大晦日を前にした2015年最後の大一番、レスター・シティー対マンチェスター・シティーの試合は、1年の締めくくりに相応しいタフな試合となった。「サッカー」というより、「フットボール」という言葉が似合う試合とでも言おうか。この年の暮れにこの試合が組まれた時点では、日程を決めた人(コンピューター?)は、まさかこのカードが首位争いの決戦となるなどとは思いもしなかっただろうが……。

レスター・シティーは、開幕当初は勢いだけのように思っていた。しっかりした組織があるようにも思えず、「よく走る」が第一印象。ジェイミー・ヴァルディの大化けでつかんだ勢いは、いずれは衰えてくるだろう……。そんなように思っていたのだが、首位を走るうちにチームの中には統一感が育ってきたようだ。

マンチェスター・シティー戦のレスター・シティーは、インレルを中盤の底に置いて4−5−1。最終ラインから中盤に人数をかけてブロックを作り、前線から厳しいプレッシャーをかけて守り切った。

ちょっと話題はズレるが、「ブロックを作る」という言葉は最近は濫用されている。しかし、ただ「引いて守る」ことと「ブロックを作る」というのはまったく別の事だ。この試合のレスター・シティーは、本当の意味でブロックを作っていた。選手と選手の間隔。そして、前線でのプレッシャーと最終ラインの押し上げの連動性。11人がしっかりと意思統一され、一つの有機体としてマンチェスター・シティーの攻撃を受け止めていたからだ。

マンチェスター・シティーとレスター・シティーでは、財政面での格差は甚だしい。当然、選手個々の力では大きな差がある、しかし、11人の気持(そして、3万人の観衆の後押し)が一つになれば、レスター・シティーでもマンチェスター・シティーと互角に戦える。そこがスポーツの面白さであり、フットボールの楽しさというものだろう。

受けて立ったマンチェスター・シティーにも感心した。

マンチェスター・シティーは、スペインやアルゼンチンのテクニックのある選手たちをそろえたチームだ。

足元にボールを置いてタッチ数が多くして切り返すシルバのテクニック。相手の前に入り込むアグエロの独特の感覚。それが連動することで、美しいボールの軌跡が生まれる。それが、マンチェスター・シティーのサッカーだ。

レスター・シティー戦でも、ボール保持率で上回るマンチェスター・シティーが攻撃をしかけ続け、実際にチャンスも作っていたが、レスター・シティーの激しい守備に跳ね返される。すると、時間とともにマンチェスター・シティーに対抗してタフな戦いを繰り広げはじめたのだ。

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