トップリーグ サントリー vs. 東芝 プレビュー

トップリーグは今週末、総当たりのリーグ戦が最終節を迎える。今季は参加16チームを2つのグループに分け、それぞれの上位4チームが、1位〜8位決定トーナメント(LIXIL CUP)、下位4チームが9位〜16位決定トーナメントに進むことになっている。すでにグループBでは、神戸製鋼、キヤノン、ヤマハ発動機、トヨタ自動車が4位以内を決めているが、グループAは、パナソニックだけが4位以内を決めており、それ以外の4チームが4位以内をめぐる勝ち点争いを繰り広げている。

4位以内の可能性を残す各チームの勝ち点は、以下の通り。2位東芝=22、3位サントリー=21、4位NTTコミュニケーションズ=21、5位近鉄=19。3点差の中にひしめき合っており、この中から1チームが脱落するわけだ。今週末は、近鉄対NTTコミュニケーションズの直接対決もあるが、注目カードを1つに絞るなら、サントリー対東芝の府中ダービーをあげたい。

今季のサントリーは、プレシーズンリーグでは決勝戦で神戸製鋼に敗れたものの、若い選手の台頭もあって準優勝。しかし、リーグ戦に入ると、初戦でパナソニックに5-38で完敗し、第3節には近鉄に19-25で敗れるなど苦しい戦いになった。第4節からは3連勝してなんとか上位に踏ん張っている。一方の東芝は、ここまで4勝1敗1分けだが、第5節でパナソニックと引き分けた戦いぶりが光る。前節は近鉄に58-12で快勝。日本代表のリーチ マイケル、新加入のオールブラックスFLリアム・メッサムも抜群の突破力を発揮し、調子は上向いている。

両チームともに日本代表を多数擁し、サントリーは、南アフリカ代表のFLスカルク・バーガー、SHフーリー・デュプレア、サモア代表のSOトゥシ・ピシなどワールドカップ出場者がずらり。豪華メンバーの共演となる。プレシーズンリーグでは、サントリーが23-21で勝ったが、ワールドカップメンバーは不在だった。東芝は今季、ボールを動かすストラクチャーを整理し、より効率的にボールを動かすようになっている。防御を揺さぶり、空いたスペースにリーチや、元オールブラックスのCTBリチャード・カフイらスピードあるランナーが次々に走り込んでくる攻撃は防御側には脅威だ。

攻撃の起点となるスクラムも、PR三上正貴、HO湯原祐希らの日本代表を軸に安定。サントリーにも日本代表PR畠山健介がおり、スクラム対決は注目点の一つ。本稿執筆時点でメンバーが明らかではないが、東芝の大野均、サントリーの真壁伸弥の日本代表LO対決、リーチ対ツイ ヘンドリック、あるいはバーガーのNO8対決も楽しみだ。リーチ対バーガーのFW第三列といえば、ワールドカップの日本代表対南アフリカ代表が思い出される。

同時刻に行われるNTTコミュニケーションズと近鉄の結果次第では、東芝、サントリーともに5位に転落の可能性がある。もし敗れても、4トライ以上、7点差以内の負けに与えられるボーナス点を獲得すれば、4位以内の可能性もあり、最後まで見どころの多い試合になる。

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村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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