ファイナルズ初出場をつかんだ奥原希望選手

[写真]ファイナルズ初出場をつかんだ奥原希望選手

女子シングルスの奥原希望(日本ユニシス)は20歳でうれしいファイナルズ初出場をつかんだ。両膝のけがから復調した昨シーズン終盤につかんだいい流れを今季に持ち込み、9月のヨネックス・オープン・ジャパンは決勝で山口茜(福井・勝山高)に完勝してシリーズ初優勝。11月のレギュラーシーズン最終戦・香港オープンでは、世界選手権2連覇女王のマリン(スペイン)にこそ惜敗したが準優勝に輝いた。しかもそれまでの道のりが素晴らしく、ファイナルズでもライバルになる載資穎(タイツーイン・台湾)とインタノン(タイ)を連破し、年間4位(国別上限でファイナルズは不出場)の李雪芮(リシュエルイ・中国)にも初めて勝ち「自信になった」とうなずいた。

今回は4年ぶりの日本一をひっさげて臨む。山口茜(福井・勝山高)でも佐藤冴香(ヨネックス)でもなく「日本の真のエースは私」という強い自負を持っているからこそ、日本タイトルには価値を見いだしている。もう国内に思い残すことはなく、あとは世界の牙城を打ち破っていくのみだ。

奥原にはきっちりとしたルーティンがあり、理路整然とした話しぶりからも、その性格がうかがえる。日本代表の佐藤翔治コーチは「女子選手全般だが、常にベストショットを求める傾向がある。特に奥原は体が小さいのでなかなかエースは出ないから、決まるショットを求めるよりも駆け引きが重要だと教えた」と明かす。ラインぎりぎりの100点のショットではなくても、たとえばドリブンクリアーで相手を抜けるだけの高さと速さを確保すればOKとするといった感じだ。それにより、使う神経を戦略や相手の観察に多く振り分けることが可能になったという。

11月の中国、香港遠征ではフットワークで技術的な気づきもあり、仕掛けで迷いがなくなった。ショットはアバウトでいい上にフットワークが向上したという技術の裏付けは、精神面に好影響をもたらし、多少の点差では焦らなくなった。全日本総合では、オールストレート勝ちというこれ以上ない形で日本一に返り咲き、次は世界の強豪に新しい奥原をぶつける。

「正直に言って人生で感じたことがないほどの疲れを感じている。1年の遠征疲れってここまでなんだとびっくりする」と苦笑するように、コンディションは万全ではない。全日本総合は右肩が上がらないほどの痛みとも戦っていた。わずかな合間で少しでも回復させ、いい状態で世界トップとの距離感を測ってほしい。それはリオでのメダル、東京での金メダルという目標につながっていく。

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森安 楽人
共同通信社 運動部

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