【写真】高津臣吾氏

今季、J SPORTSではダルビッシュ有、岩隈久志、和田毅、黒田博樹、松坂大輔投手の先発試合を徹底放送する。MLB中継で解説を務める高津臣吾氏に日本人スターター5人を分析してもらい活躍ぶりを予想してもらった。

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「世界一の投手になる」ことを目標に掲げ、日本ハムからレンジャーズへと入団したダルビッシュ。2年続けてワールドシリーズで敗れ、悲願の世界一獲得への切り札として球団からの期待も大きいものがあります。成功するか、しないかではなく、日本球界で敵なしのエースがMLBでどれほど勝利を積み重ねられるか注目の的になっていますが、私の予想はズバリ13勝8敗。

いくらダルビッシュとはいえ、世界最高峰の舞台でいきなり20勝近くするのは現実的ではありません。当然、打たれることもあるでしょうが、味方の強力打線の援護を受け4、5個は貯金をつくることができると思います。

成功のカギとして考えられるのは、いかに日本と同じスタイルでプレーすることができるかということ。もちろんメジャー流に合わせないといけない部分はありますけど、まずは自分を貫き、壁にぶつかったらマイナーチェンジをしていけば問題ない。ダルビッシュはスマートですし、球種も豊富。引き出しも多いので、困難にぶつかったとしても乗り越えることはできるはずです。

メジャーの強打者との対戦も楽しみですけど、同じ地区のエンゼルスとの対決はエキサイトするでしょう。レンジャーズからエース左腕のウィルソンを獲得し、現役最高打者のプホルスも加入。優勝争いのライバルであるエンゼルス戦でダルビッシュがどのようなピッチングを披露してくれるのか、今から非常にワクワクしますね。

岩隈久志

"1年遅れ"で念願のMLB移籍を果たした岩隈ですが、マリナーズは先発陣が劣るチームですし十分にチャンスはあるでしょう。イチロー、川ら日本人選手も所属しており、非常に心強い面もあるはず。シアトルは日本人コミュニティーも栄えていて、食事も困らない。それに本拠地のセーフコ・フィールドはピッチャーズパークで投手有利なのも岩隈にはプラス材料。近年、低迷しているマリナーズ。岩隈が最低2ケタ勝利に届かなければ上位進出も叶わないでしょう。

成功のカギを握るのは制球力。特別に球が速いわけではないので、ボールを低めに集めて相手を打ち取る投球を心掛けないといけません。そのためにはMLBの公式球になれることも重要。昨年から日本でも統一球が採用されましたが、まだMLBの公式球の方が滑ります。一つのコントロールミスが致命傷になりかねないので、そのあたりにもしっかりと適応していく必要性があるでしょう。

O妥諜

今年からオリオールズのユニフォームに袖を通した和田。同地区にはヤンキース、レッドソックスといった強豪がおり、オリオールズも厳しい戦いを強いられるでしょう。ただ、和田なら"強者"に立ち向かう喜びを全身で感じながら、マウンドで躍動することができるはずです。

ボールの出どころが見づらいフォームで勝負するなど、頭脳的な投球を駆使する、まさに"日本人的"投手とも言える和田。好左腕がどれだけメジャーで通用するか楽しみなところです。テンポ良く投げ込む和田ですから心配はないでしょうが、メジャーのコーチが口酸っぱく言うのは「初球は必ずストライクを」ということ。強打者に対してボール球で誘って様子を見る日本とは明らかに違います。

いかに球数を少なくするかという考えが主流ですし、四球も日本以上に嫌われます。そういった"メジャー流"を受け入れることも重要ですが、和田なら十分に適応してくれるでしょう。

協力:週刊ベースボール

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J SPORTS 編集部