1. ヘッダーへジャンプ
  2. サイト内メニューへジャンプ
  3. コンテンツへジャンプ
  4. フッターへジャンプ
-->
  • ジャンル
  • フリーワード
  • サイト内検索


J SPORTSサイトメニュー
  1. 野球
  2. サッカー
  3. ラグビー
  4. サイクルロードレース
  5. モータースポーツ
  6. 格闘技
  7. バスケットボール
  8. スキー
  9. フィギュアスケート
  10. 卓球
  11. バドミントン
  12. 20周年
  13. その他

デイリーサッカーニュース Foot!

  1. Monday
  2. Tuesday
  3. Wednesday
  4. Thursday
  5. Friday

Ben’s Foot! notes記事一覧

benFoot.png

Week 36 - Manchester United 2-0 Chelsea


(1)写真表示:MUN 2-0 CHE:戦術・黒板の話はこの為にする

0003_FA6&33節  スタッツ比較.jpg
人生はパーセンテージだ!
●世の中に、「戦術とかシステムについて語る意味が無い。ボールを蹴るのはシステムではなくて選手だから」という人間も居る。中に指導者や記者も居る!
●しかし、先月と今月のチェルシー戦でモウリーニョが練った対策を見たら、戦術について語る理由が明らかであろう。
●サッカーでは点数が少ないので、小さなことのランダム変動が結果に大きな影響を与える。
(FAカップ戦ではHerreraのレッドカードとか、この試合ではAlonsoの欠場やHerreraのハンド疑惑とか。)
●だから、幾ら準備しても勝利を保証することはできない。
●だから、厳密に言えば、監督の戦術やプランニングは勝利する為ではなく、勝利する可能性をなるべく高める為にするのである。
●人生も同じだ!人生には何の保証も無いので、人生もパーセンテージの問題だ!
●戦術を分析するのは、スコアに囚われずに、その有利・不利のパーセンテージをもたらす要因を見出す為にする。
●それがその試合では結果に繋がったかどうかは別にして、今後に繋がる傾向は見出すことが出来る。

FAカップで負けた試合では、この対策ではチェルシーに勝てるという兆候があった
●FAカップの対戦では、前半途中にHerreraのレッドでユナイテッドのゲームプランが台無しとなり、結局1-0で負ける結果となった。
●しかし、その結果よりも、印象に残ったのはモウリーニョの対策だった。
●あのときの戦術が面白かった!チェルシーを止める作戦として、非常にうまく機能していた。
●従って、明らかにユナイテッドの勝利する可能性をデフォルトよりも大幅に高めた。
●だから、結果は負けだったにもかかわらず、戦術を分析してユナイテッドを有利にする要素をピックアップすることに意義があった。
●もう一回やれば、ユナイテッドが十分勝てるという兆候があった。
●そして、この試合ではまた同じ戦術で戦うと、前回と同じ理由でそれが機能して、今回は勝利に繋がった。



(2)みんなが止めなくても止められなかった、チェルシーの強み
●Conte監督のチェルシーは秋からずっと3-4-3(3-4-2-1)のシステムでプレーしているが、その特徴が分かってもなかなか止められないというパターンが続いている。
●#26の『Foot! TUESDAY』、アーセナルに勝ったときに紹介したように、1つの強みはPedroとHazardのポジションである。
●FWでも無い、ウィンガーでも無い、MFでも無いが、一歩動けばどれにもなれる。
(英語では「three-quarter position/space」と呼ばれるようになりつつある。)
●相手にとって、一体誰が対応すれば良いかが混乱の原因となる。
●そして、もう1つの強みは、WBの上下である。攻撃のときは5トップ、守備のときは5バック、だから攻守ともにピッチ全体の幅を活かせる。

中盤: 万が一、高い位置でボールロストがあっても、カウンターされる前に相手ボランチに対して3対2
●20:04 Costaの前にMustafiがインターセプト。CoquelinがOxlade-Chamberlainへパス。
●20:07 Oxlade-Chamberlainがボールを受けると、アーセナルのボランチ2人を相手にチェルシーは3人(Matic・Kante・Pedro)も居る。3人がOxlade-Chamberlainを囲み、ボールを取り返す。
(その流れでチェルシーが再び攻撃へ。両WBは既に高い位置まで上がっている。)

トップ: 相手のSBが攻撃参加すると、カウンターでその裏を取り、相手CBと3対2
●29:25
Courtoisが素早くHazardへ投げる。アーセナルの最終ラインがすぐにピンチへ。HazardはMonrealとCoquelinを左サイドまで釣り出し、Costaへのパスで2人をかいくぐる。29:34これでCostaとPedroはCBになったOxlade-Chamberlainを相手に2対1。Costaがパスを出せば良いのに...

サイド: 5トップとして、どちらかのサイドで数的有利を作り、アーセナルの形を崩す・釣り出す
●1-0 GOAL
12:18 ボールが右サイドのMosesへ送られる。Monrealを相手に2対1になる為、Koscielnyがサポートすることを余儀なくされる。最終ラインがまた片方のサイドに釣り出される。
●12:24 この時点では、Monreal対Moses、Koscielny対Pedro、Mustafi 対Hazard、Bellerin対Costaとなっているが、左サイドのAlonsoが余ってフリー。Pedroがクロスを送る。
●12:26 フリーになったAlonsoをマークするべく、Walcottがダッシュして戻るが、セカンドボールにはAlonsoだけが反応して走り続ける。


さて、一体どうやって止められるのか?
●これまで、一番うまいチェルシー対策を練ってきたのはスパーズ。
●しかし、スパーズはプレミアリーグでは珍しく「同じレベルでチェルシーと戦える」チームというのもあり、フォーメーションをほぼマッチアップして勝負することが出来た。
●ユナイテッドにはその手が無かったかもしれない。
●だから、先月のFAカップ6回戦に続いて、モウリーニョがこの試合でも練った対策は、1対1の相手を決めて、極端なフォーメーションにてマンツーマンでマークすることだった。
●その中、一番分かりやすかったのはHerrera対Hazardのバトルだった。
●Hazardがどこに動いても、Herreraが必ずついていった。

(3)一番分かりやすかったのは、Herrera対Hazard
●1:05 ハーフウェイ付近の深いところまでHazardがポジションを下げても、Herreraがついていく
●1:58 マンツーマンのズームインした映像...2:03 ピッチの逆サイドまでついていく
●11:33 Hazardが中央で自陣内まで下がり、Herreraがついていく
●11:55 走りながらマンツーマンのズームインした映像
●17:05 ユナイテッドのボールロストからチェルシーがカウンター。珍しくHazardが無事にボールを受けることが出来るも、Herreraが素早くリカバリーして、パスをインターセプト。
●33:45-35:15 HerreraがずっとHazardにマンツーマンでついていく。ハードワーク付近で中央の位置から、左サイド、そして右サイドへ流れてもずっとついていく。チェルシーにとって、Hazardにパスを出すのが非常に困難となる。 (最終的にHerreraがHazardにファウルしてしまう。これが、この戦術の落とし穴である。FAカップでの対戦では、Herreraが退場となってユナイテッドが負けた。しかし、この試合では全体的にこの戦術が成功した。チームとして、うまく実践できた。)
●61:25 HerreraがHazaraに近くついていき、Maticのパスをクリア。サポーターが「Ander Herrera」と歌い出し、2人のズームインした映像へ。

2人の試合データ
●Hazard:シュート0本、チャンスメイク1回、ドリブル成功数0回、相手を交わす回数0回
●Herrera:シュート1本(1ゴール)、チャンスメイク2回(1アシスト)、タックル成功数4回(両チーム合わせて2位)、インターセプト回数4回(両チーム合わせて2位)


(4)黒板:しかし、Herrera対Hazardは 11分の1に過ぎず

システムとマンツーマン
●しかし、Herrera対Hazardのバトルはあくまでも全体の11分の1に過ぎなかった。
●全体が連動する戦術もこのゲームプランでは重要だった。
●Herreraとは逆サイドでは、DarmianはPedroを相手にして同じ仕事をしていた。
(PedroはHazardほどあっちこっち動かなかったので、Herreraほど目立ちはしなかったが、役割とポジションが同じだった。)
(19:33 PedroにDarmianがついて、HazardにHerreraがつくことにズームインした映像。)
●ユナイテッドのフォーメーションは4-4-2の一種ではあるが、6-2-2と呼んだほうが正解かな。
●その鍵を握ったのは、どこのポジションにも1対1でマンツーマンということ。
●チェルシーは普通は逆サイドのWBがフリーになるという特徴を持っているが、ここではYoungとValenciaが同じ幅でAzpilicuetaとMosesについていた。
●そして、中盤ではMaticとKanteを相手にPogbaとFellainiがマンツーマンでいった。

その目的・それを活かす為の連動したプレー
●ユナイテッドの前線にはスピーディーの2人が居る。その2人はチェルシーのCB3人にプレッシャーをかけて、ゆっくりパスコースを選ぶ時間を与えない。
●その状況の中、チェルシーは理想的にはショートパスを繋いでプレッシャーをかいくぐるところだが、ユナイテッドのマンツーマンによって、ショートパスの選択肢が全て止められている。
●だから、プレッシャーをかけられたチェルシーのCBやGKはロングパスを出すしかない。しかし、Diego CostaはユナイテッドのCBを相手に1対2になっているので、ボールが収まらない。
●そして、Hazardが万が一裏を取ったとしても、CBが1人余っているので安心だ。
●それに関して、両チームの最終ラインに大きな違いがある。どちらも1枚余っているが、Costaは1対2というのに対して、ユナイテッドが2対3なので負担の割合が違う。
●だから、ユナイテッドがボールを持つときは、LingardとRashfordが自由に裏やサイドまで走ったり、相手CBを釣り出すこともできる。 


(5)ユナイテッド、チームとしての戦術

前半1分から、Lingard・RashfordがCHEのDFにプレッシャーをかけ、ロングパスを急がせる
●0:00 キックオフ直後にLingard・Rashfordが走り出し、David Luizにプレッシャーをかける。滑りながらロングパスを出すしかない。
●0:50 Lingard・RashfordがチェルシーのDF・MFにプレッシャーをかける。ロングでクリアすることを余儀なくされる。

代表的なシーン:マンツーマンでショートパスの選択肢を無くし、前線プレスで急がせ、マンツーマンで奪う
●8:08 チェルシーのDFがボールを持っている。この時点で、PogbaとFellainiの位置をハイライトしよう。それぞれKanteとMaticについているので、チェルシーが前にショートパスを出すことができない。David LuizはCahillに出すと、Rashfordがスプリントして寄せる。プレッシャーをかけられたCahillは急いでHazardに出すが、Herreraがついているので、インターセプトされてしまう。

あらゆるエリアで上記⑥で紹介した流れで、チェルシーにボールを長く持たせず、攻撃を一切させない
●1:35 チェルシーのスローイン。明らかにFellaini・PogbaがKante・Maticをマークしている。チェルシーは最終ラインとGKに戻すしかないが、そこでRashfordとLingardも待っている。簡単なショートパスを出すコースが全て止められている。
●4:30 ユナイテッドのポゼッションが長く続いても、形を保つ(つまり、全員が相変わらずマークする相手からあまり離れない)ように注意する。そのプレーの続きで・・・
4:52 De Geaが長くクリアすると、全員が相変わらずマークする相手に近くついている。パスの選択肢が現れる前にLingardがDavid Luizにプレッシャーをかけてボールを奪う。Rashfordのチャンスへ。
●9:20 Lingardのボールロストだが、Begovicのクリアがすぐに、相変わらずHazardをマークするHerreraにカットされてしまう。Costaは相手CBに対して1対2だったし、チェルシーにとって「out ball」が無い。
●18:45 PedroにマンツーマンでついていくDarmianが高い位置へ。ユナイテッドはスローインを獲得。Azpilicuetaはナーバスにクリアする。Costaはボールを受ける為にポジションを下げるも、Rojoがずっとついていく。(ここでBaillyが後ろに残りスペアマンになる。)
●23:48 PogbaにプレスをかけられたKanteは後ろ向きへ。David Luizは時間を与えられるが、ショートパスのコースが全て止められている。Costaへ低いコースのパスを出すが、Rojoが直ちにインターセプト。

2つの大きな戦術的要素、そして1つの例外が重なり、早い時間の1点目に繋がる
●6:35 ユナイテッドのボールロスト直後、PogbaがMaticへ、FellainiがKanteへついていくし、Herreraも相変わらずHazardにマークしている。だからKanteは急いでCostaに出すしかないが、Costaは相手CBに対して1対2になっているので、ボールをキープできない。
●6:49 その後、De Geaのクリアミスの為に、Herreraが例外的にHazardから離れてボールの方に行く。これはユナイテッドのプランから離れた、ギャンブルである。
●しかし、ハンド疑惑も有りながらボールをカットしてから、ユナイテッドのもう1つの戦術的要素がゴールに繋がる。チェルシーがポジションを引き上げている為、ユナイテッドは前線のスピードを攻撃に活かすことができる。RashfordがDavid Luizの裏を取って決める。



