2006年12月26日
六代目はラガーマン - お坊ちゃまがラグビーで感じる新たな興奮
ラグビーの季節ですね。サッカーや野球に比べると数が少ないのですが、もちろんこのコーナーではラグビーマンガも徹底紹介します。
『シャカリキ』『昴』『capeta』等傑作漫画を連発する曽田正人の初期作品集。
本書所収の「六代目はラガーマン」という作品で、日舞とラグビーの間で揺れ動くお坊ちゃま高校生の物語が描かれている。モールの最中に日舞では得られない連帯感を味わうシーンがすがすがしい。
その他スポーツマンガではないが、曽田正人代表作の一つである『め組の大吾』の原形となった「FIRE AND FORGET」という作品が収められている。同じく「Luca」という学園ドラマ作品には、『シャカリキ』のキャラクターがひっそりと登場するので、ファンの方は読んでみてほしい。
■初出:『マガジン Special No.5』講談社(1991)
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2006年12月19日
佐藤秀峰傑作短編集 ハードタックル - 「ブラックジャック」へと連なる熱き精神

『ブラックジャックによろしく』や『海猿』でおなじみの佐藤秀峰が、ラグビーとヨットを題材に熱き精神を描いた短編集。「ブラックジャック」の主人公・斉藤先生がスポーツをやったらこうなります、といえば雰囲気は伝わるだろう。
作品1「おめでとォ!」
企業の広告塔としてヨット競技に臨むワタナベとスズキの男女ペア。現実に妥協し夢を忘れていくワタナベに、スズキはコンビ解消を告げる。スズキへのライバル心と恋心が、ワタナベの熱意を呼び覚ます。
作品2「ハードタックル 狼少年の逆襲」
小学生の頃から共にラグビーをプレーしてきたタクミとさくら。二人の夢は一緒に日本代表でプレーすることだ。
その後ラグビーでは平凡な公立高校に進学したタクミだが、一目ぼれしたクラスメートの女子とラグビー部員の前で「俺のキックは成功率100%…!」というホラを吹いてしまう。嘘を糊塗するためにラグビーから逃げ続けるタクミに奮起を促したのは、ラグビー名門校に進学した親友のさくらだった。
作品3「キムラ!立修大学ヨット部奮闘日誌」
女キャプテン・チハルが率いる立修大学ヨット部だが、大会当日に部員7人中5人が退部してしまう。残された3年生部員木村が、ヨット部存続を賭けて大会で奮闘する。
これら3篇はどれも「困った事態になる→奮起する→突き抜ける」という構造になっている。この最後の突き抜け方が作者ならではの熱さに満ちており、作者独特の絵と同様、読者の毛穴からやる気が吹き出してくるような作品集だ。
■初出:『週刊ヤングサンデー』小学館(1998)
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