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スキー コラム 2015年1月28日

勇者の証明ビリンゲン

鳥人たちの賛歌 W杯スキージャンプ by 岩瀬 孝文
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それは北部ドイツの田舎町にあった。 スキー観光地の中心部エリアから、観衆がそれこそ4列縦隊になって雪道をてくてくと行進、約30分歩いていく。それも山裾沿いを。しばらくして町場からぐるりと180度の裏側に、その巨大なラージヒルシャンツェンがどっしりしつつ顔を出す。

専門的に言えば、とにかく面(つら)の長いジャンプ台だ。 しかもランディングがフラットではなく、着地120mあたりから、だらだらと斜めにひたすらに長く下り坂になっている。 かつては、ヤンネ・アホネン(フィンランド)やアダム・マリシュ(ポーランド)らが、オーバー150mのあたりで雌雄を決したことがある『飛ばせ台』。ここで過去には葛西紀明(土屋ホーム)も優勝に輝いている。

広大な場内にはゆうに4~5万人もの大観衆が入り、遠くフランクフルトの大都市や周辺の都市や町からもこぞって観客がやってくる。しかも北ドイツ在住の日本人ビジネスマン家族なども日の丸を持ってここに集う。 風は順風もあれば、吹きおろしになる場合もあり、そのときの気象状況によって変化がみられる。通常であれば良き向かい風で150m超えのロングジャンプで大いに盛り上がりなのであるが、現在の飛距離としては危険がないように程よくコントロールされている。

このビッグヒルで優位に立つのは地元で飛び慣れているドイツ勢。主力のフロイントは、ファーイーストであるW杯札幌大会をキャンセルして、体調万全で大観衆の期待に応えようとしている。さらにW杯優勝経験のあるフライタクに、アイゼンビヒラーやガイガーの若手、そこに故障中のべリンガーが復帰してくれば盤石なのであるが。ベテランのノイマイアと中堅ヴァンクなどによる安定路線でぬかりない印象。

オーストリアは、遠路、W杯札幌大会に出場してイエロービブをキープするクラフトと、ハイベックのいまや2トップをメインに団体戦の組み立てが可能。これには今シーズン新たに就任したクッティンヘッドコーチの腕の見せ所になってきそう。そこにシュリーレンツアウァーをからませ、あとのひとりにベテランのコフラーないしは、ディートハルトやフェットナーにポッピンガーなのか、その選択が優勝への足掛かり。

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