(6)サイドではいつものチェルシーの有利が無かった

●2:30 プレーがチェルシーの左サイドで混雑。普通はこの状況から逆サイドのMosesへ大きくサイドチェンジするところだが、Youngがそのコースをカバーしている。
●8:35 Valencia・Bailly はタッチライン付近で Azpilicueta・Costaを通らせない。逆サイドではYoungがMosesについている。ユナイテッドがボールを奪うと、Youngが走り出す。(ボールが来る前にプレーが止まってしまうが、ユナイテッドのWBがチェルシーのWBの裏を取る可能性はここで見える。いつも、チェルシーにとって有利なエリアが有利ではない。)
●15:50 Lingard・Rashfordの連携でチェルシーDFの形が崩れる。YoungがMosesの外側のスペースに入り、シュート(Rashfordにクロス?)。いつもだったらMosesがこのように相手の左SBの外側のスペースに入っているが、この試合ではYoungがMosesの外側のスペースを活かしている。
●16:35 Youngが左サイドを攻める。Fellainiへのクロスが失敗するが、逆サイドでValenciaも同時にワイドで攻撃参加している。両WBが同時に上がり、ピッチ全幅を活かすのは、普通はチェルシーの特徴である。
●27:25-28:10 ユナイテッドのカウンター。Youngは最初から左サイドでフリーだし、ボールを求める。攻撃がそのサイドまで展開され、そして逆サイドへ。Valencia・RashfordがMoses・Maticを交わす。すると、Youngが左サイドから中へカットインしてシュート。ここでまた、ユナイテッドは逆サイドのWBがフリーになっている。
●39:35 Cahillが左サイドで前へ運び、Rashfordが追いかける。Mosesが高い位置まで上がっているが、Valenciaがついているので、交わせる・パスを通せるわけがない。逆サイドでYoungもAzpilicuetaについている。
●40:55-41:30 Lingard・Young・Darmianが左サイドで攻撃。逆サイドへ展開し、Valencia・Rashford・Lingardが数的有利な状況を作る。RashfordのクロスがCahillに当たり、クロスバーの上。試合のこの段階では、スピードが若干落ちているが、両WBがピッチ全幅を活かしているし、サイドまで流れるFWが一緒に連携してチャンスを作る。


(7)チェルシーの優勝が分からなくなってきた?

0009_チェルシー 30節以降の成績.jpg

Conte監督の試合後コメントが気になった
●"They [United] showed more desire, more ambition, more motivation. It is very simple and in this case the fault is with the coach. It means the coach was not able to transfer the right concentration, desire, ambition to win this game."
「ユナイテッドは我々よりも意欲も野心もモチベーションも高かった。非常に簡単な説明だが、これは監督の責任である。監督としてこの試合で勝つ為の集中力や意欲、野心を選手たちに与えることができなかった。」
●The league is open and we have a 50% [opportunity] to win the league.
「リーグの優勝争いがオープンだ。我々は優勝するチャンスが50%だ。」
●"It won't be easy because I think Tottenham are now the best team. They are in good form and they have a lot of enthusiasm. They are feeling the possibility to write history and it is important for us to know this."
「今、スパーズが最強のチームだと思っているので、我々にとっては簡単ではない。スパーズは調子が良いし、熱意を持っている。彼らは歴史に名を刻む可能性を感じているだろうから、我々はそれを覚えておかないといけない。」

出典:Guardian紙



しかし、「FiveThirtyEight.com」というデータサイトによると、チェルシーの優勝する可能性がまだ85%
●これまでの試合成績や残りのカードだけではなく、試合内容のあらゆるデータに基づいて算出した「期待値」をベースに確率を計算する方式である。
●このサイトによると、チェルシーの優勝する可能性が85%。スパーズは14%。その他は1%。

出典:FiveThirtyEight.com

残りのカードを見たら、チェルシーのほうがずっと楽なはずだが...

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

benFoot.png

Week 35 - Tottenham Hotspur 4-0 Watford

(1) 冒頭:残留争い
●先週、残留争いの話をピックアップしたが、あれから2節が終了して、また状況が変わった。

0001_プレミア順位表.jpg

●ミドルスブラの勝利なし記録が14試合へと伸び、相当厳しそうな状況。
●因みに、1月加入のRudy Gestedeはカーディフ、アストン・ヴィラ、ミドルスブラのキャリアではプレミアリーグ戦で45試合に出場しているが、勝利したのは1試合しかない。
(それは、自ら決勝点を決めた、昨シーズン開幕のボーンマス戦だった。以来、41試合勝利なし。)
●7試合勝利なしだった、バーンリーは1勝1分で調子を取り戻している。
●そして、ウェストハムはアーセナル戦で連敗が5試合に続いたが、週末には大一番のスウォンジー戦で本当にデカい勝ち点3を獲得した!
●これでせっかく調子を取り戻していたスウォンジーがいきなり、また厳しい。これで5試合勝利なし。
●試合終了後、ウェストハムの監督と選手たちは相当喜んでいた。
一方、スウォンジーのClement監督はかなり怒っていた。
●ミッドウィークに土壇場で負けたスパーズ戦が非常に辛かっただろう。


(2) スパーズは来季、苦手のウェンブリーで試合するのは未定

試合前の握手のとき、映像の後ろで新スタジアムの建設が更に進んできたことが見えた
しかし、今シーズンが現在のホワイト・ハート・レーンで最後となるのは実はまだ確定ではない

●3月24日、スパーズは地元の自治体から来季、ウェンブリーのフルキャパで最大27試合を開催する、特別許可を得た。(その許可がなければ、一部の試合についてはキャパが限定される。)
●その時点では、3月31日までに、ウェンブリーを使用するオプションを有効にするかどうか、正式にFAに連絡する必要があった。
●しかし、その締切が延期となり、4月30日までに連絡するとの締切になった。
●それは、新スタジアムが本当に再来シーズン(2018/19)の開幕までに間に合うかどうかを、スパーズが徹底的に確認しておきたいからである。
●来季はウェンブリー、再来季は新スタ、という予定は変わっていないが、まだ確定ではない。
●つまり、万が一間に合いそうになければ、来季もホワイト・ハート・レーンを使う可能性もある。



(3) 『Match of the Day』のコメント

Eric Dier、試合後インタビュー(BBC)
●"Maybe at times last season we got a bit too tense and a bit worried; thought a bit too much about things.
「昨シーズン、私達は緊張したり心配したり、考え過ぎたりすることがあったかもしれない。」
●"This season, I think we're really just going game by game, and really focusing on the games, just playing our football and enjoying it."
「しかし、今シーズンは1試合1試合のことしか考えていないし、各試合に良く集中出来ている。私達の目指すサッカーを、楽しくプレー出来ている。」

Phil Neville、『Match of the Day』スタジオコメンテーター
●"I think they're the best coached team in the Premier League. They're a young team that's getting better and better."
「私の意見では、スパーズはプレミアリーグの中で最もうまく訓練されているチームだ。まだ若いチームだし、これからも益々強くなるだろう。」


(4) スパーズが持つ3バックのオプション
●この試合ではスパーズは4バックだったが、今季は3バックのオプションも有効的に使っている。
●Phil Nevilleが言うように「Pochettino監督に良く訓練された」ところはこの起用法にも見えた。
●12月のハル戦では、チェルシーとはまた違った3バックの活かし方を見せてゴールに繋がった。
●そして1月のチェルシー戦では、3バック同士の直接対決ではスパーズが見事、勝利した。

3バック映像(1):第16節、TOT 3-0 HUL。3バックでCBがタッチラインまで広げ、WBへ縦パスを送る
●1-0 GOAL: 13:15 タッチラインまで流れた左のCB、VertonghenへLlorisがボールを出す。スパーズがボールを持つとき、3バックでピッチ全幅をカバーする。VertonghenがElmohamedyの裏を取ったRoseへ送り、Roseの折り返したボールからEriksenが決める。
●2-0 GOAL: 62:30 タッチラインまで流れた右のCB、DierへWinksが出す。DierがRobertsonの裏を取ったWalkerへ送り、WalkerのアシストからEriksenが決める。

映像(2):第20節、TOT 2-0 CHE。右WB・Walkerの攻撃参加→Eriksenのクロス→Alliが決める
●1-0 GOAL & 2-0 GOAL: 2ゴールともWalkerの攻撃参加から始まる。Eriksenもそのサイドへ流れて連携。Eriksenのクロスから、Alliがファーで決める。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

benFoot.pngのサムネール画像のサムネール画像


Week 29 - Votes of confidence, League Cup, FA Cup 後編

(1)League Cupの存続意義

一時期、文字通り「価値の無い」大会と軽視された、League Cup
●多くのクラブが戦後、スタジアムに夜間照明を導入し、試合の平日開催が可能となったことを受け、1960/61シーズンより創設されたLeague Cup。
●最初はあまり盛り上がらなかったが、1967年より決勝戦がWembleyで開催され、また優勝チームにUEFAカップ出場権が与えられるようになったことを受け、どんどん人気を集めた。
●プレミアリーグ創設まで、リーグ戦のテレビ中継が少なかったのに対し、カップ戦が普通に無料テレビで生中継があった為、FAカップとLeague Cupが広く注目を集めた。
●しかし、1990年代の半ばになると、League Cupの人気が一気に落ちてしまった。

人気が落ちた理由が大きく2つあった。1つ目はプレミアリーグの創設。
●それにより、リーグ戦のテレビ中継が一気に増えた為、カップ戦の特別さが薄くなった。
●そして、リーグ戦の賞金が高騰し、League Cupの賞金が安いままで優先しにくくなった。
●又、それまではあまり栄養やスポーツ化学に関して意識が無かった為、選手たちはどうせ万全なコンディションに居なかったし、試合数が多くなってもあまり気にしなかった。(経済的にも、多いほうが良かった。)
●それに対して、1990年代からどんどん選手たちのコンディションを重視するようになり、試合数が多過ぎたら問題視されるようになり、一番名誉も賞金も低いLeague Cupが危機を迎えた。

そして、2つ目はCLのグループステージ導入
●チャンピオンズカップは元々、最初から決勝T方式だった。
●そして1993/94シーズンまで3シーズン、1・2回戦を勝ち抜けてから、ベスト8の段階でグループステージが導入された。
●その1993/94シーズン、マンチェスター・ユナイテッドがイングランド代表として2回戦で敗退したが、国内の3大会はいずれも本気で戦い続け、2冠とLeague Cup準優勝を果たした。
●しかし、翌シーズンの1994/95より、CL本大会は最初からグループステージという形式に変わり、出場チームにとって秋の日程が一気に忙しくなった。
●その中、いつもLeague Cupも本気で戦っていたユナイテッドは1994年9月21日、国会議事堂まで広がる大騒ぎを起こした!

1994/95シーズン、League Cup 2nd Round 1st Leg、Port Vale vs. Manchester United
●GK: #1 Gary Walsh
●DF: #2 Gary Neville, #5 David May, #6 Roy Keane, #3 Denis Irwin
●MF: #7 Keith Gillespie, #8 David Beckham, #4 Nicky Butt, #11 Simon Davies
●FW: #10 Paul Scholes, #9 Brian McClair

●当時、2部リーグの下位チームだったPort Valeは、Peter SchmeichelやEric Cantona、Mark Hughesなどのエース選手たちをホームで迎える機会を大いに楽しみにしていたところ、
Alex Ferguson監督は誰も知らない、アカデミー出身の選手を一斉に先発で起用した。
●もちろん、今から見れば19歳のScholesがデビューで2ゴールを決めた活躍なんて、生で見れた人は貴重な経験ができたと言えるが、当時までこんなに選手を温存するケースが滅多になく、地元の国会議員が国会議事堂でクレームするほど大騒ぎが広がった。
●しかし、これを皮切りに、過密日程が気になったプレミアリーグ勢が次々とリーグ戦の賞金を優先し、League Cupを軽視するようになった為、このような大幅温存はたった数年で普通のことになった。
●その中、1998/99シーズンより「Worthington」というビールメーカーがスポンサーになり、「Worthington Cup」と改名されることになったが、それに因んで多くのイギリス人はLeague Cupのことを「Worthless Cup=価値のないカップ」と皮肉って呼ぶようになった。

ここ12年、また盛り上がるようになったLeague Cup。ある意味ではMourinhoがきっかけ!
●今となって、League Cupが昔とは違う意味で、重要な大会として位置付けられるようになった。
●賞金は非常に安いが、その分、プレッシャーも低いし、比較的に自由に戦えることができる。
(※優勝チームに賞金は£10万だけ。Rooneyが1人で3日間だけでそれよりもたくさん稼いでいる)
●敗退しても大きなショックは受けないが、ここ12年、優勝できれば次に繋がる、大きな弾みになると考えるビッグクラブが増えた!
●そして、その中ではビッグでないクラブにとっても、現実的に大きなタイトルと、ヨーロッパの舞台で戦う権利を獲得するチャンスとして見られている。
20170302_2_1.png

