西田哲朗はイーグルスが最も飛躍を期待する選手の一人である。昨季は自己最多の131試合に出場し、本塁打7本を含む93安打、打率.250をマークするなど、ショートのレギュラーとして活躍した。

そのため、今季は正遊撃手として1軍に定着すると期待された。ところが、2月の春季キャンプで開始早々に自打球で左足甲を骨折。長期離脱となり、チャンスを逃した。4月17日に1軍に戻ってきたものの、レギュラー奪取とはならず。1軍と2軍を行き来する難しいシーズンを送っている。

恐る恐る尋ねた。「今季はケガからのスタートとなり…」。すると、こちらが言い終えるより早く、「んフッ」と西田が吹き出した。思わず、「そんな笑い話みたいな反応ですか!?」と驚くと、「もう笑い話ですよ」と一蹴された。

とにかく明るく逞しい。実際、キャンプでの骨折は、全治6〜8週間という重傷だった。だが、「今年苦しんだことは今後にも活きてくると思う、いや、活かしていきたい」と西田はすべてを糧にする決意を力強く語ってくれた。

◆礎は父との二人三脚、「ポケモン見たさに泣いたことも…」

屈託のない笑顔には、少々のことではへこたれない強さが滲みでている。その礎となったのは、“厳しい”父の存在だろう。

父と幼いころから公園で野球の特訓をする日々を送った西田。ただ、小学校低学年まではサッカー少年だったという。野球も好きだったが、家で父とキャッチボールをする程度。両立も考えていたものの、「甘くない」と小学校4年から野球に専念することにした。やるとなったら徹底的。学校に行く前も帰ってからも練習を重ねた。

「親父が厳しくて。毎日朝晩、バット持って、ボール持って、グローブはめて。ティーやったり、ノックやったり。7時から『ポケモン』の放送があったから、それが観られなくて泣いたこともあります」と笑う。心身ともに挫けない今の西田があるのは、父子での二人三脚がはじまり。西田は、「今となってはすごいありがたいこと」と父への感謝の言葉を繰り返す。

◆ようやく飛び出した今季1号「納得いった1本」

中距離打者としても期待されている西田。9月20日のバファローズ戦では、待望の今季初ホームランが飛び出した。内に入ってきたスライダーを完璧に捉え、レフトスタンドへ。腕をうまく畳んで運んだ今季1号ソロについて、「あれはすごく納得のいった1本でした」と振り返る。

この1週間ほど前に、少し打撃フォームを改良したのだと言う。大久保監督の指導もあって、ほどなく結果が出たことを明かしてくれた。一方で、「まだスタイルが固まってないというか、1日1日バラバラな時もあるんですけど、しっかり取り組めるうちに取り組んで、自分のものにしていければ」と、その確かな手応えを語った。

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