ISU作成のコメント集の翻訳をグループ1からお送りします。町田選手と羽生選手の会見の英語もお届けします。

グループ1
ナム・ニューエン選手(カナダ)66.75 16位

今日の演技はとても良かったんですけど、最初のほうはちょっと興奮し過ぎだったと思います。(技のないところで)転倒して驚きました。でも「まだ先は長い」と、ふっ切ってやりました。あそこからよく持ち直したと思います。「経験を積もう」と今大会に臨んでいますので、結果には期待していません。ただ、楽しめたらいいなと思います。
「世界選手権カナダ代表」になりたいと、ずっと夢見てきましたので、今大会に出場してその目標が達成出来ました。フリーに向けては世界ジュニアのように、ベストを出したいです。

グループ1
エラッジ・バルデ選手(カナダ)62.84 22位

素晴らしかったです。お客さんが応援して下さって、ずっと笑顔でした。おかげさまで、プログラムの最初から最後まで自分が求めている演技になったと思います。四回転、トリプルアクセルと攻めていって、最後のジャンプでややミスがあったのですが……試合で初めて入れたので。
初めての世界選手権ですから、良い成績も出したいですよね。「この試合でトップに行きたい」という勝負の日だったので、よく攻めたと思います。 (上位になるために足りないものは)細かいところ、最後のジャンプのようなちょっとしたミスをしないように。僕は今日初めて緊張感を振り払えた、というか、緊張が消えて行ったので、それがうれしいです!今は、ほんとにやるべきことに集中出来ています。

グループ2
クリストファー・カルーザ選手(フィリピン)64.69 18位

素晴らしい日本のファンの皆様の前で、良い演技がしたかったんです。僕は日本の皆さんの応援が大好きなんです。ですから、自分の持てる全てを皆さんに見て頂いて、それがうれしいです。(プレッシャーは)まったく感じませんでした。日本の皆さんには、本当に感謝しています。選手全員を応援されているところが好きです。その選手全員を応援する気持ちが、このスポーツをもっとおもしろくすると思います。ファンの皆さんも試合に参加している、一緒に盛り上げている、そんな感じですね。
(トリプルアクセル挑戦について)今も練習しているんですけど、まだ確率が上がっていません。来季は試合で是非入れたいです。
(今後の目標)自分のベストを出してシーズンを最高の形で終えたい、と思っています。それ以外にないです。

グループ3
キム・ジンソ選手(韓国)69.56 13位

今日の演技には満足しています。ノーミスで、トリプルアクセルもちょっと不安定でしたけど降りました。ジャンプを終えて、本当にほっとして、そこからすごく盛り上がりました。これが、自分のこれまでの最高の演技です!実は、昨日はそこまで良い状態ではなかったのですが、前向きに捉えて。1日ごとに調子も上がっています。
(月曜日の練習中の衝突について)かなり激突というか、まだちょっと痛みますが、でもすごく回復は早い、って感じです。

グループ3
キム・ルシーヌ選手(モナコ)58.19 29位

世界選手権が日本開催、ということでショートは『スーパーマリオブラザーズ』にしました。日本のお客さんはサイコーで、お笑いへの理解も深いですよね。そういう訳で、おもしろくて日本らしいものをやりたかったんです。本当、フリーに残って、もう一丁おもしろいのをやりたかったのですが。しかも日本語の唄だったのに(今季のフリーに、日本語でシャンソン風の唄が追加されていた)。カナシイ!
最初のジャンプで転倒して、「もう(フリー進出は)ダメだな」と思ってそこからはただ楽しんで、お客さんのために滑りました。お客さんがサイコーで、試合としてはダメでしたけどとにかく楽しかったです。皆さんが自分を盛り上げて下さいました。ステップで大きな手拍子を受けて、ただただシアワセで、喜び100%で、素晴らしかったです。スタンディングオベーションも受けまして……これで「ここ日本で、少なくとも人生で1回はスタオベしてもらった」と言えますね!
僕はトップの選手ではないです。定番のプログラムをやったとしても、絶対トップにはなれないです。ですから何か違ったことをやらなければ。時として、それは少しおバカに映るかもしれません。でも、少なくとも「楽しい」ものです。