●以上のように、2005年のチェルシーがリーグカップも本気で戦い、タイトルを獲得したことでリーグ優勝に繋がる弾みを得られた。
●翌年のマンチェスター・ユナイテッドも3年間、リーグ優勝から遠ざかっていたが、Keane・Beckham・Van Nistelrooyの時代を終えて、Rooney・Ronaldo・Ferdinandへと世代交代を図る中、タイトルを取ったことが翌年からリーグ3連覇に繋がった。
●また、プレッシャーが低い為、点の取り合いもあったりする。Chelsea 5-4 Manchester Unitedや、Reading 5-7 Arsenalが記憶に新しい。

再び盛り上がることが可能になったのは、League Cupのフォーマットに変更があったからだ。
●Football League(現:EFL)は1990年代半ばから現実を認め、色々と改革をしてきた。
●1996/97より、ヨーロッパ大会に出場するチームは2回戦ではなく、3回戦にスタート
●1999/2000より、日程を全般的に早めた。決勝戦が2月開催となった。
●2001/2002より、H&Aの2 legsだった2回戦が一発勝負に変わった。

2010年のLeague Cup決勝前、意識が変わったことについてSir Alex Fergusonが語った
●"All of a sudden you find yourself in a semi-final after playing three games. Once you get to a semi-final the focus changes. It definitely makes a difference."
「今は3試合だけ勝てば、いきなり準決勝を戦うことができる。準決勝になると、意識とプライオリティが変わる。新フォーマットは確かに変化をもたらした。」
●出典:Daily Post、2010年2月26日
http://www.dailypost.co.uk/sport/football/football-news/carling-cup-worth-winning-says-2764546 



(2)それに対して、FA Cupの存続意義

●今のLeague Cupは早い時期に終わるし、試合数も準決勝まで少ないので、割りと楽な気持ちでそこまで勝ち上がったチームはその後、優先しやすい大会となる。
●そして優勝チームはシーズンの残り3ヶ月に向かって良い刺激を受けることが出来る。
●それに対して、FAカップは時期的に非常にきつい状況にある!

もちろん、1872年まで歴史が遡る、世界最古の大会は存続意義が非常に大きい。
●アマチュアチームまで全国のクラブが参加できるし、下部リーグのチームにとって経済的にも「夢」的にもすごい大会である。
●そして、今シーズンは3回戦から暫く盛り上がらなくなったが、4回戦には番狂わせが多かった為、5回戦にはFAカップらしいカードが非常にたくさん出た。
●今は本気で戦った上位チームと、快進撃で勝ち上がった下部リーグのチームが残っている。本気でなかったチームが敗退してくれたので、今は理想的な状況かもしれない!
●しかし、毎年は結局こうなるという保証はない。

ここ十数年、盛り上がりが覚めた問題が深刻。理由が様々ある。
●League Cupとは違い、FA Cupは20世紀終了までずっと人気とステータスを保った。
●しかし、1999/2000シーズンから次々と問題が出た。
●まずはCWC。前回王者のマンチェスター・ユナイテッドは1999/2000のFA Cupに参加せず、1月にブラジルで行われた初回CWCに出場した。これはW杯開催を目的にFAがお願いしたことなので、FAが自らの大会に水を差す行為となった。
●そして、CL。1999/2000シーズンより2次グループステージが導入され、各国から最大2から最大4チームまで出場できるように拡大された。
●それにより、CLの試合数が増えるだけではなく、イングランド勢のより多くのチームにとって試合数が増えることになった。
●その中、賞金の高いプレミアリーグとCLの両立だけでも難しいので、その2つを優先して、FA Cupを優先できなくなったクラブが多い。

現在の課題
●FAカップの優勝チームに£180万の賞金が支払われる。
League Cupよりは18倍も多いかもしれないが、リーグ戦などと比べて極微額である。
●今シーズンのプレミアリーグでは、放映権の新契約1年目なのでまだ前例が出ていないが、
最下位チームは凡そ£9000万を貰うと思われる。
そして、1つの順位で更に約£180万をもらうと思われる。
●つまり、FA Cupで決勝まで勝ち上がり、優勝できたとしても、リーグ最終節で1つ順位を上げたチームが同じ賞金を貰える。
●その「安い」大会を、シーズン終盤に優先することが多くのチームにとって困難。
プレミアリーグ勢だけではなく、プレミアリーグへ昇格を目指すチャンピオンズカップ勢もその傾向になっている。
●また、3回戦はシーズンの一番忙しい時期の終わりに行われるし、今季の4回戦も平日開催リーグ戦の直後に行われた。ちょうど選手を休ませる必要があるタイミングである。
●その中、勝ち上がるのは平気だが、どうしても再試合を避けたいので、引き分けより負けるほうがましというクラブもいる。
●しかし、下部リーグのクラブにとって、再試合の可能性がなくなれば大変だ。



(3)纏め:FAカップを守る為に2つの提案

提案1: 現実的で来季からでもすぐ導入できる提案
●基本的に5回戦まではこれまで通り、再試合を行うが、各カードで両チームが予め合意すれば、そのカードは一発勝負に変更することを可能とする。
●実は、これは5部〜8部リーグのチームが戦う、FA Trophyという大会からインスパイアされた提案だ。
●FA Trophyも基本的に再試合を行うし、元々の試合は90分で終了する。
●しかし、両チームが試合前に合意すれば、元々の試合では延長戦だけ追加することができる。
(ただ、PK戦は行わない。120分の末、まだ同点の場合は再試合を行う。)
●この考え方を拡大し、FA Cupで元々の試合の前にその選択肢を与えれば良い。
●恐らくプレミアリーグとチャンピオンズカップのクラブは再試合を避けたいので、そのリーグ同士のカードは両チームが合意して、1試合だけで勝負することが多くなりそう。
●そのクラブのサポーターにとっても、カップ戦ならではの一発勝負のテンションが上がり、PK戦の可能性もあるので、観客動員数が多くなる可能性も高い。
●一方、例えば3部以下のチームにとっては、再試合があったほうが経済的に効果が出たり、勝ち上がる可能性が高くなったりするというメリットがある。
●その場合は、例え片方だけが再試合を残したいと言えば、相手が一発勝負が良いと言っても再試合は行う。
●それにより、スモールクラブやFA Cupの「夢」を相変わらず守ることができる。

提案2: 現実的ではないかもしれないが、長期的に考えると必要と感じる提案
●プレミアリーグとEFL(2部〜4部リーグ)、FA Cup、League Cupの放映契約が相変わらず別々にしても、放送するテレビ局がそれぞれ違っても、合計の放映権料を1つに纏めてから分配する。
●賞金に関して、FA Cup優勝=プレミアリーグ11位と12位の差=18 x League Cup優勝
という現状がどうしてもおかしい。
●つまり、FA Cupの放映権で例え、プレミアリーグと比べて1%の金額しか集められないとしても、
プレミアリーグのお金を一部、FA Cupの賞金に回せば良い。
●その為に、FA Cupやプレミアリーグを運営する団体を、改めて1つに合併する必要があるかもしれないが...

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

benFoot.pngのサムネール画像
Week 29 - Votes of confidence, League Cup, FA Cup 前編

(1)【特集記事】ラニエリ解任:「恐ろしい信任投票」

#27で紹介した、「恐ろしい信任投票」はやはり恐ろしいものだ (#27のレポートより)
●クラブが7日、ラニエリ監督へのサポートがブレないと発表した。
●そのような発表は英語ではよく「the dreaded vote of confidence」という。
Dreaded = 恐ろしい
Vote of confidence = 信任(投票)
●何故、恐ろしいかというと、クラブがそんなことを公言しなければならないほど、状況が悪化している証でもあり、そんなことを公言して間もなく解任を決めるクラブ・オーナーも少なくないから!

信任投票を受けた7日より16日後、23日に解任されたRanieri。このパターンははっきりしている!
●23日、Ranieri解任の発表を受けて、Daily Mirror紙が「信任投票を受けて間もなく解任された8人」という特集記事を掲載した。

0002_信任投票を受けて間もなく解任された8人.png

●出典:Daily Mirror
http://www.mirror.co.uk/sport/row-zed/7-managers-sacked-after-vote-9773138
※記事では年月までしか書いていない為、ベンが具体的な日付を調べて追加した。また、実際の日数を算出し、その順で順番を整理し直した。





(2)【特集記事】 本文より、関係者の言葉

Jose Mourinho、Chelsea: 73日

2015年10月5日、クラブの公式発表
●"The club wants to make it clear that Jose continues to have our full support. As Jose has said himself, results have not been good enough and the team's performances must improve.
「クラブとして、相変わらず全面的にJoseを支援していることを明らかにしたい。Jose自身も言ったように、これまでの試合結果は不十分であり、チームのパフォーマンスを改善する必要がある。」
●"However, we believe that we have the right manager to turn this season around and that he has the squad with which to do it."
「しかし、今シーズンの成績を好転させる為に彼が最適な監督であること、又、十分の選手達が揃っていることを信じている。」

●解任発表: 2015年12月17日
●その間のチーム成績:
20170302.png




Brendan Rodgers、Liverpool: 58日
2015年8月7日、Tom Wernerチェアマンの言葉:
●"First of all, we take a long-term view on these matters. We believed in Brendan when he won Manager of the Year for 2013-14.
「まず、このようなことに関しては必ず長期的な見方をしている。2013/14シーズンの最優秀監督賞を受賞したときも、Brendanを信頼していた。」
●"We do believe Brendan is the right man for Liverpool and the right man to take the club forward. Brendan was very instrumental in the transfer targets that we went after this summer. We expect we're going to see a strong improvement."
「今も、リヴァプールに更なる成長をもたらす為にBrendanが最適な監督であることを信じている。今夏、移籍活動の方向性を決める上でBrendanが中心的な枠割を果たした。これでチームが強くなることを期待している。」

●解任発表: 2015年10月4日
●その間のチーム成績:
20170302_2.png




Roberto Mancini、Manchester City: 53日
2013年3月13日、Ferran Sorianoチーフエグゼクティブの言葉:
●"He [Mancini] is a champion, I do not add more. Anyway, it is not easy to win back any league, especially in the Premier League."
「彼はチャンピオンだ。それ以上、何も言う必要は無い。そして、どのリーグに居ても連覇はとにかく難しいことだし、プレミアリーグでは特に難しいだろう。」

●解任発表: 2013年5月13日
●その間のチーム成績:
20170302_3.png




Louis van Gaal、Barcelona: 37日
2002年12月22日、新たに就任したSixte Cambra副会長の言葉:
●"The coach stays and there are no changes at the club".
「監督は残留するのだ。このクラブに変更の予定は無い。」

●解任発表: 2003年1月28日
●その間のチーム成績:
20170302_4.png




Kenny Dalglish、Liverpool: 34日
2012年4月12日、Tom Wernerチェアマンの言葉:
●"We've got great confidence in Kenny. We feel the team is going to make strides in the future and he enjoys our full support."
「Kennyに大きな信頼を持っている。このチームは今後、大きな前進を遂げると感じており、全面的に監督を支援している。」

●解任発表: 2012年5月16日
●その間のチーム成績:
20170302_5.png



Claudio Ranieri、Leicester City: 16日
2017年2月7日、クラブの公式発表:
●"In light of recent speculation, Leicester City Football Club would like to make absolutely clear its unwavering support for its First Team Manager, Claudio Ranieri."
「最近の臆測を受けて、レスター・シティ・フットボール・クラブとしてClaudio Ranieriへのサポートが絶対にブレていないことをはっきりさせておきたい。」

●解任発表: 2017年2月23日
●その間のチーム成績:
20170302_6.png



Tim Sherwood、Aston Villa: 10日
2015年10月15日、Charles C Krulak理事の言葉:
●"To say Tim Sherwood has to win those games to survive is pure speculation. Randy has always wanted continuity and someone there for the long term."
「Tim Sherwoodがこれから数試合、勝たなければ生き残れないというのはただの臆測だろう。Randy Lernerオーナーはこれまでもずっと継続性、そして長くチームを引っ張ってくれる監督を求めているからね。」

●解任発表: 2015年10月25日
●その間のチーム成績:
20170302_7.png



Kenny Jackett、Wolves: 4日
2016年7月25日、Jeff Shi理事の言葉:
●''I'm trying to give him all the support I can. We share the same opinions."
「私は自分にできるだけ、監督をサポートしてあげようとしている。私は彼と同じ意見を共有している。」

●解任発表: 2016年7月29日
●その間のチーム成績:
20170302_8.png



出典
●特集記事:Daily Mirror紙
http://www.mirror.co.uk/sport/row-zed/7-managers-sacked-after-vote-9773138
●試合結果: Soccerbase(2002~13年)、Wikipedia (Wolvesのみ)、自作資料(その他)


