男子シングル

女子よりも男子の選手層が薄い?そのような認識は捨て去って欲しい。ロシアは、世界選手権への出場に必要な、ミニマムテクニカルスコアをクリアしているシニアの選手を15人も有している。この数は日本やアメリカを凌いでいるのである。層の厚さは、今や世界一と言っていい。

マキシム・コフトゥン(左)&セルゲイ・ヴォロノフ(右)

[写真]マキシム・コフトゥン(左)&セルゲイ・ヴォロノフ(右)

ディフェンディングチャンピオンであり、3連覇を狙うマキシム・コフトゥンは、今シーズン、コミカルな2つのプログラムを用意した。正統派のプログラムを滑ることが多かったコフトゥンにとって、これは大きな挑戦だろう。ベートーヴェンのメドレーで滑るフリースケーティングは、突飛な編曲に1度は驚きを覚えるかもしれない。しかし、演技を繰り返し見るうちに、表情や振付のおもしろさに病みつきになることだろう。

今大会の男子1番の注目株は、グランプリシリーズのロステレコム杯で銀メダルを獲得したアディアン・ピトキーエフである。今シーズンはアイスダンスの名伯楽マリナ・ズエワに振付を依頼。フットワークに磨きをかけた。淡白な印象のあった表現面でも、大幅に進歩が見られる。昨シーズンのロシア選手権では高い評価を得られなかったインタープリテーション(音楽の解釈)で、ハイスコアが期待できるだろう。涼やかな目元からは、少年の儚さと大人の男性の強さの両方が垣間見られ、これからの女性ファン急増を予感させる。

セルゲイ・ヴォロノフはジェフリー・バトルに振付を依頼し、新たなシーズンを戦う準備を行った。ところが、初戦のフィンランディア杯のフリースケーティングは、本人から「現役生活最悪の演技」と言わしめるまでの、歯車の噛み合わない滑りだった。もし、昨シーズンの抜群の安定感を取り戻すことができれば、表彰台争いに絡んでくるのは必至である。

コンスタンティン・メンショフはショートプログラムで2回、フリースケーティングで3回の4回転ジャンプを用意している。しかし、彼は20歳の若者ではなく、32歳の大ベテランスケーターだ。自分の年齢の半分の選手と、同じ大会で争うことになるのである。それがどれだけ素晴らしく、尊いことなのか、この厳しい戦いが行われるロシア選手権で改めて噛み締めることになるだろう。

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