カナダで行われた女子ワールドカップで日本代表が準優勝し、宮間あや主将が「女子サッカーが文化になれるか……」といったことを語って話題となった。

その後、なでしこリーグの観客動員は多少はアップしたようだが、「文化」になったかどうかはともかくとして、スポーツとしてどこまで定着できたのか……。メディアでの扱いなどを見ても、「まだまだ感」は強い。来年のリオデジャネイロ・オリンピックの出場権を確保し、オリンピックでも好成績を収め、代表が結果を出し続けないことには「文化になる」という夢は遠のいてしまうだろう。

女子ワールドカップからはまだ4か月ほどの時間しか経過していないが、世の中は今やすっかり楕円球の話題でもちきり。新聞やテレビで五郎丸歩の顔を見ない日はない。

ラグビーは同じフットボールの仲間であり、サッカー・ファンとしても人気回復についてはご同慶の至りではあるが、ワールドカップの活躍によってラグビー文化が日本に定着するか否か……。今が重要な時期であることに異論はないだろう。

国際舞台での活躍が、そのスポーツをその国の国民の間に定着させる効果があることは間違いない。

サッカー界での例では、20世紀初頭にはヨーロッパ大陸の中ではどちらかと言えばサッカー後進地域であったイベリア半島でこの競技が根付いたのも代表チームのオリンピックでの活躍が大きな契機となった。

それまで、国王杯はあったものの、リーグ戦はマドリード、バルセロナなど各地域ごとにしかなかったスペインのサッカーだったが、第2次世界大戦直後、1920年のアントワープ・オリンピックのために初めて全国選抜チーム(セレクシオン)が編成された。

ワールドカップが始まる前には事実上の世界選手権と考えられていたオリンピックのサッカーである。スペイン代表は2回戦で開催国のベルギーに敗れたものの、その後、決勝戦でチェコスロバキアが判定を不服として棄権したため、敗者復活トーナメントのような順位決定トーナメントが行われ、スペインはあれよあれよと言う間に勝ち上がって銀メダルを獲得してしまったのだ。

これでサッカー人気に火が付き、1926年にはスペイン連盟がプロ化を容認。1929年に全国リーグが開幕する。

現在のスペインにおけるサッカーというスポーツの重要性を考えれば、まさに世界大会での活躍がそのスポーツを「文化」にまで発展させた好例と言うことができるだろう。

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