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

benFoot.png

(1)冒頭:FAカップ、ノンリーグ勢の快進撃がベスト8へと続く
0004_FAカップ 準々決勝 組み合わせ.jpg

リンカーン・シティの決勝ゴールを決めた、Sean Raggett。試合直後の言葉でノンリーグの現実も分かる。
●"I'm lost for words, it's mad right now, I can't believe it, but we're a special group. I really didn't know what to do with my celebration.
「言葉が見つからない。今、本当にすごいことだ。信じられない。このチームは特別だ。ゴールセレブレーションのとき、どうすれば良いかさっぱり分からなかった。」

●They're a top-quality side, they drew with Chelsea last week! It's amazing!
「相手はハイレベルだし、つい先週、チェルシーと引き分けただろう!アメイジングだ!」

●We didn't come here for the occasion, we came here to win! It's crazy! A non-league side in the quarter-finals?! It's unheard of.
「私達は楽しむ為ではなく、勝つために来たが、これはクレイジーだ!準々決勝にノンリーグ勢が居るなんて?聞いたことないね。」

●No time for celebrations, though, it's North Ferriby away on Tuesday."
「だが、あまり喜んだりする時間が無い。火曜日にはノース・フェリビ−とアウェイ戦があるからね。」


ノンリーグの現実なんて...サットンの32歳MF、Nicky Bailey(元チャールトンやミドルスブラ)が面白い
●"My diet has got me to where I am today! I am not the best eater.
「ここまでやってこられたのは、食生活のおかげだ!いや、あまりちゃんとしていないけど。」

●"I don't think I've ever had a salad in my life, or a vegetable. It's always worked for me. My pre-match meal is always a McDonald's -- nine nuggets.
「たぶん、人生で一度もサラダとか野菜を食べたことがない。だが、私に合う食生活があるからね。試合前は必ず、マクドナルドを食べる。チキンナゲットを9個。」

●"I used to live in a pub for five years when I was at Charlton. I used to drink in it a fair bit, too!
「チャールトンでプレーした頃、5年間もパブに住んでいた。よくそこで飲んでいたし!」

●出典:The Sun紙
●尚、皮肉にも、Baileyの親が昔、ロンドンの市場で果物と野菜の屋台をやっていたそうだ。





(2)バイエルン戦を受け、ベンゲル引退?続投?の報道が続く

Amy Laurence、The Guardian紙、16日
●The words that clanged in the immediate aftermath were "mentally very jaded".
「試合直後、Wengerが残した言葉の中で最も心に響いたのは『メンタル的には、非常にうんざりした』という表現だった。」

●Jaded seemed to be everywhere for the beleaguered visitors in Munich - in the all too familiar image of Alexis Sánchez down on his haunches staring into space; in Mesut Özil, promised enormous financial rewards to sign a contract extension that he is yet to autograph but failing to influence another big away game...
「確かに、どこを見てもうんざりした様子だった。何度も見てきたように、しゃがんで空虚を見つめたAlexis Sánchezの様子。巨大な給料をオファーされてもまだ契約を更新しないMesut Özilがまた、大きなアウェイ戦で消えてしまった様子。」

●...in the disillusioned outpourings of fans who travel to the toughest assignments without much expectation; in the board sitting quietly powerless as they watch; in Wenger himself, looking hollowed out at the end of it all.
「完全に期待を捨てた状態でスタジアムまで足を運ぶ、サポーターたちの様子。無力で静かに観戦する理事たちの様子。そして、試合終了時点に目がくぼんだ、Wenger自身の様子。」

●The thing is, Arsenal have been jaded before. It has felt like Wenger's endgame before. Is this 5-1 humiliation in Munich notably worse, or more damning, than the last one? Or the 8-2 at Manchester United? The 6-0 at Chelsea? The 4-0 in Milan ...?
「しかし、アーセナルはこれまでもうんざりした状況を経験した。Wengerがそろそろ終わりという感覚も初めてではない。ミュンヘンで5対1と惨敗する、今回の屈辱は、前回よりも特に悪いことなのだろうか?マンチェスター・ユナイテッドに8対2で負けたときよりも?チェルシーに6対0?ミランで4対0?」

●Will Wenger and his players regroup for the season to recover to a point of respectability (as they usually do) and will that be enough? Or are these things cumulative? Where is the tipping point and are they there yet?
「これからシーズンが終了するまで、Wengerと選手たちはいつものようにある程度巻き返し、地位を取り戻せたら、十分なのだろうか?それとも、積み重ねてきたダメージはもう大き過ぎるのか?アーセナルの限界はどこにあるのか?もう来ているのか?」
https://www.theguardian.com/football/blog/2017/feb/16/arsenal-arsene-wenger-bayern-munich

Rio Ferdinand、Sunday Times紙、12日
●"Speaking to Robin van Persie and other friends who had been at Arsenal before moving to winning clubs, they all found the mentality different."
「Robin van Persieをはじめ、アーセナルでプレーしてから勝つクラブに移籍した仲間と話すと、やはり皆はメンタリティが違うと言っている。」

●"Robin said of United: 'This place is built to win.' I don't get the impression it was like that at Arsenal, and maybe the problem's getting worse. "
「Robinはユナイテッドについて『ここが勝つ為に存在するクラブだ』と言った。アーセナルではそんな印象がなかったし、もしかして今は更に悪化しているかもしれない。」





(3)大前提:最終的に決めるのは本人

Amy Laurence、The Guardian紙、16日
●There is a paralysis at Arsenal that makes this situation so difficult to resolve. Any discussion about the club's management boils down to the relationship between Wenger and Stan Kroenke, the majority shareholder who regards his asset from a distance. No matter how turbulent the hullaballoo around Wenger on the subject of his future, the only two people who have any kind of significant say are Kroenke and the man in the mirror. The rest is just white noise.
「アーセナルにはこの状況を解決しづらくする、麻痺状態がある。監督を巡る議論は全て、詰まるところでWengerと主要株主のStan Kroenkeとの関係によって左右される。Wengerの今後について、世の中が幾ら騒いでも、最終的にこの2人にしか口出する権利がない。それ以外の声はただのホワイトノイズだ。」

●The personal relationship between the two men is strong and respectful. There is no evidence of Kroenke showing anything other than an unquestioning admiration for Wenger and his ideas, and the kind of nightmare defeat endured at Bayern Munich is not about to change any of that.
「また、2人は信頼関係が相変わらず強く、尊敬し合っている。Wengerとのその哲学に対して、Kroenkeの称賛は一切ブレていない。バイエルン・ミュンヘンで見た、悪夢のような惨敗でも、この関係に影響を及ぼす気配はない。」

●It leaves Arsenal in the unusual position where the manager is held in such esteem he dictates his own future. There is no great appetite for change from Kroenke, who seems satisfied with the club's business model.
「その結果、アーセナルは珍しい状況にある。監督が自分の将来を自らの判断で決めても良いほど、尊敬されている。Kroenkeは変化を求めていないし、クラブのビジネスモデルにも満足しているようだ。」
https://www.theguardian.com/football/blog/2017/feb/16/arsenal-arsene-wenger-bayern-munich






(4)本人は引退する気が全くない
●バイエルン戦の後、ドイツのテレビ局とのインタビューにてWengerは「3月か4月」に契約を更新するかどうか決めるとコメントした。それを受けて、17日の記者会見にて色々と聞かれた。

Arsene Wenger、記者会見、17日
● "If I said March or April it is because I don't know.
「3月、4月に決めると言ったのは、まだ分からないからだ。」

●"No matter what happens, I will manage next season, whether it's here or somewhere else, I am not sure,"
「しかし、何があっても来シーズンは監督の仕事をしている。ここなのか、違うクラブになるのか、それだけ分からない。」

●"No, it's not a threat, not at all. My preference is always to manage Arsenal and I have shown that.
「こう言ってアーセナルに圧力をかけるつもりではない。私の希望はずっとアーセナルで指揮を取っていくことだ。」

●"I want to do extremely well, I feel a big responsibility.
「私は大成功したいし、大きな責任を感じる。」

●"Even if I go, Arsenal will not win every single game in the future, that is part of it, you have to accept that, as much as it hurts to lose games.
「例え、私が辞めたとしても、アーセナルは今後どの試合でも勝つわけではない。試合で負けるのは辛いことだが、受け入れるしかないだろう。」

●"In the last 20 years only three clubs have played in Europe every season: Arsenal, Bayern Munich and Real Madrid. That means that although everything is not perfect, not all is wrong.
「ここ20年、必ず毎年ヨーロッパ大会でプレーしたチームは3つだけ。アーセナル、バイエルン・ミュンヘン、そしてレアル・マドリーだ。だから、全てが完璧ではないかもしれないが、全てが駄目になったわけでもない。」

●"Ferguson has some other interests in life and he was older [when he retired] than I am today. He was four years older. He retired at 71 and I'm 67."
「Fergusonは(私と違って)他にも趣味があったし、引退したときは今の私よりも年が4つも上だった。彼は71歳で引退したが、私はまだ67歳だ。」

●"Maybe more, maybe less, I don't know. Everybody is different. Ferguson... was an absolutely unbelievable manager, but he had enough. He had enough. And I'm not at that stage."
「では更に4年続けるつもりかと言えば、まだ分からない。それほど長くは続けないかもしれないし、むしろもっと長く続けるかもしれない。人がやはりそれぞれだ。Fergusonは信じられないほど素晴らしい監督だったが、彼は引退したくなっていた。限界に達していた。私はまだ、限界を感じていない。」

https://www.theguardian.com/football/2017/feb/17/arsene-wenger-manage-next-season-arsenal-somewhere-else
https://www.theguardian.com/football/2017/feb/18/arsene-wenger-arsenal-manager-four-more-years

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

benFoot.png


(1)後半:Liverpool 2-0 Tottenham Hotspur
●先週、Klopp監督に知らせずにHendersonがキャプテンとして選手を集めてミーティングを行い、チーム意気込みを新たにしたことを、Lallanaが試合のインタビューで明かした。

Adam Lallanaの言葉
●"The manager takes responsibility but we are the ones who cross the white line. It was up to us to respond.
「監督が責任を負ってくれるが、白いラインを超える(=ピッチに出る)のは私達だから、私達が積極的に状況に対応する必要があった。」
●"Big credit to Jordan, he wanted the team meeting to happen and got everyone together. It wasn't just him who spoke. The senior players spoke, the non-senior players, everyone. It was good, it was refreshing.
「そこでJordanを褒めたい。彼がチームミーティングを求め、全員を集めてくれた。そのミーティングで話したのは彼だけではない。ベテランの選手たちも、ベテランでない選手たちも、皆が話した。良い機会だったし、爽やかな気分になれた。」
●"It was a very open meeting and I came out of it knowing that every one of those players are together and intent on turning things around as quickly as possible. Almost an 'us against the world' type of attitude and we will do anything for each other, work our socks off, for it to change as quickly as possible. We knew things would change, it was just a matter of time, but it was up to us to show when it would change."
「非常にオープンな話し合いだったし、全員がチームとして一丸となって1日でも早く状況を逆転したいという強い気持ちを共有していることが分かった。我々はチームメイトの為に何でもするし、幾らでも努力する覚悟をしているので、状況が変わるのは時間の問題だと信じた。ただ、いつ変わるかはやはり私達次第だった。」
https://www.theguardian.com/football/blog/2017/feb/12/adam-lallana-liverpool-tottenham-klopp





(2)年が明けてから、前節までのリヴァプール=単調
2017年1月21日:第22節、LIV 2-3 SWA、リヴァプールの単調な攻撃
●34:25-45
FabianskiがLlorenteへクリアし、スウォンジーがラインを引き上げようとするも、空中戦でLlorenteがボールを失う。Clyneが最終ラインでボールを回収する。しかし、中盤と前線にはあまり動きが無い為、ビルドアップが加速しない。あまり前へ進まず、最終的にセンターサークル内でFKを獲得。
●37:40-38:40
このシーンは、スウォンジーが構えている状態から始まる。リヴァプールに関して、最も動きが目立つのはCoutinhoだが、方向は後ろ向き。ボールを触るべく、非常に深いところまでポジションを下げる為、彼とゴールの間に相手は11人も構えている。そこからリヴァプールは非常に単調で、崩せそうな雰囲気は無い。最終的にはLovrenが適当にロングシュート。

2016年12月27日より39日で12試合も戦った、リヴァプール

pict2_1.png
0015_12月末~2月4日までのリヴァプール成績.png 
●リヴァプールにとって、不調が過密日程と重なったのは偶然ではないだろう。
●12月27日のストーク戦、試合開始時間から数えて、リヴァプールはたった39日で公式戦12試合も戦った。
●基本的に中2日、中3日という厳しい日程が2月上旬までずっと続いた。
●リカバリーする時間や、準備する時間が殆ど取れない状況が続いたのはリヴァプールにとって今季初めてのことだったし、リヴァプールのプレースタイルにとってはやはり厳しかっただろう。
●そして、前節のハル戦から今節のスパーズ戦まで、ようやく丸一週間が空いていた。
●久しぶりにフレッシュな状態で対戦することが出来たのは、1月のリヴァプールというはやはり対照的。