グループ4
シャフィク・ベセギエ選手(フランス)76.80 10位

これが僕の初めての世界選手権で、技術的には良い演技が出来ました。これ以上ないというものが出せました。自分っていうものをよく出せたと思います。
(フランス代表が一人となり)ちょっと大変、ではあります。通常はチームで来ていますから。一人で(枠取りに)臨むことは簡単ではないです。でも、選手ですからプレッシャーに慣れて、そのことを考えないようにしなければ。
今大会の目標はショートとフリーでクリーンに滑って、自己ベストを出すことです。

グループ4
ケヴィン・レイノルズ選手(カナダ)68.52 15位

「全部回り切った」と思ったので、自分としてはよかったです。残念ながら、点数がついて来なかったんですけど(全てのジャンプで回転不足の判定を受ける)。
(今季について)靴の問題が多かったです。ソチ五輪後も、問題を解消する時間がなくて、ずっと履いてきた、この問題の同じ靴で臨んでいます。ですから、今週をどうにかしのげたら、って感じです。でも、このショートの演技は本当によかったです!1つ転倒がありましたが、一方で本当に「出し切った」ので。今は「出し切る」ことしか出来ないんだから、と思っていました。
(ロックの選曲について)振付師の方、コーチ、僕自身、皆の結論です。独特でオリジナルな選曲だと思っていましたが、お客さんにもそう感じて頂けたようですね。
(日本語の勉強について)習熟度は上がっています。週一で個人授業を受けています。「日本語能力試験(JLPT)」では、現在3級です(最低難度5級から最高難度1級までの段階があり、3級は字幕なしで映画の内容がほぼ分かるレベル)。「1級(母国語に近いレベル)」、それを目指しているんですけど、1級は至難の業なので。もう2〜3年かかると思いますが、挑戦する準備は出来ています。
ですから、帰国したらまず大学に行きたいです。これから大学で勉強する時間を持てたらいいなと。オリンピックが終わったので、それを楽しみにしています。

グループ5
ジェレミー・アボット選手(アメリカ)79.67 8位

リンクに出た時、皆さんのあたたかいおもてなしに迎えられ、強い誇りと熱い気持ちを持ちました。お客さんと盛り上がる、僕はいつもそうしています。皆さんの歓声を聞いた時、「これがスケートをする理由」だなと思うんです。皆さんの声を聞けば、悪い感情は全て洗い流されます。それによって自分自身を滑りに投じ、恐れや不安や疑いもなく、全てに向かっていけます。今日の演技を誇りに思います。まさにハマった(do the business)という感じで、やり残したこともないです。演技内容が本当によかったです。四回転トゥループ(回転不足で転倒)も、もうちょっと、ほんの0.001秒(thousandth of a second)合わせれば決まった(笑)、ってところなんですけど。すごく惜しかったですね。けれども、ミスが出た中で演技に集中して、失敗しっぱなしには終わらなかった、というのがよかったです。シーズンベストの79点も出ましたし、上位にも近い位置につけたと思います。

グループ5
マキシム・コフトゥン選手(ロシア)84.66 7位

今日の演技に関しては2つの観点から考えられますね。最後まで戦って、予定していたほとんど全てをやり切りました。(四回転ー三回転が入らず)コンビネーションは4S−3T(四回転サルコウー三回転トゥループ)の予定でしたが、出来ませんでした(回転不足の単独ジャンプになる)。練習でも4T−3T(四回転トゥループー三回転トゥループ)のコンビネーションをやっていませんでしたし。次にコンビネーションを入れなければ、とすぐ切り替えました(四回転トゥループー二回転トゥループにする)。トゥループがコンビネーションになってよかったです。先生達もよろこんでいました。……サルコウの回転不足の判定を見るまでは。ショートはいつも非常に厳しいです。緊迫しますし、失敗も許されません。もちろん、クリーンに滑って最低90点を目指していましたが。
(今大会の目標)いつも言ってきましたが、順位は気にしていません。自分の唯一の希望は、その時々で自分の最高のスケートをすることです。

グループ5
マックス・アーロン選手(アメリカ)78.32 9位

いくつか、あちこちで失敗があって何点か失いました。ただ、やり遂げられたのでよかったです。フリーはクリーンに滑りたいです。で、楽しめたらいいですね!(四回転ー三回転は今季初めて構成に入れたのか?)ずっと構成には入れていました。今回は突っ込んだ形になりましたが、でも持ち直しましたね。
(ソチ五輪代表になれず)代表になれなかった、というのはつらかったですけど、全米の「その時に選ばれたのは自分ではなかった」ということです。ですから、代表で五輪に出た皆を全力で応援していました。

