高校総体の得点王・藤川虎太朗が4点目を奪う。さらに35分には中村の右足ミドルシュートで5点目をもぎ取り、追いすがる国学院久我山を粉砕。圧倒的な強さで夏冬連覇を達成したのだ。

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