※因みに、スパーズ戦の試合開始時間から数えて、リヴァプールは今度の12試合を84日で戦う日程となっている。(5月6日、第36節のサウサンプトン戦まで。)
ミッドウィーク開催はあと1試合しかない。これからは基本的に回復・準備の時間は丸一週間ある。


そして、もう1つの大きな違いはやはりManeの復帰・復活!
●Maneは1月、アフリカ・カップ・オブ・ネイションズでチームを離れた。
●1月31日のチェルシー戦では途中出場で復帰したが、リヴァプールに帰ったのは30日の夜だったので、万全な状態ではなかった。
●そして、その後も中3日でハル戦も戦い、ハードなスケジュールにいきなり巻き込まれた。
●それに対して、スパーズ戦まで丸一週間が空いていたのは、特にManeにとって有り難いことだったはず。
●久しぶりに万全な状態でManeが先発で出場すると、やはりチームに活気を与える。





(3)リヴァプールの攻撃を、リヴァプール目線とスパーズ目線で
まず、リヴァプール目線から見る: Maneの動きを注目
●5:14 Wanyama→Maneへパスミス。Maneは直ちにLallanaへ落としてから前へスプリント。裏を取り、リターンパスを受けると、2対2の状況へ。
●8:50 Maneがルースのボールに素早く反応し、Daviesにプレッシャーをかけて、CKを獲得。
●12:25 右の高い位置でEriksenがWijnaldumにボールロスト。Maneは自陣の「D」に居たが、直ちに走り出す。ClyneとFirminoと同時攻める。
●1-0 GOAL 15:30よりManeを注目。最初はDaviesにケアされているが、15:34に一瞬の加速で5メートルほどのハンデから裏を取り、Wijnaldumのパスを受けて決める。
●2-0 GOAL 17:41よりManeを注目。最初はDierが完全にフリーで、20メートルほどの距離内には相手がいない。しかし、プレッシャーをかけるべく、Maneが横へスプリント。ボールが空中から落ちてくる2秒の間に、Dierの余裕が突然、なくなっている。コントロールミスが許されない。
●21:30 Walkerのバックパスミス。Maneがチャンスの匂いにすぐ反応し、ボールがWalkerの足元を話す瞬間にDaviesの内側へスプリント。6分間でのハットトリックチャンスがLlorisに阻まれる。
●39:06 Dembeleがインターセプトしようとするが、Coutinhoに失う。ここでManeを注目。この時点で既に右の深い位置から、左の高い位置へスプリントしている。Lallanaのパスが精度に欠けるも、Maneは諦めず、Dierにプレッシャーをかける。チャンスが消えたはずだったが、スローインを獲得。

ポイント
●Maneが、1月のリヴァプールには無かったキレとダイナミックさをチームに提供する。
●そして、チームメイトの仕事もやりやすくする。相手を釣り出したり、スペースを作ったり、自由を与えたりする。
●Firminoはもとからハードワークするが、この中ではより効果的にハードワークできる。
●Coutinhoはもとから賢いが、ここでは無理やりにすることなく、より自然にプレーできた。
●そして、Lallanaは前線ではなく中盤で起用してもらえるので、得意なプレーがしやすくなった。
●そして、位置が高くて形が崩れやすい、スパーズの最終ラインも確かにリヴァプールの攻撃を楽にしてしまった。

そしてスパーズ目線からリヴァプールの攻撃シーンを見る: スパーズ最終ラインの形を注目
●3:50 DierとLlorisが一瞬、見合ってしまい、相手にスローインを与える。(最初の兆候?)
●5:14 Wanyama→Maneへパスミス。Walkerは右で攻撃参加していた。Daviesは中央でManeのところへ上がるが、一瞬Lallanaを見ると、Maneに離されてしまう。
●5:36 最終ラインの距離感が開き過ぎていた、5:14のシーンより22秒後。今は逆に近くなり過ぎた。サイドにはスペースをたっぷり残し、Clyneが上がってHendersonのパスを受ける、CKを獲得。
●12:25右の高い位置でEriksenがWijnaldumにボールロスト。 12:30 Alderweireldが右で非常に高い位置でCoutinhoから奪おうとするが、2度目で失う。Walkerもそのサイドで攻撃参加していたので、12:34にはClyne・Mane・Firminoが逆サイドのDier・Daviesを相手に3対2になる。DembeleとAlderweireldは必死に戻り、ブロック。
●1-0 GOAL 今回は15:30よりAlderweireldを注目。最初はスパーズの4バックは並んでいるが、
Alderweireldが飛び出しして、Firminoから奪おうとするも失敗。突然、Dier・DaviesはMane・Coutinhoを相手に2対2になってしまっている。Dierは上下しないが、Daviesは既に後ろへ動き出した為、オフサイドを取る可能性もない。
●2-0 GOAL Dierがコントロールミス・時間をかけ過ぎて、Maneに失う。CoutinhoとFirminoのシュートはLlorisがせっかく良く止めるのに、サポートが足りなくてManeに決められてしまう。
●21:30 AlderweireldがCoutinhoに寄せる為にポジションを上げるも、ボールを取れないところから問題が始まる。この時点で「ライン」の形を注目しよう。今回もまた右の2人(Alderweireld・Walker)は高く、左の2人(Dier・Davies)は低い。WalkerのパクパスミスをDaviesが読めず、Maneを離す。




(4)Vertonghen・Roseの不在が3つの理由で決定的だった

理由1: リスキーな戦術にはベストメンバーが必要
●リヴァプールを相手に、4バックで高いラインを敷くのは非常にリスキーな戦術。
●Maneを相手にRoseのスピード、そして安定してカバーし合えるVertonghen・AlderweireldのCBコンビだったら、何とかなるかもしれない。
●しかし、Daviesはボロボロにされたし、Dierも4バックだと同じレベルまで安定はしない。

理由2: より適切な戦術を起用するのが困難
●2人の怪我によって、3バックという選択肢が無くなった。(尚、アーセナル戦ではPochettinoがWimmerを3バックで起用したが、どうやら信用していないようだ。)
●確かにマンチェスター・シティ戦では3バックはうまくいかなかったが、チェルシーの3トップを相手にスパーズは3バックで効果的に止めたし、理想的にはこの試合でも起用したかっただろう。

理由3: 攻撃にも悪影響
●Roseの不在・3バックが出来ない、といった理由により、スパーズの攻撃にも悪影響が与えられた。
●攻撃時は横幅が狭過ぎた。簡単に中央で吸収された。カウンターされるのが怖く、SBが中途半端に。


スパーズ、攻撃は横幅が狭過ぎて、スピーディーなオーバラップは無かった
●スパーズのFW・2列目の基本形は距離感の近いダイヤモンド型。37:04にはピッチの左サイド、38:17には右サイドでその形。普通に連携するには良いが、チームメイトは全員、それよりも後ろで、サイドのオーバラップやサイドチェンジを活かす選択肢はこの試合ではあまり無かった。
●30:53 Daviesが自陣で内側のSonへ。前のAlliへ出すが、スパーズは益々中央で狭くなる。Matipがインターセプトして、リヴァプールのカウンターへ。
●41:50 スパーズのスローインで珍しく攻撃に人数をかけるチャンス。Davies・Walkerは相手人には上がっているが、相手のカウンターを恐れているかのように、常にDembeleよりも位置が低い。41:58 DaviesがWanyamaに出してから、少し後退する。そして、WanyamaがSonに出すと、攻撃の選手は全員、中央ばかり攻める。リヴァプールの最終ラインはDの幅だけカバーすれば十分。サイドチェンジやオーバラップで加速するチャンスは無い。
●43:00 スパーズの攻撃が続き、Davies・Walkerが上がったとしても、リヴァプールがとっくに構えている状況である。(この状況でしか上がらない。)だから、この状況でサイドへパスを出しても加速することにはならず、むしろスローダウンする。やがてボールが混雑する中央へ戻る。
●53:15 プレーが右サイドに集中され、左サイドに広いスパーズが開いた状態で、Dembeleがボールを獲得してドリブル。ここで、広いスペースを活かすチャンスだ!しかし、スパーズはそのスペースを使うのに遅過ぎる。DembeleがLallanaを交わしても、まだ中央より左には誰も居ない。ボールがゆっくりと動くので、リヴァプールは構えながら、中盤でプレッシャーをかけるようになる。中央でDier→SonへのパスがLucasにカットされる(53:28)。


比較対象(1):第16節、TOT 3-0 HUL。3バックでCBがタッチラインまで広げ、WBへ縦パスを送る
●1-0 GOAL: 13:15 タッチラインまで流れた左のCB、VertonghenへLlorisがボールを出す。スパーズがボールを持つとき、3バックでピッチ全幅をカバーする。VertonghenがElmohamedyの裏を取ったRoseへ送り、Roseの折り返したボールからEriksenが決める。
●2-0 GOAL: 62:30 タッチラインまで流れた右のCB、DierへWinksが出す。DierがRobertsonの裏を取ったWalkerへ送り、WalkerのアシストからEriksenが決める。


比較対象(2):第20節、TOT 2-0 CHE。右WB・Walkerの攻撃参加→Eriksenのクロス→Alliが決める
●1-0 GOAL & 2-0 GOAL: 2ゴールともWalkerの攻撃参加から始まる。Eriksenもそのサイドへ流れて連携。Eriksenのクロスから、Alliがファーで決める。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

benFoot.png


(1)残留争いの展望:Bournemouthまで危ないぞ!
●ベンの一押しでめっちゃ面白いチームだが、何と言っても、失点し過ぎ!
「攻撃は最大の防御」というポリシーが最近、うまく行っていない。
MCI戦前の時点で、47失点がスウォンジー(54)とハル・シティ(49)に次いで3番目に多い。
そして、その失点が最近からめっちゃ増えてきた。

0001_PL順位表 下位.pngのサムネール画像

11月27日から今節のシティ戦まで、公式戦14試合36失点。
ちょうど3失点が10試合で8回あった。その後、2失点が3回、6失点が1回!

Akeがチェルシーに戻ったことがよく指摘されているが、そう簡単に片付けられる話ではない。
●Akeがそもそも起用されるようになったのは第12節のストーク戦だった。
つまり、彼が出場していた試合でも結構失点した。
●しかし、その時期は、アンカーのSurmanが怪我で居なかった。
SurmanとAkeが2人とも先発で出場できたのは第19節のスウォンジー戦のみだ。
そして、クリーンシートだった。理想的にはその調子でもっと続けたかったが、そのタイミングでAkeが戻ることに。
●そして、そのタイミングでFrancisがアーセナル戦で退場し、3試合の出場停止処分へ。
●すると、昨シーズンから加入してデビューで大怪我したMingsが15ヶ月ぶりに出場するようになったが、本来左SBなのにCBで起用セざるを得なかった。
●今季、初出場のミルウォール戦(FAカップ)ではMingsのミスから失点。
●そして、プレミアリーグで初先発を果たした、第21節のハル・シティ戦では相手Hernandezの1点目・2点目でMingsのところが突かれ、そして相手の3点目はMingsのOGだった。
●Francisが復帰した後、エヴァートン戦でFrancis・Cook・Mingsの3バックを試して使ったが、何と6失点。


チームを4部からプレミアリーグまで引っ張ってきたEddie Howe監督にはサポートが必要
●Howe監督の強みはこれまで、意外と綺麗なサッカーを以外とうまくできる、無名な選手を下部リーグから発掘して育てるところにあった。
●しかし、それ以外のところに関してはもう少しサポートが必要な気がする。
●「攻撃は最大の防御」かもしれないが、プレミアリーグでは必ずしも試合をコントロールできるとは限らない。
●守備が得意なコーチを探すべきなのでは?
●1月にCBを取らなかったのは意外だったが、プレミアリーグに昇格してからHowe監督はそもそも補強が得意ではないようだ。
●プレミアリーグに昇格するまで、クラブ市場でミリオン(百万ポンド)単位で取った選手は2人しかいなかった。
●しかし、プレミアリーグでは収入がある一方、これまでの補強・成功パターンでは足りない。
●誰も知らない選手を安く取って育てるというより、プレミアリーグのお金を賢く使う必要がある。
●昇格が決まってからの補強を見ると、ボーンマスがそれをあまりうまく出来ていないことが分かる。

pict2_2.pngのサムネール画像

●トップチームで獲得した21名のうち、11名も既に去っている。
●本当に活躍したと言えるのは、King、Ake、Wilshereぐらいしか居ない?
●お金を使ったときはあまり結果に繋がっていない。
●また、Howe監督はGradel、Grabban、Wilsonのように、既に一緒に働いたことのある選手を再び取る傾向がある。スタッフについても同じだ。
●守備改善と補強に関しては、知っている顔以外でサポートしてくれるコーチやTDが居れば良いかも。
●FWのCallum Wilsonがまた怪我したが、嫌な要素が重なって残留争いに巻き込まれそう。






(2)残留争いの展望:Leicester Cityがもう普通に弱い
●スウォンジー戦の結果を受けて、前回王者としてリーグ戦で5連敗を喫するのは1956年のチェルシー以来、61年振りのことになる。
pict3.png

