ISU作成のコメント集の翻訳をお送りします。

カッペリーニ・ラノッテ組(イタリア)総合175.43 1位

SP 69.70 1位

アンナ・カッペリーニ選手:
このショートの最後の演技が今シーズン最高の出来で、点数的にも良かったので本当にうれしいです。それが他でもないこの世界選手権で出来るなんて。でも今日でこのプログラムはおしまいなので、本当に寂しいです。
(今大会優勝に向けて)頑張ります(笑)いつも、ベストを出そうと思ってるんですけど、点数はまだそこまで出ていないです。全てが採点されていて、私達がコントロール出来なかった部分も見られていますので。前回の演技から向上するということを常に大切にしています。今日はまさにそれが出来たと思います。明日もまたそうするように頑張ります。

ルカ・ラノッテ選手:
お客さんは、本当に本当に!もう、素晴らしかったです。演技中ずっと親身に応援して下さいました。
(フリーの目標)今シーズンで最高の演技が出来たらいいです。今シーズン最後の試合で、この五輪シーズン最後の演技になりますので、お客さんはもちろん、自分達自身もよろこべるものにしたいです。楽しみたいですし、それを演技で出したいです。

SP会見

アンナ・カッペリーニ選手:
今日の演技は本当にうれしいです。このプログラムが大好きなので。今シーズンずっと大切に滑ってきて、最後にもう一回良い演技がしたかったんです。良い思い出になりました。全てを楽しもうっていう気持ちで、今シーズンのこのプログラムの集大成を出そうと思っていました。一つ一つ大切に努めながらも、楽しみをもってやりました。それがそのまま演技にも出たと思っています。この演技や結果には、無上のよろこびを感じています。
(オリンピック金銀メダリストの不在について)オリンピック後の調整はいつも難しいです。皆とても疲れていますし、どの選手も「少し休む」ということに主眼を置いていると思います。それからまた厳しい練習に戻るんですけど。「もう一度完璧な状態に戻す」ということに集中します。上位2組が世界選手権に出場しないと分かった時、もちろん自分達のメダルの可能性が広がったと思ったんですけど、それが練習や考え方に影響したということはあまりないです。いずれにせよ、完璧に演技しなければ世界のトップにはなれません。アイスダンスは、小さな失敗で5つも順位を落としうる競技なんです。ですから、いつも通り猛練習で調整しました。
(来季からシングルとペアも唄入りの曲が使用可能になることについて)世界中の全ての音楽の中から曲を選べるというのは、インスト(インストゥルメンタル・器楽曲)からの選曲よりも、私はすごくおもしろいと思います。……とは言うものの、特にここ最近のフリーダンスの曲はインストが多いんですけれども。でも、絶対に選択肢が増えます。だからおもしろいです。シングルとペアの選手の皆さんも、もっともっとスケートが楽しくなると思います。これまでは、テーマソングを使いたくてもインストヴァージョンに限られてしまいましたよね。やはり、それでは歌声のようには響かないこともあります。ですから、本当に良いことですし、唄が入ることでプログラムにもっと味わいを出せると考えています。

FS 105.73 4位

アンナ・カッペリーニ選手:
(初優勝に)何も言えないんですけど……衝撃で……まさかの点が出ました。倒れそうです。こ…これ以上のことは望めません。本当に長いシーズンを過ごして、この世界選手権に出ているどの選手よりも試合に出ています。疲労もありますが、ここですごく良い演技が出来て大変光栄です。長いシーズンを戦って、最後の力を振り絞って互いに励まし合ってここまで来ました。演技が良かった、それがうれしいので「それだけでいい」……っていつも言っています。

ルカ・ラノッテ選手:
今週はすごい1週間でしたね。皆さんに愛をお返し出来てうれしいです。今日はやりたいように滑ろう、と思っていました。自分達自身楽しんで、皆さんにも楽しませて頂きました。今日は夢の中みたいでした。

