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2007年02月01日

ORANGE(オレンジ) - プロサッカークラブにまつわる多くの物語

能田達規『ORANGE(オレンジ)』秋田書店(2002)全13巻

ORANGE(オレンジ)

Jリーグで優勝争い同様、あるいはそれ以上に盛り上がるのは、昇格・降格争いでしょう。本作は、F2リーグ(モデルはJ2リーグ)の弱小クラブ「南予オレンジ」が、昇格を目指して戦う1年間を描きます。

「南予オレンジ」は、社会人リーグ時代はそこそこの勢力だったものの、プロリーグ発足後は弱小化の一途を辿ります。オーナーが死去し、跡を継いだのは孫の女子高生。その後経営が傾き、銀行に見放され、選手も3人しかいなくなってしまう。さらに昇格できなければ援助を打ち切るという市長の通達を受け、存続の危機に立たされます。

こうして向かえた新シーズンが進む中で、選手のみならず、クラブ経営者、スタッフ、サポーター、スポンサーなど、試合の周辺事情も徹底的に描かれます。Jリーグ、特にJ2ファンの間で評判がいいようですが、それも頷ける内容です。

さらに本作は、プロフェッショナルな仕事人たちの物語としても読めます。経営者、広報スタッフ、医者、スタジアム管理スタッフなど多くの人間が、自分のプロフェッショナリズムでクラブに関わる仕事を遂行していく。

特に芝の管理をしているスタッフの矜持が印象に残りました。

「ワシの育てた芝を3万人の人が見つめているんだからな 芝のプロとして これ以上嬉しいことはない」(『オレンジ』 第11巻 P57)

特定のチームが好きな人はチーム愛を深め、特に好きなチームがない人は、どこかのチームを応援してみたくなる。きっとそんな気持ちにさせてくれます。

■初出:『週刊少年チャンピオン』秋田書店(2001~2004)

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ORANGE(オレンジ)

【ストーリー】

ミカン栽培とジュース製造が主な産業である愛媛県何予市。かつては造船業で賑わったが、現在は活気を失っている。そんな町にも、プロサッカークラブがあった。F2リーグ最下位で資金繰りにも苦しむ「何予オレンジ」だ。祖父の遺言でチームを経営する女子高生オーナー美果は、チームを救えるのか!?

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