[写真]史上初の2ショットインタビューは、いい雰囲気のなかで行われ た

先日、マンチェスター・ユナイテッドのMF香川真司とFWウェイン・ルーニーが史上初の2ショットインタビューに応じた。タイミングよく、偶然に実現したものだが、インタビュー中、2人はじゃれ合って、仲よさそうだった。香川が「ルーニーとのプレーは楽しい」といえば、ルーニーが「シンジとはプレーがしやすい」と返し、実にいい雰囲気だった。その最中、ルーニーは香川の目の前で「シンジはどこにいるか分からない」と発言したのだ…。

これはマンチェスターUが米国高級時計メーカー「ブローバ」と、3年間のグローバルパートナーシップを締結し、その発表会見後に行われたインタビューでの出来事だ。香川にトップ下のMFとしてのプレー、マンチェスターでの生活、日本代表のことについて、聞いてきたとき、突然、ルーニーが香川の横へ割り込んで来たのだ。

まさかそんな事態になろうとは、誰も想像してなかった。記者も香川自身もびっくり。「ハイ、ウェイン…」と挨拶して、時間稼ぎしながら、頭をフル回転させて、質問を考える。こっちが慌てるのを見て、香川も「まさかの…」とつぶやく。おそらく英国人記者による取材が早めに終わったので、広報担当者が提案したのだろうが、ルーニー自身が望まなければ、そんなことは起こらない。

まずは香川の前で「シンジとの連携はさらによくなって来ているようだけど?」と聞いてみた。するとルーニーは「明らかにシンジはグレートな選手だ。だからとてもリンクアップが簡単。今季はまだあまり一緒にプレーしていないけど、いいパートナーシップが築けるサインを感じている。できれば、これからもっとシンジとの連携を見せていきたい」と返した。そのとき香川は横で、ほぼ意味を理解しているようで、うれしそうで、でも少し照れくさそうにしている。香川の英語力は急速に伸びているようだ。

次いで「シンジはいつもルーニーとプレーできることがうれしい、と言ってる。シンジとのプレーはどういうところが一番楽しめてる?」と聞く。
するとルーニーは「えっ!?シンジはそんなことを言ってるの?俺には全然そんなことは言わないのに(笑)」とうれしそうだ。ルーニーが香川のことを茶化したり、持ち上げたりするたびに、香川が左手をルーニーの背中に手を回す。本当に仲がいいことが、よく分かる。

前コラムで書いた「試合後、ルーニーは香川真司に体当たりした」ことについても聞いてみた。「あなたはレアル・ソシエダード戦、ミックスゾーンでシンジにわざと体をぶつけてからかったけど、練習場でも冗談を言い合ったりはするの?」。ルーニーはさらに表情を崩して、こう答えた。「もちろん練習のときは、ふざけたりしないけど、控え室に戻ったら、みんなで冗談を言い合うよ。でもシンジは静かだから。どこにいるのか分からないけどね(笑)」

控え室でルーニーら名立たる選手たちが、冗談を言い合う間、香川は隅の方で、それをじっと聞いているのだろう。そんな姿をまた周囲から、突っ込まれているのだ。香川はマンチェスターUで「いじられ役」という立場を確立したようだ。これは香川がいったんピッチに立てば、トッププレーヤーたちが出来ないような決定的なプレーをすることに対する尊敬の裏返しである。チーム内での存在感は確実に増している。

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原田 公樹
1966(昭和41)年8月27日横須賀生まれ、呉育ち。国学院大学文学部中退。週刊誌記者を経てフリーのスポーツライターとして独立し、99年に英国へ移住。ウェンブリースタジアムを望む、北ロンドンの12階のアパートメントに住んでいる。東京中日スポーツやサッカーマガジンに寄稿し、ロンドン・ジャパニーズの不動の左サイドバックでもある。 »Twitterアカウント »メールを送る

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