グループ5
ミハル・ブレジナ選手(チェコ)62.25 23位

出だしは良かったです。四回転サルコウも入りましたし。フリップの入りで大変なことが起きて、溝にハマったかどうかして右足首を捻ったようです。そこからはただ下がる一方でした。というのも、足首が言うことを聞かないですから。「起きて!」って人(足首)を叩き起こそうとして、その人(足首)も起きようとしてるんだけど、っていう……そんな感じで。ランディングのアクシデントなら大丈夫だったんですけど、不運にもテイクオフだったので。それで二回転の転倒になってしまいました。回転数がどうあれ、いずれにせよ転倒でしたけど。
今大会までの2週間、うまく調整して来ました。なのにこんなことになって、受け入れられない、というか。なにしろうまく調整して、ここで全てを発揮すると思っていましたから。
(フリーの出場は)どうなりますかね。アイシングして、ドクターに診てもらいます。この段階では何とも言えません。戦ってやる、と思っていますが、診察を受けてみないと(棄権)。
(棄権後のコメント)右足首靭帯を伸ばして、右足に体重を乗せることも出来ない状態です。2日間では治りません。頑張れるかもしれないですが、それで悪化させると思います。

グループ6
トマシュ・ベルネル選手(チェコ)89.08 4位

信じられない出来事です!最後に、2万人以上の皆さんのスタンディングオベーション。ショーのようでいて……いえ、もっと素晴らしかったです!日本のお客さんの前で滑れて、本当に素晴らしかったです。これ以上ない、競技人生の締めくくりになりました。
(今大会の調整について)オリンピックに向けて既に調整して上げ切ってましたので。でも、ワールドまでの2週間の調整は、夢物語でしたね。コーチとカロリーナ(コストナー選手)がすごく励ましてくれて、また勇気を取り戻せました。4年後に向けてではなく「さいたまワールド」に向けての練習。そう思うことがすごくよかったです。
(急遽世界選手権の出場が決まり)昨年の5月に、ソチ五輪が最後と決めていたんです。8月か9月に、プルシェンコさんからソチ五輪後に始まる2ヶ月公演のアイスショーにも誘われました。契約書にサインしたので自分では予定も変更出来なかったのですが、プルシェンコさんが残念ながら怪我をされてツアーもキャンセルになりました。自分自身、まだ状態も良かったですし、予定を変えてこちらに参りました!

グループ6
ピーター・リーベルス選手(ドイツ)74.02 11位

ユヅル(羽生結弦選手)の後に滑るのは大変でした。会場が興奮状態で……そうなると最初から分かっていたんですけど。でも全体的にソチ五輪後の調整には満足しています。この世界選手権に向けて自分を上げていくのは、とにかく難しかったです。今季の山場は越えてしまった感じで、今日は「多くの選手が、ミスなく終わらない」と思っていたのですが、例外ばっかりですね(笑)ソチ五輪後の怪我は特に問題なく、ただ通常より調整をゆるめて来ました。

グループ6
ハビエル・フェルナンデス選手(スペイン)96.42 2位

本当に良い演技だったと思います。今日は本当に楽しんで滑りました。もちろん、自分よりも上の選手がいるんですけど(笑)、明後日も楽しみに、また今日のような良い演技をしたいです。(羽生選手を破りましたが?と聞かれ)いや、シーズンベストがうれしいですね!選手の誰もが調子を合わせて来れるわけではないですし、まだフリーがありますし、彼はすごいことをやるに違いないですよ!明後日が楽しみです。

(以下会見より)