●また、前回王者としてリーグ戦で6試合連続の無得点というのは、1888年に創設されたイングランドのリーグ史上で初めてのことである。
●これまでの記録は110年前、1907年のリヴァプールで5試合連続の無得点だった。
pict4.png


出典: 11v11.com



最後に前回王者として本格的に残留争いに巻き込まれたのは、1992/93シーズンのリーズ・ユナイテッド

pict5_3.png

当時のリーズ監督、Howard Wilkinson氏が12日のObserver紙にてあの頃の失速を振り返った
●"It's one thing coming up on the rails in a title race, as we did in 1992, and quite another starting a season with everyone else in the league thinking: 'We're at home against the champions and they're the team to beat.' We didn't win away that following season.
「1992年にはアンダードッグとして逆転優勝を果たしたが、その翌シーズンが開幕した時点では状況が全く違っていた。相手は皆、ホームに前回王者を迎えたら勝ちたい気持ちが一番強くなる。私達は結局、優勝した後のシーズンに一度もアウェイ戦で勝利できなかった。」
●"I think some players had run the marathon when we won the title. And then when they reported back it was like someone saying to them: 'Come on, you've got to run it again.' Some just didn't have that in them. Plus we lost some of the application because a few started to think: 'We've done all that; now I'm a good player.'
「優勝に至っては、選手たちにとって長いマラソンを完走したような感じだったと思う。そして、またプレシーズンに合流したら、『よし、またスタートに戻って走り直せ』と言われたようなものだった。やはり、一部の選手たちには無理があった。そして、また一部の選手たちは『もう成功した』と思うようになり、努力しなくなってしまった。」
https://www.theguardian.com/football/2017/feb/12/leicester-warning-title-defences-went-wrong

確かにラスボスを倒して、ゲームを完了してしまったという部分はあるかもしれない
●これ以上、超えることは無い偉業を達成した後、また一からやり直すのにモチベーションが無い、或いはメンタルの疲れが取れない、ということなら絶対あるだろう。
●サポーターでも、そんな気持ちを共有する面がある。
●ただ、最近は自信の無さが恐ろしい。先制されると何も無い。
●そして、最も大きい問題は、レスターが早めにラニエリ監督をクビにすることができなかった一方、下にあったクラブは監督を早めに交代し、結果を出すようになったことだ。






(3)残留争いの展望:Swansea City
●1月3日にスウォンジー監督に就任したPaul Clementは早速、1月の月間最優秀監督に選ばれた。
●レスターに勝利したことで、Clement監督就任が決まってからリーグ戦6試合で4勝。
Guidolin監督とBradley監督の指揮下では年末まで3勝しか挙げられなかった。
●2ヶ月半前に『Foot!』でBradley監督のスウォンジーを取り上げたが、就任してから毎試合、先発メンバーとシステムを繰り返して大幅に変更したことが非常に気になっていた。

#17の『Foot! TUESDAY』で紹介したデータ
0009_ブラッドリー前監督就任後のシステムとメン.png

●Bradley監督は明らかに選手たちを信用していなかったが、それが状況を尚更悪化させてしまった。
●そして、Bradley監督が指導できていない証にもなった。
噂によると、選手たちに練習方法が古過ぎるとのことから、「Ronald Reagan」と呼ばれていたそうだ。
●クリスタル・パレス戦(5対4)の後、そのパターンがまた続き、スパーズに5-0、ミドルスブラに3-0、ウェストハムに4-1で大敗して、守備の課題が益々悪化。Bradley監督の解任に至った。

Clement監督は就任時、CB補強を優先していたが、既存のCBが思ったより良いとのことに気づいた
●"The more the time went on, the more I worked with the centre-backs, I thought I could work with the players I've got and improve them.
「時間が経てば経つほど、そしてCBたちと働けば働くほど、既存のメンバーでいけるし、そのレベルを伸ばせると感じるようになってきた。」
●"They are hungry to improve and get better. I'm more than happy with the four I've got here.
「彼らは向上心が非常に強い。既存のCB 4人には大変満足している。」
●出典: South Wales Evening Post紙、1月30日
http://www.southwales-eveningpost.co.uk/paul-clement-the-more-i-ve-worked-with-our-centre-backs-the-more-i-think-i-can-improve-them/story-30097988-detail/story.html

0010_クレメント監督就任後のシステムとメンバー.png

●Bradley前監督の時代とは対象的にClement監督就任後は様々な意味で安定するように。
●Clement監督はあまりメンバーをいじることなく、チームの一体感を取り戻した。
●特に最終ラインは最初からNaughton・Fernandez・Mawsonの3人が定着しており、Olssonが加入してからファーストチョイスの4人が定着している。
●また、それまでOGしか決めていなかったMawsonがここ6試合で3ゴールをマークしている。
●レスター戦ではMawsonとOlssonがゴールを決めた。プレミアリーグに昇格してから、同じ試合でスウォンジーのDFが2ゴールを決めたのが初めてのことだ。
●Bradley前監督が選手たちを信用していなかった一方、Clement監督は信用することで自信を与え、そして「私の言うことを聞けば強くなれる」という信頼を得られている。
●次節の対戦相手はCHEだが、その後はBUR・HUL・BOU・MIDと残留争いの直接対決が相次ぐ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

benFoot.png

Week 26 - Chelsea 3-1 Arsenal


(1) 冒頭OR:実現しなかった移籍

・先週、30分の生放送で「デッドライン・デー」の話題をお届けしたが、もちろんその最終日に噂があっても実現しない移籍もたくさんある、
・FWのKevin van Veen、聞いたことありますか?普通は無いだろうが...
・25歳のオランダ人FWで、現在イングランドの3部で2位のScunthorpe Unitedでプレーしている。
今季はリーグ戦23試合で8ゴール。
昨シーズンはエールディヴィジで圧倒的に最下位だったCambuurで数ヶ月だけプレーしたのが、キャリアで唯一のトップリーグ経験。
・しかし、24時間もずっと移籍話題を盛り上げていたSky Sports Newsの報道によると、
中国リーグの河南建業(かなん-けんぎょう)がVan Veenを狙って£400万のオファーをしたという!
そして、Scunthorpeがそれを断り、£800万を求めたという!
・中国の爆買いはどうやら、大物だけではないようだね...
・因みに、中国リーグではアジア人枠1人、そして外国人枠4人まで登録できる。同時に出場できるのは合計3人まで。
・現在、アジア以外の外国人枠を、同時に出場できる3人登録していないのは、この河南建業のみ。
・登録しているのは、Eddi Gomes(ギニアビサウ生まれのDF、リオオリンピックでデンマーク代表)とJavier Patiño(スペイン生まれのFW、フィリピン代表)という、かなり地味な2人。
・なお、Scunthorpe Unitedは正式にオファーがあったことを否定したが、打診があったことを認めたし、Van Veen選手もとにかく、明らかに契約内容の話をある程度聞いているようだ!

Kevin Van Veen選手
・"The interest is true and if it happens, it happens. I will consider the offer like every other human being. Of course I am (happy to stay). All I said was that it's a life changing opportunity. Financially it's something else and that's the truth.
「興味を示してくれているのは事実だ。もし正式オファーが実現すれば、私は人間だから考えるよ。ここに残留するのももちろん平気だが、これは人生を変えるほどの機会だ。金銭的にいうと正直、桁違いだ。」
・出典:Scunthorpe Telegraph紙
http://www.scunthorpetelegraph.co.uk/kevin-van-veen-insists-he-is-happy-at-scunthorpe-despite-interest-from-china/story-30102487-detail/story.html

Graham Alexander監督
・"(February transfer window) is a strange situation that I totally disagree with. If it did come up with that sort of money then it would be difficult for a club like Scunthorpe to turn it down.
「中国のマーケットだけが終了していないなんて、おかしな状況で反対だ。もし中国のクラブが報道されたような金額を本当にオファーすれば、Scunthorpeのようなクラブには却下しにくいからね。」
・出典:Scunthorpe Telegraph紙
http://www.scunthorpetelegraph.co.uk/scunthorpe-manager-graham-alexander-lifts-lid-on-kevin-van-veen-china-link/story-30106770-detail/story.html





(2) 小ネタ2:早くも古巣との再会

WBA 1-0 STK、Saido Berahino
・Peter Crouchに代わって投入されると、WBAのサポーターから大ブーイングを浴びる!
(試合時間は57:15だが、きっとPLハイライト番組にも入るだろう。)

SOU 1-3 WHU、Jose Fonte

・入場するとき、Fonteは古巣SOUのサポーターに拍手して挨拶。
・キックオフ数秒後、初めてボールを触ると小さくブーイングされるが、基本的にサウサンプトンのサポーターは嫌っていないし、雰囲気が悪くなかった。
・Gabbiadiniの先制点のときだけ、オフサイドが失敗してFonteが必死に戻るも間に合わないという辛い思いもあったが、その後、ウェストハムが逆転勝利したし、全体的にFonteにとっては良い1日のはずだった。
CRY 0-4 SUN、Patrick van Aanholt(そして、Sam Allardyce監督)
・サンダーランドから移籍して5日後、クリスタル・パレスでのホームデビューはサンダーランド戦!
・0-4 のGOAL はVan Aanholtのせいではないが、彼のチャンネルから始まった。ゴールの直後、Van Aanholtが明らかにScott Dannに激怒している。
・新天地ではまだコミュニケーションがうまく取れていないようだ。
脱線:
・因みに、CRY 0-4 SUNの試合と言えば、サンダーランドのJack Rodwellがリーグ戦では先発で出場して、勝利をしたのが1370日(3年8ヶ月29日)ぶりのことだった。
・最後に先発で勝利を経験したのは2013年5月7日、MCI 1-0 WBAの試合だった。
・その後、マンチェスター・シティでは2試合、サンダーランドに移籍してから37試合、合計で39試合も先発のときは一度も勝利を経験していなかった。
・しかし、後半には負傷交代でピッチを去ることになったので、全てが良かったわけではない。

BBC:先発出場で連続の無勝記録
pict1.png
出典:http://www.bbc.com/sport/football/38867929




(3) チェルシーの美しさ

・守備の場面ではチームとして非常に訓練されている。攻撃と同様に、ピッチ全体の幅をカバーする。サイドで裏を取られず、中央で吸収する。全体的にカバー力が高く、攻守切り替えへ繋がる。
5バックになっても、攻撃に関して特に問題がないワケ
・先月、ピックアップしたシティ対スパーズの試合では、スパーズが序盤では5バック状態になり、サイド攻撃ができず、Kaneが前半21分まで1度もボールを触らないほど孤立していた。
・チェルシーは5バックになっても、こういった問題にはならない。
その理由は、幾つかある:
・Moses・Alonsoの運動能力、そして守備力・攻撃力を両方とも持っていること
・攻守切替の速さのみならず、タイミング
・全体のカバー力が効率の良い攻守切替に繋がる。
常にカバーしてくれるチームメイトが居る為、WBだけではなく、CBでも飛び出して相手のボールを狙うことが出来る。
(取れたらそのまま攻撃する。取れなければ、カバーがあるから大丈夫。)

攻守切替の速さ、タイミング、エネルギー、カバー力、WBの運動能力
・55:09
5バック状態でチェルシーのポゼッションに。MosesがIwobiとMonrealの間を突破するチャンスを見て、その調子でMonrealも交わす。個のエネルギーと攻守の力によって、チーム全体を引き上げる。今回は結局、サイドチェンジを使わないが、55:27には5バック状態から5トップ状態になったことが見える。
・56:06
Sanchezにタックルするべく、Azpilicuetaが最終ラインから飛び出すも、最終的にボールを失う。しかし、ピンチになる心配はない。56:10には、Mosesが既に念のためにCBのポジションをカバーしていることが見える。
・34:52
David LuizがOzilにタックルするべく、最終ラインから飛び出すが、Walcottがボールを奪い返す。しかし、Maticが既にCBのポジションをカバーしているので、最終ラインに穴が開いてしまうことはない。





(4) Eden Hazard

チェルシーの輝きを体現する、Hazard
・26:00~12
ショートコーナーから、上下のドリブルでWalcottを苦しませて、交わす。
・31:15
Hazardがずっと後ろまでGabrielの攻撃参加をカバー。 31:30 自陣のエリアまで戻り、Gabrielへのパスをインターセプト。その時点から再び前へスプリントして、カウンターを狙う。(最終的に31:55、Pedroのチャンスに繋がる。)Hazardも、こんな運動量!
・2-0 GOAL
素晴らしい、「ソロ・ゴール」。ハーフウェイの後ろでボールを拾って、Coquelinを交わして、からずっと一人で攻めてゴールに至る。
・59:58
Hazard がGabrielを相手に守備に戻っている。自陣のエリアから走り出し、Costaと1-2を交換すると、60:05にはチェルシーの3トップは3対2でカウンターする。Costa→PedroのパスがMonrealにカットされて惜しい。
因みに...
・これまで、ずっとチェルシーの「美しさ」と良いところばかり話してきたが、一度もKanteの名前を挙げていないかも!
・大丈夫、忘れていない。とにかく、アイ・ラブ・カンテだから。




