新たなペアのメッカになりつつあるカナダ・モントリールで練習を積む市橋選手。そこでの体験を引き合いに出し、ペアビギナーにも分かりやすくエレメンツの説明をしてくださいました。ペア通に一歩近づける、そんなインタビューになりました。

インタビュー(「PP」):Pigeon Post ピジョンポスト 豊福誠太、島津愛子(ペアの見どころ)

PP:ペアはどのような練習からスタートさせましたか?

市橋:危険な競技でもあるので、最初は2人でスケーティングを合わせていく練習です。

PP:それは2人離れて合わせていくのか、最初から2人が組んだ状態で合わせていくのか、どちらでしたか?

市橋:まずは隣同士で離れないように滑る練習をしました。その2人の距離を徐々に近づけていました。その後に手を繋いでスケーティングをしました。

PP:シングルとペアでのスケーティングの違いはありましたか?

市橋:シングルは1人で滑るだけなので、正直自分のタイミングとかスピードでいけばいいんですけど、ペアは2人でする競技なので。お互いのスピード、クロス(足を交差させながらストロークを行う動作)をするタイミング、姿勢の全てを合わせるのが大事になってくるので大変でした。

PP:ペアにおいて求められるスケーティングとは何だと思われますか?

市橋:シングルと一緒かもしれないですけど、柔らかいスケーティングをすることが大事です。膝をしっかり曲げられているか、よく滑れているかが大事だと思います。

PP:ペアは男女の身長差が20cmや30cmになることがありますが、歩幅を合わせる難しさはありますか?

市橋:最初は苦労しましたね。でもモントリオールにスケーティングメインのコーチがいて、その先生に手の繋ぎ方や距離の保ち方を毎日教えてもらっていたら、いつの間にか意識しなくてもできるようになっていました。

PP:同じ指導を受けているデュハメル/ラドフォード組もすごく身長差がありますが、一体感のある滑りができていますね。

PP:ペアで使う筋肉でシングルとは違うところはありますか?

市橋:腕はシングルでは全く使わないと言っていいので、ペアを初めてやったときは筋肉痛で腕が使えない状態になりましたね。

PP:体つきも変わってきましたか?

市橋:変わったねってよく言われます。

PP:ペアに転向すると筋肉がついて体重が増えるという選手もいらっしゃるようですね。

市橋:実際僕も5kgぐらい変わりました。

PP:ペアをやるために特別にウェイトトレーニングをされていますか?

市橋:2〜3日に1回、必ずするようにしています。主に上半身がメインなんですけど、脚も大事なので全体を鍛えるようにしています。1時間ぐらい、太ももを鍛えるためのレッグエクステンションや腕を鍛えるためのベンチプレスなどいろいろやっています。

PP:実際にエレメンツをやり始めて難しかったものは何ですか?

市橋:今もあまり得意ではないですけどスロージャンプですね。シングルのときは自分のタイミングで跳べばいいんですけど、飛ばすタイミングだったりカーブの軌道だったりが全部合っていないと上手く飛ばすことができないので苦労しました。

PP:ただ投げるだけではなくて、女性の回転にタイミングを合わせるという感じなんですね。

PP:やってみて「これ得意だな、これイケるぞ」と思ったエレメンツはありますか?

市橋:リフトは最初から楽しかったです。最初から上までパッといけたのであまりリフトは怖いという思いはしなかったです。

PP:1年目はリフトに苦労するケースも見受けられるのですが、リフトが得意だというのはすごいと思います!

ペアエレメンツのやり方(1)ツイストリフト

PP:次にそれぞれのエレメンツについてお聞きします。まずはツイストリフト。そもそもツイストリフトはどのように上げて回しているんですか?

市橋:基本的に、タイミングさえ合えば上まではスッといけるので、陸でずっとタイミングを合わせる練習をして、それが合ってきたら上まで一気に投げるんです。ゆっくり上にあげてたら、高くは飛ばせません。今はダブルまで成功しています。

PP:最初に上げるのは無回転からですか?

市橋:まずは無回転を何回かやって、安定してきたら半回転、1回転という風に回転を増やしていきます。

PP:回転のかけ方はどう行っているんですか?

市橋:ちょっとだけアシストみたいな。あまり僕自身が捻りすぎても向こうが回りにくくなるので、ちょっとだけ腰を持って足腰を回してあげるんです。

PP:ジャンプと同じように女子選手が軸を締めるような形なんですね。それを男子選手が補助していくと。

PP:キャッチするときに女性が上から降ってくるわけじゃないですか。それに怖さはありましたか?

市橋:無かったです。落とす方が怖いので何があってもキャッチをしようと。

PP:練習で女性が自分の顔の上になだれかかってきたことはありましたか?

市橋:何回かありました(笑)

PP:11年の世界選手権で、ツイストリフトをしているときにデュハメル選手の肘がラドフォード選手の鼻に当たって鼻血が出てしまうことがありましたが、そういうハプニングはありましたか?

市橋:今のところはないです。

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