2007年01月24日
ノー・トラップ - アツい教師が活躍するサッカー部版『GTO』
山下東七郎『ノー・トラップ
』集英社(1999)全2巻
一般的にサッカーマンガに分類されているようですが、学園ドラマの要素がメインです。サッカーの試合はありません。まともな練習風景も出てこない。それどころか、最終的な部員の人数は選手5人+マネージャー1人です。
本作を読んでいて思い出すのは、元ヤンキーが中学教師として大人に眉をひそめられながらながらも生徒の心を掴んでいく『GTO』(藤沢とおる作・講談社)というマンガです。本作はそのサッカー部版と言えるでしょう。
本作の主人公陽乃あたるは、大人の常識やしがらみなどに捉われない型破りな教師です。時に自分の身を危険にさらしながら、体当たりで生徒に向かっていく。決め台詞でクサいセリフを吐きまくり、生徒の心をがっちりとキャッチします。
「古くせえ過去(モノ)は燃えちまったんだ これから新しい未来(モノ)作っていこうぜ!!」(『ノー・トラップ』 第1巻 P118)
「傷なんざ勲章に変えちまえ!!男だろ?(中略)大事なことは…現実(いま)を見て未来(まえ)を向くコトだ…!!」(『ノー・トラップ』 第1巻 P157)
「オレは教師として断固闘うぜ!!生徒達(こいつら)の笑顔守るために!!」(『ノー・トラップ』 第2巻 P102)
こんな調子で一人、また一人と生徒の心を掴み、順調にサッカー部員を増やしていきます。徐々に仲間が増えていくというのは、ドラクエなどロールプレイングゲームをやっている時と似たような興奮を与えます。メンバーが集まりきらずに残念です。でもこんな先生がいたらいいですよね。
■初出:『月刊少年ジャンプ』集英社(1999~2000)
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『ノー・トラップ』
【ストーリー】
かつてインターハイ準優勝を成し遂げた「奇跡の立役者(ミラクルメイカー)」陽乃あたるが、体育教師として母校の高校に帰ってきた。張り切ってサッカー部の指導にあたろうとするが、サッカー部は活動停止状態。部を復活させるべく、陽乃はまずキャプテンの本木を連れ戻そうと奔走する。

