SUPER GTとは?

2023年のレギュレーション変更

別項で紹介したとおり、2024年は8戦中3戦で実施されるレース距離が300kmの場合、ドライタイヤは4セット(16本)使用が可能だが、2022年より1セット、さらに2023年より1セット減らされた。これはタイヤメーカーに対してロングライフなタイヤ開発を求めたためで、同時にコスト抑制への配慮でもある。その上で、予選で使用できるのは、レース距離、時間の違いに関わらず1セットだけで、しかも決勝のスタートにも用いなければならない。
また、予選システムも大きく変更され、GT500クラス、GT300クラスともQ1とQ2のタイム合算によってグリッドが決められることとなった。詳細に関しては別項で触れることとしよう。
チェッカーフラッグが振られた時点で、義務づけられたピットイン回数を履行できなかった場合、失格になるのも2024年からの新規定だ。ただし、トップが2周を超えて、当初のレース距離、もしくは時間の75%未満で終了となった場合は履行が免除。75%を超えてセーフティカー活動中、あるいは赤旗中断のままレースが終了した場合、義務づけられたピットイン回数を履行していない車両は競技結果から1周減算される。
また、安全面に対するドライバーの遵守事項として、2023年より車両トラブル等により、スピードを落とさざるを得ない場合は、ハザードもしくはウィンカーの点滅によって後続車へ知らせるとともに、走路を外して妨げにならないよう安全措置を講ずることが義務づけられている。さらに2024年からは、ピットに入る際も全セッションにおいて走行ラインを外し、ウィンカーを点灯させて後続車両に合図することも、規定として加えられた。
車両的なレギュレーション変更としては、最高速とコーナリングスピードの抑制をはかるため、GT500車両は最低地上高を規制するスキッドプレートの厚さを増して、地上高を5mm上げることに。そして、GT300車両は、それぞれ最低重量を変更、追加された。その一方で、獲得したポイントに対し、3倍のサクセスウェイトを積んできたが、これは以前のように2倍へと改めている。上限も100kgから80kgに。なお、GT500車両に関しては上限が50kgで、それ以上になると燃料リストリクターで調整されるのは、これまでと変わりない。
リザーブドライバー制度もまた、2024年から採用されたレギュレーションだ。レギュラー登録のドライバー2名のうち、1名が急病や決勝前の負傷で出場できなくなった場合、事前に登録されたリザーブドライバーが代わりに走れるというもの。スタートはしたが、規定周回(時間)2/3の段階で走行を終了しなくてはならないという事態を免れることになる。
また、燃料として2023年からGT500クラスでは、カーボンニュートラル燃料(CNF)の「GTA R50」が使用されてきたが、2024年からはいよいよGT300クラスにも使用されることとなった。
そして、競技そのものに関するレギュレーションではないが、従来のレースクイーンという呼称がレースアンバサダーに改められた。プロモーション規制の運用規定内で女性としていた、性別の区分を制限しない表現としたのだ。

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