インタビュー(「PP」)/ 翻訳 / 写真:Pigeon Post ピジョンポスト Ayaco

ゲイブリエル・デイルマン選手(総合186.02 1位)

◆ショート後◆(SP62.91 1位)

――今日のショートの出来について

今週練習してきた内容よりも、ずっといい出来でした。大会前に体調を崩してしまい、息をするのが難しい状況で……抗生物質を飲んだりしてました。でも今日の演技には満足してますし、今季の中では一番、穏やかでリラックスした状態で滑ることができました。1つミスはありましたが、毎回完璧に滑るなんて不可能ですし、私にとっては納得できるいい演技だったと思ってます。

――トリプルルッツでのミスの要因は

跳ぶのを焦ってしまった感じです。ジャンプに入る前に壁際にぶつかりそうになり、そこで集中力が少し途切れてしまいました。それでも回転は回りきってたし、ジャンプが抜けたわけではないので、そこは良かったと思います。回りきることが大事なので。もちろん、もう少し落ち着いてジャンプに入れるとベストでしたが、スポーツなので(ミスはあります)。明日はもっと時間をかけてジャンプに入るつもりです。

――体調不良というのは?

先週に連鎖球菌性咽頭炎(strep throat)にかかってしまい、昨日まで抗生物質を飲んでました。

――体力面の低下は

もちろん、病気に元気を奪われたところはあります。その一方で、メリットもあったと思います。うまく呼吸ができない中でプログラムを滑る練習をすることで持久力がアップしたような気がしますね。呼吸やリラックスすることに普段よりも集中できたのも良かったと思います。

――プログラムの構成について

ケガの影響などもあって、ジャンプの構成などは少し落としてます。その分、演技構成点の底上げを意識しました。振付師のローリー・ニコルと一緒にジャンプの前後のつなぎを増やしたりして、表現面にも気を使ってます。それが大きな違いですね。去年は(フリーの)演技後半で跳ぶジャンプは3つか4つでしたが、今年は5つのジャンプを後半に入れてます。

――夏の間にはブライアン(・オーサー)の合宿にも参加したそうですね。2週間の合宿と聞いていますが、何かを得ることができましたか?

ブライアンの合宿に参加するのを毎年楽しみにしてます。過去3年間、ずっと参加してます。正直に言うと、私の練習の中で一番キツい2週間です(笑)でも多くのコーチが参加してるので、グループレッスンなどを通していろんな技術を学ぶことができます。間にホップをはさみながら、跳べる限りトリプルジャンプを跳び続ける、なんて練習もあるんですよ!いつもとは違う技術や、ジャンプのつなぎなどを学べるのがメリットですね。

――右足の故障について

残念ながら完治はしてません。悪くなったのはソチ五輪の時で、それ以来ずっと一進一退の状況です。グランプリシリーズの間も、ナショナルに来るまでもずっと痛みがありました。でも足の問題は気持ちの問題でもあると思ってます。(ケガのことを)考えすぎなければ、痛みもそれほど気になりません。完全に治ったとは言えませんが、以前よりはいい状態だと思います。

――ケガというのは去年から続いている疲労骨折の手前の状態(stress reaction)のことでしょうか。

そうです。現在は右足裏の筋膜炎(plantar fasciitis)に悩まされてます。足裏の筋膜に炎症が起きてるので、フリップやルッツの踏み切りの際にも痛みがあります。一番痛むのは(右足で)ジャンプの着氷をする時です。まだ治りきっていないので痛みはありますが、今の自分にできることをやるだけです。

――1分半頃に転倒がありましたが、残りの演技中は何を考えていましたか。

最後まで全力でやらなきゃと思いましたね。スピンやフットワークでポイントをしっかり取ろう、あと1分あるから全部を出し切らないと!と思ってました。

――明日のフリーの目標について

カナダ女王のタイトルを取ることです。でもそれ以上にリラックスして、コントロールの効いた演技を自分のためにしたいですね。自分のために滑れば、スコアや順位はついてくると思います。

◆フリー後◆(123.11 2位)

――フリーの出来について

演技を終えた時はホッとした気持ちが大きかったです。クリーンな演技ではありませんでしたが、最後まで心を込めて滑ることができました。タイトルを取るのに十分な出来だったという自信はなかったので、そういう意味では複雑な気持ちもありましたね。でも家族や友人、観客の皆さんの応援が私を最後まで後押ししてくれたと思ってます。

――演技に集中するための秘訣は。

正直に言えば、私も演技前は緊張します。今回は演技の前にテイラー・スウィフトの『Shake It Off』を聞きながら体を動かして、緊張をほぐしました。そうするうちに自然とゾーン状態に入れるんです。

――タイトルを逃したかもしれないという不安はありましたか。

キス&クライに座ってる時は、少し不安もありました。採点が出るまでの時間がやたらと長く感じられましたね。でも私にできることは自分のスケートをすることだけです。あとはすべて、ジャッジの判断に委ねられます。だからポジティブな結果を祈りました。諦めずに滑ったことで、優勝という結果を手にできたのだと思います。

――これで再び世界選手権への切符を手にしましたね。

2度目の世界選手権ですが、経験を積むたびに毎回より楽しめるようになってると感じます。毎回同じ演技ができるというわけではないので、どの試合も毎回新たに学ぶことがあります。

――最後まで諦めずに滑りきったのは、タイトルや世界選手権の代表を意識していたからでしょうか。

演技中は世界選手権のことは頭にありませんでしたが、タイトルは意識してました。「私ならできる、諦めるな、諦めたら負ける」と自分に言い聞かせ、最後まで戦い抜いたんです。小さなミスがあっても全力を尽くせばまだ勝てる可能性はあると分かってたので、そのとおりにしました。テクニックの細部に集中するというよりは、プログラムに気持ちを込めて滑ったつもりですし、私の場合そういう時のほうがいい演技ができるんです。

――世界選手権での目標は。

最終グループで演技をすることです。トップ6に入りたいですね。今回のナショナルでの目標はただチャンピオンになるだけでなく、ベストの演技でチャンピオンになることでした。それはこの後の四大陸選手権、世界選手権、国別対抗戦でも同じことが言えます。毎回ベストな演技をして、成長を見せたいです。そしてワールドスタンディングでより高い位置につき、世界に自分の存在感をアピールしていきたいですね。

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