(5) アーセナルの「グラウンドホッグ・デー」

Jacob Steinberg記者、The Guardian紙
・見出し:Arsenal endure groundhog day at Chelsea as title hopes flatline
「チェルシーとのアウェイ戦でアーセナルがグラウンドホッグ・デーを喫し、優勝の望みが絶望的」
・"They bring in a new fitness coach, embrace analytics in an attempt to modernise their scouting department and hint at enhanced ambition in the transfer market every summer. They no longer lose their best players to richer rivals.
「アーセナルは新たにフィットネス・コーチを就任したり、スカウト部門を最新化する為にデータ分析を取り入れたり、そして毎年の夏移籍マーケットでより高い目標を設定したりする。もはや、お金持ちのライバルにエースを引き抜かれることもない。」
・"Every now and then, they produce a statement victory that suggests the grand project is approaching a golden conclusion and greatness beckons.
「そして時々、そういった取り組みのおかげでいよいよ黄金期を迎える、と思わせるような大きい勝利を果たすこともある。」
・"But for all the little tweaks and fine-tuning, nothing much of any major significance changes at Arsenal."
「しかし、最終的にはいくら手直ししても、いくら微調整しても、アーセナルでは重要なことは全く変わらない。」
・出典:https://www.theguardian.com/football/blog/2017/feb/04/chelsea-arsenal-arsene-wenger-flatter-to-deceive


「グラウンドホッグ・デー」とは

・1993年作、超有名なハリウッド映画。ラブコメディで、ビル・マーレイとアンディ・マクダウェルが出演。邦題は『恋はデジャ・ブ』。
・ビル・マーレイが演じる主人公は、超常現象によって閉じた時間の中に取り残され、田舎町の退屈な祭事の日を際限なく繰り返すことになる。物語は、己の高慢で自己中心的な性格を改めて恋を成就させるまでを描く。 この行事が行われる2月2日の6時00分から、翌朝の5時59分にかけての24時間を反復しながら進行する。(Wikipediaより)
・欧米では、「この日を既に経験したことがある」と感じるようなデジャブや、繰り返して経験した出来事(特に悪い出来事)をよく「グラウンドホッグ・デー」と呼ぶ。


大きいコンテクスト:「今年こそ優勝できそう」なアーセナルが1月末・2月頭に躓いて、勝ち点差が広がる
・2016/17
1.png
今週、2試合とも勝てたら勝ち点差を3まで縮めるチャンスだった。しかし、終わってみれば12へ。
・2015/16
2.png
・2013/14
3.png
・2012/13
4.png
・2011/12
5.png


小さなコンテクスト:2試合連続で自らのスローインから失点して敗北した
・第24節、CHE 3-1 ARS、3-0 GOAL (Fabregas)
GabrielのスローインからCechのひどいパスミス。Fabregasが25mぐらいからループシュート。
・第23節、ARS 1-2 WAT、0-2 GOAL (Deeney)
GabrielがRamseyへ適当過ぎるスローイン。Capoueがインターセプトして、相手2人を交わす。シュートが阻まれ、弾き返したボールをDeeneyが流し込む。





(6) ベンゲル監督の契約問題(これもグラウンドホッグ・デー)

ワトフォード戦、試合後記者会見でベンゲルのコメントは非常に気になった
・"Did we think subconsciously we could turn up and it would be OK? I don't know. Mentally, we were not ready for the [physical] challenges."
「私達は無意識のうちに、ただスタジアムに来るだけで楽勝するとでも思っていたのか?さあ、分からない。とにかくメンタル面では、この試合のチャレンジに向け、準備ができていなかった。」
・出典:https://www.theguardian.com/football/2017/jan/31/arsenal-watford-premier-league-match-report 
アーセナルのボディランゲージが最近、良くない
・チェルシー戦、試合終了後、SanchezとMonrealはアウェイのサポーターに挨拶せずにピッチを去ろうとした。
それに対して、Ozilが怒った。
・【ツイッターにて動画あり、結構話題になった】
https://twitter.com/ChrisWheatley_/status/827886873897029632

チェルシー戦の前日会見では、ベンゲルが自らの契約について話す
・"My future has always been certain. I focus 100% until the last day of my contract. That is the only way you can guarantee the future."
「私の将来はずっとはっきりしているよ。私は契約が満了する日まで、100%仕事に集中する。それでしか、将来を保証できないからね。」
・【契約が今季終了後、そろそろ満了になるという質問に対して】
"Yes, but we [only] worry about tomorrow. Tomorrow is not in the summer. It is tomorrow. The players must not think beyond the Chelsea game. They must focus on the game."
「そうだが、我々は明日(試合)のことしか考えてはいけない。明日は夏ではない。明日は明日だ。選手たちはチェルシー戦の後のことを考えてはいけない。試合に集中するのだ。」
・【更に自らの契約について聞かれると、会場を後にする】
"It is not all quantifiable. It is linked with your gut feeling, as well. Thank you."
「全て、定量化できる話ではない。自分の直感に従う必要もある。では、また。」


チャント:とにかく、チェルシーサポーターはベンゲルの契約更新を求めているようだ!
・58:20
"We want you to stay! We want you to stay! Arsene Wenger, we want you to stay!"
「残ってくれ!残ってくれ!アーセン・ベンゲル、残ってくれ!」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

benFoot.png

Week 24 - メディカルチェックがうまくいかない時のエピソード


「FourFourTwo」:10 of Football's Maddest Medicals

・どんなに優れた選手でも、合格しなければ移籍が成立しない、メディカルチェック。
・特にクラブ専属ドクターが最新の技術を使う今、99%の場合ではメディカルチェックが効率良く且つスムーズに済み、合格という結果が割りとすぐ出るが、問題が発見されて移籍が実現しない場合もある。
・その中、「FourFourTwo」のライター、Louis Massarellaがメディカルチェックがうまくいかないときのおもろエピソードを特集記事に纏めた。
http://www.fourfourtwo.com/features/10-footballs-maddest-medicals-starring-teething-trouble-and-too-much-sex


1. Ravel Morrison、West Ham United→Birmingham City、2012年

・歯が緊急状態でローン移籍が延期となる!
・バーミンガムへの期限付き移籍がほぼ決まっていた段階で、ウェストハムのプレシーズンツアー(ドイツ遠征)に参加していたMorrisonが急に歯が痛くなり、歯医者へ。
・するとその日、歯を7本も抜いてもらうことになった。
・また、あまりにも歯の調子がひどかったので、後日に£2万8000(約400万円)もかかる手術を受け、歯根まで抜かれてインプラントを入れてもらうことになった。
・因みに、Morrisonは現在ラツィオ所属で、ウィガンへの期限付き移籍が噂されている。FAカップで古巣マンチェスター・ユナイテッドと対戦する可能性がある。


2. Frank Worthington、Huddersfield Town→Liverpool、1972年

・1960年代後半〜1970年代前半の「フリーセックス時代」には、Worthington選手は「プレイボーイの中のプレイボーイ」として知られていた。
・1972年にリヴァプール移籍が合意されたが、「セックスし過ぎによる高血圧」でメディカルチェックは不合格となった。
・それでも諦めたくなかった、リヴァプールの幹部達は非常にナイーブな発想でスペイン・マジョルカ島のビーチリゾートでバカンスを予約し、「ゆっくりリラックスしてきなさい」とWorthington選手を送った。
・もちろん、Worthington選手のような女好きにとって、ビーチリゾートとはリラックスする場所ではなく、出会いの場所となった。
・マジョルカ島ではミス・グレートブリテン、スウェーデン人の親子、そしてベルギー人女性1人=合計で4人の新しいパートナーと出会った。
・リヴァプールに戻ったら高血圧がもちろん治っていなかったので、移籍を断念することになった。
・その代わりに、レスターが獲得することになった。


3. John Hartson、Wimbledon→Rangers、2000年

・降格していたウィンブルドンから、スパーズかチャールトンに移籍する合意があったが、どちらのメディカルチェックも不合格の結果となってしまった。
・そこで登場したのはスコットランドの王者、レンジャーズ。だが、「メディカルチェックがうまくいかない可能性がある」とDavid Murray会長が認めたように、やはりダメ元の取引となり、メディカルチェックがまた不合格となった。
・しかし、それによって1年後、レンジャーズとは犬猿の仲であるセルティックに移籍するチャンスが生まれ、大活躍した。5シーズンで109ゴールも記録し、3回もリーグ優勝に貢献した。
・セルティックを愛するようになったHartson選手は「不合格したメディカルチェックの中で、レンジャーズが一番良かった」と笑って振り返った。


4. Andy Hinchcliffe、Everton→Tottenham Hotspur、1998年

・当時、スパーズの会長はAlan Sugar氏で、Donald Trump大統領が出演していた『The Apprentice』というテレビ番組のイギリス版に出演した。Trumpと同様に非常に厳しい決断をしたり、頻繁に人をクビにしたりすることが有名なビジネスマンだった。
・当時、スパーズの監督はChristian Grossだったが、成績だけではなく、移籍活動もSugar会長に問題視されていた。
・その中、Gross監督が取りたかったHinchcliffeについて£300万の移籍金が合意され、メディカルチェックも行われたが、意外にも不合格という結果が出た。
・報道によると、メディカルチェック不合格というのはただ虚偽の説明で、実際には監督のセンスを疑っていたSugar会長が無理やり移籍を断念させたという。
・また、噂によると、メディカルチェックの代金についてSugar会長が選手本人に請求書を送ったという!


5. Kamel Ghilas、Celta Vigo→Blackburn Rovers、2009年

・移籍が成立する寸前で躊躇した、ブラックバーン?
・ブラックバーンは「メディカルチェックで不合格」と発表したが、それに驚いたセルタは「土壇場でブラックバーンが急に移籍金と年俸の再交渉を求めた」と主張した。
・また、メディカルチェック不合格の話を否定する為に、セルタは翌日のプレシーズンマッチでGhilas選手を起用した!


6. Samassi Abou、West Ham United→Bradford City、1998年

・シーズンオフ中にコートジボワールへ一旦帰国し、お腹を壊してブラッドフォード移籍が無くなったAbou。
・そのエピソードで有名だったのは、ウェストハム監督のHarry Redknappの不適切な説明!
・"The lad went home to the Ivory Coast and got a bit of food poisoning. He must have eaten a dodgy missionary or something."
「彼奴はコートジボワールで食中毒になったみたい。キリスト教の伝道者でも喰ってしまったのかな。」
・実際はマラリアという病気に感染していたことがその後、分かった。


7. Asa Hartford、West Bromwich Albion→Leeds United、1971年

・黄金期を迎えていたリーズ・ユナイテッドへの移籍が発表されたが、メディカルチェックで何と「心室中隔欠損」、つまり、心臓に穴が開いていることが発見された。
・当時、21歳だったHartford選手はそれでキャリアが終わると心配され、リーズは移籍を断念した。
・しかし、心臓の心配にもかかわらず、Hartford選手はその時代にしては体のコンディションが非常に優れていた。結局、41歳まで更に20年もプレーし続けた!
・因みに、面白い失言が多くて有名だった実況者、David ColemanがHartford選手の復活と運動量を残念な言葉選択で褒めたエピソードがある。
・Coleman実況者は病気の背景を振り返って、Hartford選手のことを「whole-hearted」と褒めた。
・この表現は「全力を尽くす」という意味だが、文字通りの意味では「欠けたものなく、心の全体で」となってしまいます。
・心臓に欠損がある人に対しては、この表現はちょっと避けるべきなのでは?
・そして、「whole=全体、欠けたものがない」は「hole=穴」と発音が全く同じなので、尚更面白かった!


8. Thiago Motta、Atletico Madrid→Portsmouth、2008年

・かつてはバルセロナ、のちはインテルとPSGで数多くのタイトルを取っている、Thiago Motta。
・しかし、2000年代の半ばは膝の怪我が続出し、2007年にアトレティコ・マドリードに移籍すると出場がわずか8試合にとどまり、リリースされることになった。
・そこで登場したのは、Harry Redknapp監督のポーツマス!あのタイミングでポーツマスに行ったら、キャリアはどうなっただろう...
・しかし、ポーツマスでのメディカルチェックは不合格で移籍が成立されなかった。
・その後、ラシン・サンタンデールでのメディカルチェックも不合格し、翌シーズンは無所属で開幕を迎えた。
・しかし、2008年9月にジェノアに移籍すると、セリエAで大活躍を見せて、1年後にモウリーニョ監督のインテルに移籍した。
・CLを含む3冠優勝に大きく貢献して、イタリアへ帰化して代表レギュラーになった。
・ポーツマスのメディカルチェック、逆に落ちて良かったかもしれない!


