今年男女ともにバスケットボール部の活動をスタートさせた開志国際は、本丸中を全国制覇に導いた実績のある富樫英樹コーチがチームを指揮する。富樫コーチの息子は、NBADリーグのテキサス・レジェンズに在籍する勇樹。アメリカで大きな目標に向かってチャレンジする息子に負けまいと、富樫コーチも開志国際の男女両チームを全国の強豪にしようと動き出した。

男子は新潟県予選で敗れたが、女子は創部1年目ながらインターハイに続く全国大会出場を果たした。SGの中島彩衣の言葉は、すべてが新しいチャレンジという今のチームを象徴する。 「1期生で自分たちが伝統を作ることができるという楽しみもあったので、今回ウインターカップに出させてもらえるというのは、伝統を作り始めていることになります。その面でワクワク感があるので、この舞台に立ててうれしいです。1年目で出るのが目標でした」

初戦の相手は宮崎県予選で留学生のいる延岡学園を倒した小林ということで、開志国際のセンター、シラ・ソカナ・ファトー・ジャへの対応策ができると想定された。そんな中でも、ソカナは40分間休むことなく奮闘し続けた結果、34点、15リバウンドをマーク。富樫コーチが「100点満点」と振り返る大活躍により、61―56で競り勝った。

開志国際は全中の経験がある中島ら若水中出身者が3人いるなど、1年生ばかりのメンバー構成といえ、選手たちの質は高い。将来を嘱望されてリクルートされた彼女たちに対し、富樫コーチは男子と同じシステムを導入。ソカナをスクリナーにしたハイピック、ボールをスイングしてからのインサイドアウト、ハンドオフからの3Pシュートなど、高校女子だとあまり見られないオフェンスをすでに展開している。

チームの柱として期待されている中島は、「最初は戸惑ったんですけど、最終的にドライブとか自分の好きなプレイがセットオフェンスの中に組み込まれているので、今はしっかり浸透している感じがします」と話す。富樫コーチは個々の特徴を理解し、最大限に生かすセットオフェンスを短期間で構築。それを選手たちが実践できていることも、創部1年でインターハイに続く初戦突破の要因と言える。それは、インターハイで対戦した際に勝った聖カタリナ女子の田村佳代コーチが、「男子のようなセットでしたね」と語ったことが物語っていた。

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青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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