(「I am so happy」とコメントした町田樹選手の次に)
I'm really happy with my performance too.
僕も今日の演技は大変うれしく思っています(笑)今季は、これまでで一番のシーズンではないです。オリンピックの後は練習生活に戻るのが難しいものなんですけど、リンクに戻って一生懸命練習して、全力で頑張りました。先生方も僕が100%の力で取り組めるように励まして下さいました。もう、激しく!毎日!!(笑)でもこれで「練習はウソをつかない」って分かりました。頑張ることは、必ず何かをもたらしますね。明後日も今日のような演技をして、自分自身や毎日支えて下さる先生方のためだけではなく、ファンの方、フィギュアスケートを御覧の皆さんのために素晴らしいプログラムをお見せしたいです。
(オリンピックから今大会までの調整について)多くの皆さんが、「オリンピックは4位で残念だったね」と言われると思うんですけど……僕自身、ソチ五輪後もハッピーに過ごしていました(笑)ソチ五輪では出し切ったんですけど、メダルには届かなかったです。練習生活に戻るのも本当にラクでしたね。すごくやる気がありましたし……1週間位は(笑)それからちょっと下がった感じ…でしたかね、定かじゃないんですけど(笑)でも、先程お伝えしましたように、ブライアンとトレイシー(オーサーコーチとウィルソンコーチ)が僕を走らせ続けて下さって、おかげさまで100%の力で、止まることなく突っ走って来ました。休まないでよかったです、今ここ(ショート上位3位の会見場)に至っていますので(笑)
(大きな会場の大観衆の前で滑って)そうですね、世界で一番大きい会場っていうと、大抵日本ですね。少なくとも、今大会はこれまで僕が滑った中で一番大きな会場です。もちろん、「スゴかった」と言うしかないんですけど。2007年の自分の最初のシニアの世界選手権は日本であったんです。それはそれは怖くて!今日みたいな感じでしたね。ただ15歳でしたから!どうしていいか分からなかったのを憶えています。でも、日本でこうしてたくさんの方がフィギュアスケートを愛して下さっているのは、本当に素晴らしいです。

グループ6
ハン・ヤン選手(中国)86.70 5位

最後のジャンプが最悪でした(三回転ー三回転が三回転ー二回転に)。多分、プログラムの序盤がすごくうまく行ったので、よろこび過ぎてしまったと思います。(最終滑走は)本当に緊張しました。
(フリーに向けて)よく調整して、ベストを出せたらいいです。そうすればもっとうまくやれます。

町田樹選手ショート後会見(英語)98.21 1位

(ショートの演技を終えて)I think I did my best performance today. I am so happy and proud of myself, as I could show my best to the audience. I was surprised at my score so much. Phillip Mills, who created my both short and free program, he's my choreographer and also art director as well. Thank you so much, Phil.

[翻訳] 今日は僕のベストの演技が出来たと思います。自分自身、大変うれしく思っていますし、オーディエンスの皆様に自分の最高の姿をお見せすることが出来て、誇りに思っています。得点にはすごく驚きましたね。(会見場に同席の)そちらにいらっしゃるフィリップ・ミルズさんに、ショートもフリーも創って頂きました。彼は僕の振付師でもあり、同時にアートディレクターでもあります。フィル先生、本当にありがとうございました。

羽生結弦選手ショート後会見(英語)91.24 3位

(ショートの演技を終えて)I'm not happy with my performance, which wasn't the best. Actually I'm angry a little bit. I will try to do my best in FS. And I'm gonna be happy the day after tomorrow. (laughs)

[翻訳] 今日の演技はベストではなく、僕はうれしくはないです。自分にちょっと腹立たしくも思っています。フリーはベストを出せるように頑張りたいです。明後日はハッピーになるつもりなんですけど(笑)

(オリンピックから今大会までの調整について)I was not happy either, when I did the free program at the Games. So I kept pushing myself hard to train in Canada, (HANYU continued in Japanese: I must confess that I have to allow me to speak in Japanese from now…)

[翻訳] オリンピックのフリーの後も、フリーの演技にはよろこべなかったです。ですから、カナダで自分を追い込んで練習を頑張って…「(日本語で)すみません、妥協します(笑)」

テキスト・翻訳:島津愛子 Aiko Shimazu

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Pigeon Post ピジョンポスト
フィギュアスケーターの"声" "今"を届ける記者チーム(Pigeon Post HP)。
日本チームを中心に、世界のフィギュアスケートを特集する日本語英語のバイリンガルサイトで、インタビュー・リポートを掲載。Twitterをポータルとして、新しい記事の紹介やニュース、イベントのリポートまで、ワンストップで伝える。FacebookもTwitterと連携させている。

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