2007年02月02日
『レッスン』 - 監督モテまくりバレーボールマンガ
高橋由佳利『レッスン
』集英社(2000)文庫全1巻
「天才と騒がれたのに一度やめてその後復帰」というパターンは、ひょっとして少女スポーツマンガの定番なのでしょうか。本作を含めてまだ6作品しか取り上げていないのに、2度目の構図です(一度目は『銀になる』)。今回はバレーの天才アタッカー少女万葉がその役どころを担います。
万葉は復帰後初練習で、久々にスパイクを放ちます。しかし白抜きの文字で書かれた”パアン!!”という打撃音のオノマトペに、全く迫力がありません。チームメイトたちが見せる驚愕の表情は、あまりにもダメなスパイクを見た故だと思いました。
実際は「今ボールが床につきささらなかった?」とスパイクを激賞ように、万葉の高い能力を描くシーンだったようです。今後スポーツ少女マンガを読む自信がくじけました。
『銀になる』の絵里依がそうだったように、万葉もその後はたいした練習をすることなく、主題は恋愛に移っていきます。元々モテる若きエリートサラリーマン監督が女子バレーの世界に飛び込んだものですから、さらにモテまくります。
■初出:『YOUNG YOU』集英社(1991)