メダリスト会見

アンナ・カッペリーニ選手:
もちろんうれしいのですが、ショックというか……「ショート1位」のプレッシャーをはね返すっていうのに大変だったので。本当に、演技に十分集中していたと思います。ヨーロッパ選手権の後から気力が底をついていて、気力を持ち直そうとしていました。それがこの演技にもつながったと思います。自分としては、結果はどうあれ、この演技そのものを誇りに思っています。優勝というのはショックでしたし、今もショックです……「幸せ」な感じがまだ来ないです……。(ショート1位のプレッシャーに打ち克ったのは)まず、ヨーロッパ選手権での経験が本当にためになったと思います。それが、私のスケート人生で初めて、キス&クライで「current ranking: 1st(現在の順位:第一位)」という文字を見た瞬間だからです。ですから、次からは対応出来ると思っていたんですけど……ただ今回の世界選手権でそうなるとは思ってなかったです。現実とは思えない……でも「ショート1位」のプレッシャーはあったので、「とにかく2回目なんだから」と受け止めることにして、それでちょっと気持ち的にラクになったと思います。

ルカ・ラノッテ選手:
(カップルとしての今後の将来性について)僕らは、2008年のザグレブのヨーロッパ選手権以降、すごく成長したと思います。一生懸命頑張りましたし、コーチにも導かれてここまで何年もやって来られました。進化というものに限界はありません。今のこの「アンナ&ルカ」のヴァージョンはベストでしょうけれども、まだ伸ばせるところもありますし、未来に期待しています!

ウィーヴァー・ポジェ組(カナダ)総合175.41 2位

SP 69.20 2位

ケイトリン・ウィーヴァー選手:
今シーズンは頑張ったなと思います。それが今日の結果にも成果として出ています。フリーは、私達の秘密兵器って感じなんです。ですから、結果は天に任せて(wherever the chips fall[=let the chips fall where they may])、明日はしっかりやって、後はどうにかなるでしょう(let everything else take care of itself.)(笑)

アンドリュー・ポジェ選手:
(2007年の日本大会では世界選手権初出場となったが)今大会に来て、初めての世界選手権の時のことを思い出しましたね。ここまで手にしてきたものと、まだ出せていないものが見えてきました。

SP会見

ケイトリン・ウィーヴァー選手:
今日の演技は大変うれしいです。これは自分達にとっては少し攻めてる(challenging)プログラムなんです。でも戦い抜いて、それによって技術的に高いレベルに達したと思っています。ソチ五輪ではその技術的な部分で失点が多かったので、そこに取り組んで来ました。私達が楽しめたこと、日本の皆さんに楽しませて頂いたことがなによりです。会場の雰囲気がもう信じられないほど素敵でした。テッサとスコット(ヴァーチュー・モイア組)が残念ながら不在の中、カナダとして上位につけましたので本当によかったです。
(ソチ五輪から今大会までの調整)正直、ソチ五輪から戻った時は難しい時期でしたね。「オリンピックシーズンの世界選手権は勉強になる」って、皆いつも言いますけれど。ソチ五輪の疲れから回復しようとしている段階で、世界選手権に向けての活力を見出すのが難しかったです。それでも私達は、これまでのスケート人生の中で己を知って、プレッシャーの中で演技をして、オリンピックという中でもそのプレッシャーと戦ってきました。そういった経験を積んできましたので、今日の演技がうまく行ったかもしれません。いろいろな方向性を持って今大会に臨んでいるんです。非常に落ち着いている、集中している、技術的に気を配っている、アイディアも浮かんでいる感じ。それらの全てが今日の良い演技に繋がっていると思います。
(オリンピック金銀メダリストの不在について)アンナ(カッペリーニ選手)も言ってますけど、ソチ五輪後に練習をしなかったわけではないんです。ただ、空席が1つしかないところ3つになったというのは、ある種のきっかけというか、それでちょっとした気持ちの盛り上がりだったり活力も出て来たと思います。「何が起こってもおかしくはない」って。ですから、少なくともショートはここ(トップ3会見の席)に来られてよかったです(笑)「これからの4年間がどうなるか」と考えても、他のカップルの上位進出の可能性がもうちょっと広がるのでは、と思いますね。

