丹羽 大輝

守備で天皇杯優勝に貢献した丹羽大輝(ガンバ大阪)

2016年元日に第95回天皇杯決勝。新春を飾る清々しい好天に恵まれたうえ、浦和レッズ対ガンバ大阪という人気カードということで、東京・味の素スタジアムは満員で大いに盛り上がった。浦和は司令塔・柏木陽介が12月29日の準決勝・柏レイソル戦で負傷離脱した影響が大きく、劣勢を強いられると見られた。それでもペトロヴィッチ体制4年間無冠のまま終わるわけにはいかない。選手たちも闘争心を高めてピッチに立った。

開始早々に槙野智章(浦和)が右手を負傷し、12分には米倉恒貴がタンカで退場して井手口陽介との交代を余儀なくされるなど、序盤から荒れ模様の展開になったが、先手を取ったのがガンバだった、前半32分、右サイドで阿部浩之が粘って前に出したボールを倉田秋がダイレクトで前へ。ここに抜け出したのがパトリックだった。彼は爆発的なスピードで突進。GK西川周作との1対1を冷静に見極めゴールネットを揺らす。電光石火のカウンターでガンバが1点をリードした。

これで浦和が意気消沈するかと思われたが、4分後にサイド攻撃から瞬く間に同点に追いつく。阿部勇樹のロングフィードを梅崎司が右から折り返し、ゴール前で待ち構えていた李忠成がヘッド。ポストに当たったこぼれ球に興梠慎三が反応したのだ。これはさすがの東口順昭も反応しきれなかった。前半は1-1で折り返すことになった。

後半もボール支配率は浦和が上回ったが、ガンバは一瞬のチャンスを逃さなかった。その決勝弾の場面が後半8分の右CKだ。遠藤保仁のキックにトリックプレーでがら空きのゴール前に抜け出たパトリックが豪快に右足を一閃。「パトの2点目は練習で1本も入ったところを見たことがなかった。ああいうところで決めるのが(勝負の)肝やと思います」と丹羽大輝も驚き半分にコメントしていたが、これほどうまく作戦が的中するとはガンバの面々も想像していなかったという。

再び1点を追いかける格好となった浦和は切り札として温存していた関根貴大とズラタンを2枚一気に投入。さらに高木俊幸も送り出してサイド攻撃の分厚くした。これをガンバの長谷川健太監督は想定していたのか、関根が入ってきた段階でシステムを4-2-3-1から4-4-2へとスイッチ。宇佐美貴史を左から前へ動かし、守備力の高い倉田を左に回して関根への対応を強化した。こういう策をきちんと講じられるのが今の長谷川監督だ。タイトルにあと一歩届かずに悔しい思いをしていた清水エスパルス時代とは老獪さが全く違う。指揮官の成長もガンバの安定した強さにつながっていると言える。

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