第42回ニュルブルクリンク24時間耐久レースは、6月21日〜22日の決勝レースに向けて走行が続いているが、サーキットからいくつかトピックスをご紹介しよう。

オフィシャルもファンも、レースを楽しむ

[写真]観戦の為のキャンプをはるファン

走行初日、ニュルブルクリンク北コース・ノルドシュライフェの名物コーナーであるカラチオラ・カルーセルに出かけた。すり鉢状のコーナーで、速度域は高くないが独特のコーナリングが楽しめるファンにとっても人気のコーナーだ。
ニュルブルクリンク24時間と言えば、ドイツを中心に多くのファンが集まり、キャンプをしながらレースを楽しむが、すでに初日からカルーセルはテントでいっぱい。フェンスにはイギリスから来たと思われるファンがイングランド旗、プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドの旗を掲げていた。
一方で、そのフェンスの内側にいるオフィシャルたちは交代で任にあたりながらも、飲み物を飲みながらだったりとどこか牧歌的。ニュル24時間はサーキット全体が楽しむレースなのだ。

プライベーターの強い味方

[写真]BMW M235iレーシング

このニュルブルクリンク24時間は、非常に多種多彩なマシンが走行できる。世界中で活用されているハイパフォーマンスなレーシングカー、FIA GT3規定車両が最速カテゴリーとなっているが、その他にもかなり古〜いオペル・マンタが走っていたりと、愛すべき車両も残っている。
そんな中でニュルブルクリンクに来て非常に関心するのは、ドイツではプライベーターがより参加しやすいよう、多くの市販レーシングカーが存在することだ。アウディTT RSやトヨタGT86などその改造度合いもさまざまだが、今季、多くのマシンが走行しているのが入門向けマシンのBMW M235iレーシングだ。
お値段はコンプリートカーの価格で約803万円。コースサイドで見ていてもキビキビと走り、まさにニュルを楽しみたいプライベーターにとってはうってつけのマシンと言える。

タイからの挑戦者

[写真]トヨタ・チーム・タイランド

今季のニュルブルクリンク24時間には、近年モータースポーツ熱が高まっているタイの有力チーム、トヨタ・チーム・タイランドが参戦している。このチームはタイのスーパーカー・タイランドというシリーズで活躍しており、今回持ち込んだオルティスは、日本で言うところのカローラにあたる車種。
ドライバーも全員がタイ人で構成されており、積極的なPRチームを組織するなど、このニュルブルクリンクでも存在感をみせている。こうしてさまざまな国のクルマを受け入れるのも、ニュルの魅力だろう。

“モリゾウ”参戦! まずは慎重にコースへ

[写真]48号車レクサスLFA

サーキットに詰めかけたメディアも驚いたのが、“モリゾウ”ことトヨタ自動車豊田章男社長の突然の参戦だ。事前のエントリーリストには名前がなかったが、走行直前になって急遽登録。フリープラクティス、そして予選1回目と48号車レクサスLFAをドライブしている。
17日にトヨタ自動車の株主総会を終えたばかりと多忙な豊田社長だが、“モリゾウ”となったニュルブルクリンクでの表情は、ふだんの顔とは異なり活き活きとして見える。

24時間連勝なるか? 本気のアウディ

今回、サーキットにきて最も“本気度”を感じるのがアウディだ。8台のアウディR8 LMSウルトラが参戦しており、中でも最も注力されているのが、名門フェニックス・レーシングの2台。前週のル・マン24時間でワン・ツーフィニッシュを飾ったR18 e−トロン・クワトロと同様のカラーリングが施されており、優勝クルーのひとり、マルセル・ファスラーを起用している。
サーキットのゲートやコース上の看板など随所にアウディのロゴが目立ち、ホスピタリティも最も大きい。オフィシャルカーもすべてアウディだ。今季の勝利をもぎとり、ル・マン、ニュルブルクリンクとの連勝を狙っているのは間違いない。

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平野 隆治
1976年横浜市出身。モータースポーツ専門誌、サイトの編集部員を経て、2015年からモータースポーツを中心にした“自称なんでも屋”に転身。SUPER GTは10年以上ほぼ全戦現地で取材をこなしてきた。

お知らせ

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