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浅田弘幸のマンガ一覧

2006年12月25日

I'll(アイル) - 執拗に人間関係を描くバスケマンガ

こんにちは。今週もスポーツマンガを読んでいきましょう。2本続けてバスケマンガです。

浅田弘幸『I'll』集英社(1996)全14巻

スラムダンク』が登場して以降、どうしても他のバスケマンガを読む時は、スラムダンクと比較しながら読んでしまいます。

『I'll』を読み出した頃は、中心人物である立花茜と柊仁成が、桜木花道と流川楓に見えてしまった。まず4人とも名前が植物系ですし。

野性的でスピードとジャンプ力で才能を見せる茜と花道、クールな天才型でオールラウンダーの柊と流川という能力的な構図も似通っている。出会った日にケンカをしているところも一緒。

そんなわけで、この作品はとりわけ『スラムダンク』のことを考えながら読んでいました。

はじめの方はバスケの試合に抑揚がなく、喧嘩や恋愛などのサブエピソードが多かったので、正直退屈だなーと。それが途中で一転。

インターハイ予選で最大のライバルである葉山崎高校と試合をするシーンで、それまで無駄に感じていたサブエピソードが一気に効いてきます。バスケ以外の色々なエピソードがあった分、試合における人間関係にぐっと深みが出てくる。『スラムダンク』にはベタな友情、恋愛物語があまり出てこないので、ここで一気に『I'll』の特徴が噴き出してきます。

茜と柊が花道と流川と一番違うのは、彼らがお互いを必要とし、どんどん惹かれあっていくことでしょうか。クールでバスケやチームに対して複雑な態度を見せていた柊が、茜のおかげで大切なものを取り戻していく。彼らが「相棒」になっていく様には胸を打たれます。

その他国府津高校のキャプテンや3ポイントシューター、キャプテン代理など泣きのキャラクターが多数登場します。バスケそのものよりはキャラクターの人間関係で読ませるバスケマンガといったところでしょうか。

ラストの14巻は考えもしなかった衝撃的な展開を見せます。ぜひ読んでお確かめあれ。

■初出:『月刊少年ジャンプ』集英社(1996~2004)

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I'll(アイル)

【ストーリー】

主人公立花茜は、中学卒業を前に出場したバスケの練習試合で、永遠のライバルに出会う。元全日本選手だった父と、大学選抜選手である兄を持つ、天才プレーヤー柊仁成だ。この試合、柊は茜を一瞬にして抜き去り、茜に強烈な印象を残す。

神奈川県立国府津高等学校へ進んだ茜の前に、同じく国府津高校に入学した柊が現れた。あの日の借りを返すべく、茜は柊に1 ON 1を挑む。バスケを捨てようとしていた2人に、新たな感情が湧き上がる。

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