インタビュー日時:1月24日
インタビュー:by LiveKick.com
翻訳:遠藤文康

<…前編より続く>

―― LiverKick.com:リヨン大会にバダ・ハリが出場することはとてもエキサイティングです。間違いないのでしょうか?
Simon Rutz:開催の正式契約をしてないのでまだ確定ではありませんが、2週間以内には正式契約することになるでしょう。

―― LK:対戦相手に関しては?
SR:今の所は対戦可能な選手たちと交渉中です。

―― LK:法律的な問題に関してのバダの現状は?
SR:どうなるのか誰も分かりませんね。あの事件はオランダでは大ニュースで放映されました。私が知ってから、今もって警察は誰一人目撃証人を見つけられていませんし。

―― LK:最近アムステルダム市がキックボクシングを問題視していますが、バダ・ハリの評判についてはやはり懸念していますか?
SR:もちろんです。でもバダの件とキックボクシングとは全く別問題ですよ。アムステルダム市はスポーツのビッグイベントを切望しています。IT’S SHOWTIMEはその中の一つですよ。市が問題をややこしくしているだけです。我々がアムステルダムで大会を開催しなくなったら、不名誉になるのは我々IT’S SHOWTIMEではなくアムステルダム市ですよ。だって我々はアムステルダムであろうがどこであろうが開催できるのですから。

―― LK:レミー・ボンヤスキーがIT’S SHOWTIMEで働いています。引退試合に関して話し合ったことはありますか?
SR:もちろん話し合っていますよ。でも彼の要求額は払いたくないですね。もちろん要求することは自由ですが、誰も彼の巨額な要求額は払えないでしょうね。

―― LK:ヘスディ・カラケスvsセーム・シュルト戦への抗議に関してのK-1の回答はどう思いましたか?
SR:彼らが言ったこと、やったことは最低です。彼らは、シュルトコーナーは間違えたと言います。で、彼らは審判を罰しましたか?K-1がなぜあのようにしたのか分かっています。バダ・ハリもレミー・ボンヤスキーもいない。ファイナルには王者であるシュルトがどうしても必要だったのでしょう。でもヘスディがファイナルに残っていたなら全く違う結末になっただろうと思いますよ。

―― LK:昨年コスモ・アレキサンダーと揉めました。なぜ解決できなかったのですか?
SR:彼のあのような行動は二回目です。私にとっては問題ではありません。彼はナイスガイでいい選手です。でも起用することはもうないでしょうね。

―― LK:IT’S SHOWTIMEには大会前の試合規約があります。それは契約書にちゃんと明記されているのですか?
SR:もちろん。必ず明記されています。ですがコスモの契約書には書いてなかったのです。書面よりも私との口約束が大事だと思っていますので、時々こんなうっかりミスをやってしまうのです。でも誤解しないで下さい。99% 私どもは契約書を作成していますから。

―― LK:タイロン・スポーンはもはや95kgの王者ではありませんが、この階級の認定戦に何か考えがありますか?
SR:考えていますよ。3月6日のアムステルダム大会で行います。もうじき発表します。

―― LK:メルビン・マヌーフが、今年はIT’S SHOWTIMEで試合をしない可能性が高いとツイッター上で述べていますが、となると85kgの王者ベルトは剥奪でしょうか?
SR:タイトル防衛戦をしないのなら剥奪ですね。ルールですから。でもメルビンの言うことですから。日によって言うことが変わりますから。それに、IT’S SHOWTIMEで試合をせず、K-1は崩壊中。いったい誰が彼に支払いができます?前回の試合でK-1での扱いが良くなかったので、メルビンはガッカリしていました。状況によりますよ。

―― LK:IT’S SHOWTIME史で個人的に気に入っている試合は?
SR:バダ・ハリvsセーム・シュルト。モーチェ・カマルvs・シャイド。アイファン・ヒポリットvsライアン・シムソン。ロブ・カーマンvsアレクセイ・イグナショフ。そしてガゴ・ドラゴの試合のほとんど全部ですね。

―― LK:2010年度の注目選手は誰かという昨年の質問に、オーシー・オズグニの名前を挙げていました。実際オーシーは活躍しました。では本年度に注目すべき選手は誰でしょう?
SR:マラト・グリゴリアンですね。要注目ですよ。

―― LK:ファンに何かあれば?
SR:K-1が潰れたらIT’S SHOWTIMEはハッピーだろうと多くの人が思っているようですが、私はK-1に何とか存続してもらいたいと願っています。スポーツにとってそれこそが本当に良いことだからです。それに私は個人的に谷川氏やFEGのメンバーが好きです。
ただ、彼らはとてもおかしな行動をとっています。何年間も私は違うやり方にするべきだと言ってきましたが、彼らはいつも逆のことをしてきました。彼らはIT’S SHOWTIMEを恐れているのかもしれませんが、そんな必要は全くありません。キック二団体が棲むには世界は十分に広いです。そして私は言いたい。『人生は素晴らしい!今を大切に!』と。

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遠藤 文康
1957年北海道出身。京都市で10年教員勤務後、退職しオランダへ移住。93年よりオランダ格闘技界の現場情報を日本に発信し続ける。