(C)スポーツエンターテイメントアソシエイツ/霜越隼人
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サントリーサンゴリアス 竹本隼太郎キャプテン インタビュー

Q:新キャプテンになられた今シーズンのここまでを振り返ってください。

「オフシーズンからちょこちょこというよりガツガツ動いて、身体作りと走り込みをやってきました。春シーズンも密度の濃いトレーニングをして、7月の菅平でのフィットネスキャンプで成長を加速させて、網走では試合を中心としたキャンプに臨んでいます」

Q:菅平では相当、走り込んだと聞きます。

「新ルールに対応するチームが、大きなアドバンテージを得るのは間違いない。そのためにはフィットネスが必要と、目的に沿って納得してやっています。みんな昨年の写真と見比べると頬がこけていたり体脂肪も落ちています。FWの選手もくびれてきたり、お腹の筋肉が割れてきた人もいます」

Q:サントリーでは今季から、エディ・ジョーンズ新監督が就任しました。オーストラリア代表監督や南アフリカ代表の技術アドバイザーなどを歴任した名コーチですが、ともにグラウンドに立った感想を聞かせてください。

「みなさんご存じのとおり、エディさんは世界レベルの監督。選手たちがフィットできなかったら…というのが一番怖かったのですが、同じ目線に立って指導してくれて、僕らもそれに何とか食らいついている。まだまだ完成形ではないですけど、進捗状況はいいと思います」

Q:今シーズンからキャプテンになられて、気をつけていることは。

「受け身になりすぎないことですね。コーチ陣は説得力のある、納得できることを言ってくれますが、それをただ受けるだけじゃなく、自分たちでかみ砕いて昇華して、と。『自分たちでやる』ということを自ら意識し、周りにも意識させること。そのように監督も仕向けていると思います」

Q:昨シーズンは優勝候補の一角として序盤戦は好調を維持していましたが、終盤に失速。トップリーグのプレーオフトーナメントはセミファイナルで、日本選手権は1回戦で敗退しました。

「先ほど言ったことと重なりますが、昨シーズンは受け身になりすぎていたところがありました。グラウンドで判断するのは選手なのですが、それが遅いし弱かった。でも今シーズンは、もし負けるとしたら能動的すぎて負けると。それはありえない話ですよね。今シーズンは速い判断、瞬間的なコミュニケーションをして、組織で動きたいですね」

Q:今シーズンの注目選手は。

「みんな、いいです。だから選手というより組織プレー、自分たちの型が崩れない攻撃と粘り強さ、勝負強さを見てもらいたいです。ずっと全員が動き続けているので」

Q:9月4日のトップリーグ初戦。サントリーは、相手のホームと言える豊田スタジアムでトヨタ自動車と対戦します。

「トヨタ自動車のイメージは、波はありますが勝負どころで強いチーム。きっと開幕戦には仕上げてくるでしょう。ただ、自分たちはスタイルを貫くのが使命。スタイルを貫いて、勝ちを狙いに行きます」

Q:今シーズンの目標は。

「もちろんチャンピオンチームになることですけど、同時に新しいラグビー、木の幹を作る、貫くということですね。それなくしてチャンピオンにはなりえない。07-08シーズンのマイクロソフトカップで優勝した時、努力が報われた、視界が明るくなるような感覚になりました。あの時は2週間後に日本選手権があったから、その思いは少ししか感じられなかったけど、最後の日本選手権で優勝すればそれがずっと続くわけですし…。それを味わいたい。あと、ミーティングでジョージ(・グレーガン)さんが言ったんですけど、優勝した時のトロフィーや写真がクラブハウスに飾ってあるんですね。『自分たちも優勝したらそこに残るんだ』と。その後の選手やOBに対して記憶を残せる。そういうイメージは持っています」

Q:ちなみに弟の竜太郎選手は今季、慶応大のキャプテンです。兄弟で優勝、とは考えますか。

「あー! メディア的にはそう言ったほうがいいかもしれませんけど、最近は自分のことに集中していて、全くそういうことを考えていませんでした」

取材日:7月30日
インタビュー・構成:向風見也

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向 風見也
1982年生まれ、成城大学文芸学部芸術学科卒。小学5年から高校卒業までプレーしていたラグビーをメインフィールドとして『ラグビーマガジン』『Sportiva』などに寄稿。技術指南書やスポーツゲーム攻略本の構成も手掛ける。当面の目標は20代(あと2年)で自著を出すこと。

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