12月上旬のJ1チャンピオンシップ(CS)、その後のFIFAクラブワールドカップ(FCWC)を挟んで26日に再開された天皇杯。準々決勝では浦和レッズ、柏レイソル、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島の4チームが勝利し、26日の準決勝を迎えた。

その一方のゲームが、13時から東京・味の素スタジアムで行われた浦和対柏戦だった。ボール支配力に勝る浦和が開始早々の武藤雄樹の決定機を皮切りに、サイドを有効に使いながら攻め込んだこの試合。対する柏も5-2-3の守備的布陣を採り、強固なブロックを敷いて失点を許さない。浦和の司令塔・柏木陽介が35分に武富孝介からチャージを受けて左ひざを痛め、青木拓矢との交代を強いられたことも、浦和のリズムを狂わせてしまった。

後半は両者ともに膠着状態が続いて、0-0で90分が終了。延長突入後もお互いに攻めあぐみ、思うように決定機を作れない。が、延長後半12分、ついに均衡が敗れる。那須大亮のパスを左サイドで受けた梅崎司が精度の高いクロスを蹴りこみ、ゴール前でドンピシャのタイミングで頭を合わせたのが途中出場の李忠成。「自分がヒーローになろうと思っていた」という2011年アジアカップ(カタール)決勝・オーストラリア戦での決勝弾の時と同じコメントを口にした男が久しぶりの大仕事を見せ、決勝進出の立役者となった。

CSでのリベンジに燃える浦和に敗れた柏は、この敗戦で2015年シーズンの終焉を迎えた。今季の彼らは吉田達磨新監督の下、トップからアカデミーまで一貫したスタイルを定着させ、タイトルを狙うという壮大な目標を掲げて挑んでいた。吉田監督は中学時代に日立製作所のジュニアユースに所属し、柏で93〜96年にかけてプレー。指導者に転じてからは2003年のU-18コーチを振り出しにユース、ジュニアユースで指導に長く携わり、その後は強化部門でも働いていた。生粋のレイソル人とも言える人物が監督になったのだから、最低でも2〜3年は腰を据えてチーム作りに取り組むのだろうと誰もが考えていたはずだ。

本人もそのつもりで就任したが、パス回しを重視する新たなスタイルの浸透に思いのほか時間を要したこともあって、第1ステージは14位に低迷してしまう。それでもアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の方は、浦和や鹿島アントラーズが早々と予選リーグで敗れ去る中、奮闘してグループを1位通過。ラウンド16でも水原三星を破って8強まで勝ち上がった。J1第2ステージ開幕直後は開幕8試合を6勝2敗と好発進し、一時は優勝争いにも絡んでいた。その後、失速して第2ステージは8位、最終年間順位10位に甘んじたが、新監督就任1年目で、戦力的にも頭抜けた存在がいない中、吉田監督はまずまずの結果を残したと見られていた。だからこそ、わずか1年での辞任という結末が不可解だった。

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