アンドリュー・ポジェ選手:
(来季のショートダンスに関して、どんな変更を望むか)それは厳しい質問ですね…演技に「あそび(openness)」の部分があるから楽しいと思うので。もしルールに縛られ過ぎてしまうと、皆一つの方向性で固まってしまいます。「スケーターにとって良かったこと」をどう捉えるかは、ISUのエライさんにお任せしまして(We think it is up to the greater minds of the ISU to figure out what was good for the skaters.)(笑)でも、そうですね、「演技中にお客さんがその曲を歌っていい」っていう項目があれば、絶対もっと楽しくなりますよ!(笑)

FS 106.21 3位

ケイトリン・ウィーヴァー選手:
興奮がさめやらないです!今日の演技はもう信じられないです!もとい、今シーズンの世界選手権の表彰台に上るなんて信じられない!感激です!これで私達の行く手に新しいドアが開けて、未来が広がりました!(演技内容について)「やり切らないと結果として出ない」って分かりましたね!最終滑走は難しかったんですけど、よく備えたと思います。これまで一段一段階段を上って一瞬一瞬を大切にしてきたんですけど、それが今日のこの演技内容にも、全体を通して出ていました。
(ショート2位で折り返したことは)念頭に置かないようにしていました。それは無理みたいなんですけど。強豪カップルと競っていて、「順位に執着し過ぎるとすぐだめになる」と思っていました。オリンピックでは7位だったので、何も期待したくなかったんです。

メダリスト会見

ケイトリン・ウィーヴァー選手:
本当に素晴らしいです。言葉に出来ないです。この1週間ほんとにうまく行って、幸せ過ぎます。今大会までの調整は難しかったんですけど、でもやり抜いてよかったです。ショートとフリーの両方で良い演技が出来て、シーズンベストも出して、スケート人生最高のひとときでした(we had the time of our lives on the ice)。まさにそれを目指していましたので。(優勝したカッペリーニ・ラノッテ組と0.02の僅差になり)得点差を見た時驚愕だったんですけど、下も迫っていましたから。一つ一つの点が反映されてこの結果になっていますので、この2組の素晴らしいスケーターの皆さんと共に表彰台に立つことが出来まして、とてもありがたく、幸せに思っています。
(ショートダンスを無くすという提案に)そういう話が出ているのも存知上げないので、その内容を把握しているとは言えないです……ただ、「フィギュアスケートには2つ試合がある」、それがフィギュアスケートをより特別なものにしている、と私は思っています。それがフィギュアスケートの在り方というか。100M走みたいな感じではないんです。プレッシャーのかかる中でストレスを制しながら安定感を出せるかという点、ショートとフリーにそれぞれの演技構成がある点が、フィギュアスケートならではだと思っています。
(ソチ五輪と世界選手権を比較して)今日がいつもと違う、という感じもしませんでしたね。オリンピックでもグループの最終滑走で、今日の最終組のカップルも何組か一緒でしたので。私達はこれまで世界選手権のショートでスモールメダル(上位3位)を取ったこともないですし、そこからフリーに臨んだこともないんですけど、それについては頭によぎりもしなかったです。私達の名前がこんなに上のところにあるのはショックでしたし、「変なの」と思いましたが、すぐ切り替えてフリーに気持ちを持っていきました。そして一つ一つの点が反映されてこの結果になっています。ですから、尋常じゃないという感じもしませんでしたね。

ペシャラ・ブルザ組(フランス)総合175.37 3位

SP 68.20 3位

ナタリー・ペシャラ選手:
今日の演技は100%よろこべないです。オリンピックのほうが随分良かったと思います。2つ細かいミスがあったので、明日はもっとしっかりやりたいです。大観衆を前に、ちょっと気持ち的に張り詰めてしまったのですが、「頑張ろう、最後のショートダンスだから」と自分達に言い聞かせていました。フリーは、胸が一杯になるような物語をお見せしたいです。男性と女性のお話で、想像の世界が広がります。日本で競技人生を終えるのはいいことだと思って来ました。素敵なメダル、それをやめる前に手にしたいですし、ソチ五輪でもメダルは取れませんでしたので、がむしゃらって感じです(kind of starving)(笑) ファビアン・ブルザ選手:
日本の皆さんのために滑りたい、と思ってここに来ました。いつもフランス国旗を掲げて下さって、日本の試合は毎回最高です。
(フリーに向けて)明日も集中して、自分達の出来ることをお見せしたいです。

SP会見

ナタリー・ペシャラ選手:
今日の演技は、2つの細かいミスの失点が大きかったです。福岡のグランプリファイナルやソチ五輪のほうが大分良かった感じです。でもこれはこれで。終わったことはしょうがないです。明日のフリーダンスに向けて集中します。私達は、日本での演技を本当に楽しんでいます。世界選手権に出ると決めたのは、日本開催だったからです。それが大きな理由でした。これまで素晴らしい日本のファンの方々に恵まれましたので、日本の皆様に良い演技をお届けしたいです。それほど素晴らしい皆さんなんです。でも今日の演技は、そんな皆さんに見合っていなくて……。明日はしっかりやって、皆さんのこれまでの応援への感謝の気持ちをお伝えしたいです!
(アイスショー公演の中での調整について)アリオナとロビン(サフチェンコ・ゾルコビー組)も共に出演していましたし、フローラン(アモディオ選手)もこの世界選手権に出場する予定でした。私達はインゴ・シュトイワーさんとカート・ブラウニングさんに練習を見て頂いていて、おかげさまでモチベーションも維持していました。「世界選手権組」みたいな感じで、ほんとに楽しかったです!

ファビアン・ブルザ選手:
(アイスショー公演の中での調整について)公演ではショートダンスを1回、時々2回滑っていました。ソチ五輪の後に「世界選手権に出ようか」と考え始めた時、「もう1週間して考えよう」と。出る場合に備えて練習を続けて、フリーダンスのエレメンツもやっていました。アイスショーの期間、練習をやめることは決してなかったです。帰ってすぐイゴール(シュピルバンドコーチ)に会って、「うん、もっと練習しないと。でも、いける。」ということになりました。

FS 107.17 2位

ナタリー・ペシャラ選手:
あっという間でした。疲れもまったく感じなかったです。シーズン序盤にはこのような演技は出来なかったです。体が振付を覚えると、全てがもっとラクになります。物語に入り込めて、体もキレていましたね。

ファビアン・ブルザ選手:
「これが最後の演技だから、精一杯滑ろう」と言っていました。その通りに出来たと思います。いつものようにエレメンツを一つ一つ大事にして、あまり考え過ぎないようにしていました。(競技人生を振り返って)成長、失望、歓喜、その全てが思い出されます。

メダリスト会見

ファビアン・ブルザ選手:
これが現役最後の演技でした。演技前にコーチも「心を込めて」と言われていました。まさにそれが出来たと思います。ついに情感を持って、余念なくやるべきことに集中していました。それをここ日本で、日本の皆さんの前で披露することが出来て良かったです。

(今後について)
ナタリー・ペシャラ選手:
(引退撤回はあるか)ないです(笑)私は、これから休暇を取って、ショーの後また休みます。それから先々のこと、人生や仕事のことを考えます。今後の私にとって何が肝心かと言いますと……もうこれから朝練のために起きない、朝からスケートについて考えないってことです(笑)ですから、暮らしを楽しみたいですね。ジャッジや技術審判やそういった職に就くとか、後からスケートの世界に戻ればいいし、でも毎日スケート界にいるっていうのは……もういいです(笑)

ファビアン・ブルザ選手:
僕は、ちょっと(ペシャラ選手と)違うんですけど。イゴール先生夫妻に半年お世話になって居心地が良いので(笑)、休暇を取った後来年も一緒に過ごしたいです。スケーターとしてもコーチとしても、先生達から多くを学んでいます。ですから僕はデトロイトにいます。(ペシャラ選手と)離れ離れになりますね(笑)

テキスト・翻訳:島津愛子 Aiko Shimazu

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Pigeon Post ピジョンポスト
フィギュアスケーターの"声" "今"を届ける記者チーム(Pigeon Post HP)。
日本チームを中心に、世界のフィギュアスケートを特集する日本語英語のバイリンガルサイトで、インタビュー・リポートを掲載。Twitterをポータルとして、新しい記事の紹介やニュース、イベントのリポートまで、ワンストップで伝える。FacebookもTwitterと連携させている。

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