9. Ruud van Nistelrooy、PSV Eindhoven→Manchester United、2000/2001年

・結局、3回目のメディカルチェックでユナイテッド移籍がついに実現した、Van Nistelrooy。
・2000年5月に移籍金が合意された時点で、PSVがフライングで記者会見を開いた。
・Van Nistelrooyがユナイテッドに移籍する喜びを語り、数日後、オールド・トラッフォードで試合を生で観戦したときに何回もテレビの映像に抜かれた。
・しかし、正式発表として予定された、ユナイテッドの記者会見では本人が登場せず、メディカルチェックで膝の問題が発見されたというふうに伝えられた。
・PSVはその心配を否定したが、数日後の練習でVan Nistelrooyが十字靭帯を怪我し、1年の長期離脱となった。
・1年後、また一度メディカルチェックで不合格したが、翌月にやっと合格して移籍が実現した。


10. Keith Gillespie、Newcastle United→Middlesbrough、1998年

・Van Nistelrooyのように「決まった」ように伝えられた、Gillespie選手のミドルスブラ移籍。
・ホームでのプレシーズンマッチの前日にミドルスブラがプレスリリースで移籍を発表した。
・そして、プレシーズンマッチのキックオフ前などにサポーターに紹介されると思われたが、その日にメディカルチェックが行われ、FAカップ決勝戦で怪我していた足首がうまく治っていなかったことが分かった。
・移籍はそこで断念。
・結局、そのシーズンの冬にブラックバーンに移籍することになった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

benFoot.png

Week 23 - Worst January transfers

(1) 中国勢の動向が、英国内でどう見られているのか?

●Conte監督はクラブの都合によって、言い方を変えている。

●ジャーナリストは基本的に、中国勢の動向やそこに行ってしまう選手たちを問題視する傾向。

Antonio Conte監督(2016年12月16日、つまり、都合の良いOscar移籍が成立直前)

● "The Chinese market is a danger for all teams in the world, not only for Chelsea."
「チェルシーのみならず、世界中全チームにとって、中国のマーケットが危険だ。」

● "This [Premier] league is fantastic, a great opportunity [for players], a great honour and we should be very proud we play in this league."
「プレミアリーグが素晴らしいリーグだし、ここでプレーできる選手にとっては非常に光栄のはずで、自慢するべきだ。」
http://www.bbc.com/sport/football/38345426


Antonio Conte監督(2017年1月14日、つまり、都合の悪いCosta移籍の噂が出ている)
● "I think we are a great club and it's a great honour to play for Chelsea and for this reason I don't see [China] as a threat for my players."
「チェルシーは偉大なクラブで、ここでプレーするのは光栄のはずなので、こちらの選手が引き抜かれる心配はないと思っている。」

● "The money is not everything. When you play for a great team like Chelsea, you must be pleased.
「お金はすべてではない。チェルシーのような偉大なチームでプレーする選手は自慢するべきだ。」
http://www.telegraph.co.uk/football/2017/01/15/antonio-conte-warns-diego-costa-money-not-everything-willian/


Daniel Taylor記者、Guardian紙のチーフ・フットボール・ライター

● Oscar will get to count Chinese cash but he will pay a heavy price
「中国のお金をたくさん稼ぐOscarはその分、大きな代償も払うだろう」

● However much [Oscar's] impending £60m transfer to Shanghai SIPG is dressed up, it is difficult not to think it deeply unsatisfying to see someone of his age abandoning any real sense of ambition and, without wishing to be too cruel, a certain amount of respectability.
「Oscarの上海移籍を幾ら飾り立てようとも、あの年齢の選手が野心と世間体を捨ててしまうのを見ると、やはり非常に不快だ。」

● At 25, he is approaching what should be the greatest years of his career. He is also exceedingly rich already, most people would assume, after four and a half years on Chelsea's payroll, and surely talented enough to attract potential buyers from Europe's top leagues.
「彼は25歳で、そろそろキャリアのピークを迎えているはずだ。4年半のチェルシー所属で既に非常にお金持ちのはずだし、ヨーロッパのトップリーグで彼を取りたがるクラブも少なくないはずだ。」

● Good luck to him, I suppose, but however many noughts are added to his salary, I do wonder how much job satisfaction there can be for a footballer with his gifts at a level several rungs down even from Major League Soccer.
「さあ、頑張れとしか言いようがないが、年俸が幾ら桁違い高くなるとしても、MLSよりも遥かにレベルが下のリーグではOscarのように才能のある選手にとって、本当に働きがいがあるだろうか。」
https://www.theguardian.com/football/2016/dec/17/oscar-china-chelsea


Sam Wallace記者、Daily Telegraph紙のチーフ・フットボール・ライター

● Oscar bound to regret quitting Chelsea and the elite game for Chinese riches
「中国の富の為に、チェルシーとトップレベルのフットボールを辞めたOscarは後悔するだろう」

● Oscar has 48 caps, and while a move to China no longer represents the end of a Brazil international career, it is hard to know exactly what it does represent, other than serious amounts of yuan.
「Oscarはブラジル代表で48回も出場している。中国移籍は代表キャリアに幕を閉じる行為ではないかもしれないが、中国元をたくさん稼ぐ以外、一体何を得られるかは全く不明だ。」

● There is no market in Europe for Oscar at a fee of £60 million and Chelsea might even have accepted half that for a man who has not started a league game since Sept 16.
「6000万ポンドの移籍金では、Oscarを取ろうとするヨーロッパのクラブは無いし、9月16日以来先発出場が無い彼に対して、チェルシーはその半額のオファーでも合意したかもしれない。」

● The fee does not make any sense other than that it may be just more of the shock and awe tactics that Chinese football has employed to persuade others to take notice.
「だから、中国のフットボール界はただ注目を集める為に、敢えて驚くべき金額で爆買いしているとしか考えられない。」
http://www.telegraph.co.uk/football/2016/12/17/oscar-bound-regret-quitting-chelsea-elite-game-chinese-riches/


Jamie Carragher、Daily Mail紙

● This is not a move to further his career. He will talk about the league growing in China, the chance to work with Andre Villas-Boas and the excitement about a new adventure -- but we all know those words will be nonsense.
「Oscarの移籍はキャリアアップの為ではない。彼は中国リーグの成長や、Villas-Boas監督の指揮下でプレーするチャンスや、新たな冒険について語るかもしれないが、私達はその言葉がナンセンスがと分かっている。」

● He has gone for the size of the contract. Nothing else.
「彼はただ給料の為に行った。それしかない。」

● Players used to look for a pay day in their mid-thirties when their career was coming to an end. We all understood that. With the riches now on offer in China, I could understand a player's head getting turned when he reaches 30 -- but 25?
「かつては、選手はキャリアの最後に30代半ばあたりから給料の高いところに行く傾向があった。30歳の選手が中国のお金で舞い上がってもまだ分かる。だが、25歳で行くの?」

● It is embarrassing that a player would give up his career and the chance to compete for the biggest prizes in the game just for money.
「単にお金の為にキャリアも大きなタイトルを目指すチャンスも捨ててしまうなんて、恥ずかしいよ。」
http://www.dailymail.co.uk/sport/football/article-4042172/Lay-Pep-Guardiola-lucky-Manchester-City-manager-Premier-League.html




1月移籍マーケット、各シーズンのワースト移籍

170117bensfoot.jpg

● 2003年より導入された、1月の移籍マーケット。
● ガーディアン紙のSimon Burnton記者が各シーズンの1月移籍マーケットを振り返り、ワーストな移籍を特集記事に纏めた。
https://www.theguardian.com/football/blog/2017/jan/01/january-transfer-window-worst-signings-michael-ricketts-oumar-niasse
※  「」はBurton記者の言葉である。 『』は関係者の引用である。


2003 Michael Ricketts, Bolton to Middlesbrough, £350万
● At 11.30pm on the first ever January transfer deadline day, Middlesbrough sealed the signing of the striker who was intended to revolutionise their team.
「史上初めての1月デッドライン・デー、夜11時半。ミドルスブラがチームに革命をもたらすと期待された、ストライカーを獲得した。」
● "I was stuck in a rut at Bolton, training was the same all the time, things weren't going the way I planned," he revealed. "Hopefully that's going to change here."
「本人曰く、『ボルトンではマンネリ化してきてしまった。練習は毎日、同じだったし、なかなか思い通りに行かなくなった。ここにやってきて、その状況が変わるだろう。』
● It didn't change there: at the end of the following season, 18 months, 12 league starts and three goals after his arrival, he left for Leeds on a free transfer.
「その状況がそこで変わらなかった。18ヶ月の所属でリーグ戦での先発起用が12、ゴールが3にとどまった。加入して翌シーズン終了後、フリートランスファーでリーズに移籍することになった。」



2004 José Antonio Reyes, Sevilla to Arsenal, £2000万
● When José Antonio Reyes arrived he declared he was "the happiest man in the world, but at the same time the saddest", suggesting an emotional attachment to his homeland he could never quite shake off.
「発表会見では本人が『世界で最も幸せな男になったが、それと同時に世界で最も悲しい男になった』とコメントした。どうやら、地元との絆はずっと忘れられなかったようだ。」
● His time in London started well but then came a match at Old Trafford in which Gary Neville roughed him up a bit: "I'm not going to deny an element of intimidation. Reyes couldn't handle the rough and tumble."
「ロンドンに移って最初は活躍したが、オールド・トラッフォードでガリー・ネヴィルを相手に痛い目に遭うと状況が変わった。ネヴィル曰く、『ちょっと脅かしたのは否定できない。彼はフィジカルな勝負が嫌だったからね。』
● He didn't score again for four months, never reached his former heights and left in 2006.
「その後、Reyesは4ヶ月もゴールを決めなかった。本調子を取り戻せないまま、2006年にクラブを去った。」

2005 Jean-Alain Boumsong, Rangers to Newcastle, £820万
● Rangers owned Boumsong for only six months, in which time his value somehow increased from free to more than £8m. "He has a great desire to be the best," said Graeme Souness,
「レンジャーズ所属はわずか半年だったが、その半年でBoumsongの値段が何故かフリーから800万ポンド以上まで高騰した。それでも、Souness監督は『ザ・ベストになりたがっている』という強い向上心に感銘を受けた。」
● and the manager remained loyal to the blunder-prone centre-back for as long as the board were loyal to him, a little over a year. Six months after that the Frenchman was sold for a near-£5m loss.
「Souness監督は1年後に解任されるまで、幾らイージーミスが続いてもこのCBを信じ続けた。しかし、解任の半年後、Newcastleは凡そ500万ポンドの損失を被りながらBoumsongを売却した。」
● "When I'm good, nobody talks about it," he complained. "All right, I'm no Beckenbauer but with time I've figured out what I can do and what I can't."
「『私が良いパフォーマンスをすれば誰も話題にしてくれない』と本人が嘆いた。『確かに、Beckenbauerレベルではないかもしれないが、自分の長所と短所を良く知っている。』」
● One list, sadly, was much longer than the other.
「残念ながら、短所の数のほうが圧倒的に多かった。」

2006 Hossam Ghaly, Feyenoord to Tottenham, £200万
● After 16 months and 17 league starts, Ghaly came on in the 29th minute of a game against Blackburn, was taken off again in the 60th, tossed his shirt at Martin Jol on his way off the pitch and threw away his Spurs career in an instant.
「移籍後16ヶ月で、リーグ戦での先発起用が17にとどまっていた。そして、ブラックバーン戦では29分に投入されたが、60分にまた交代させられると、Jol監督に向かってユニフォームを投げ捨てた。スパーズでのキャリアも捨ててしまう行為だった。」
● That summer Birmingham bought him for £3m but they found a way to cancel the deal after he fell out with Steve Bruce inside three days.
「その年の夏、バーミンガムが300万ポンドの移籍を合意したが、3日以内にGhalyがSteve Bruce監督と喧嘩し、移籍が取消となった。」
● He nearly played for Spurs again in January 2009, when he was named on the bench, but fans booed him so furiously he was sold to al-Nassr within weeks.
「Ghalyはスパーズに戻り、2009年1月にベンチ入りがあったが、サポーターからあまりにも激しいブーイングを浴びた為、出場には至らず、数週間後にサウジアラビアのアル・ナスルに移籍した。」



2007 Julius Aghahowa, Shakhtar Donetsk to Wigan, £350万
● As the end of January 2007 approached Wigan were bottom and on a run of eight successive league defeats. "There's no disguising it - we're in the shit," surmised their manager, Paul Jewell.
「2007年1月の下旬を迎え、最下位のウィガンが8連敗中だった。『認めるしかない。どえらいことになっている』とPaul Jewell監督が状況を説明した。」
● Enter Aghahowa. Paul Jewell insisted the club had "really done our homework on this one" and that he had "watched him personally on two occasions".
「そこで登場するのはAghahowa。Jewell監督曰く、『この選手についてクラブとして徹底的にスカウティングした。私自身も2回、彼の試合を観戦した。』
● Wigan's fans didn't see much more of him: a little over a year, three managers, a total of 23 appearances and not a single goal after his arrival he left again.
「しかし、ウィガンのファンは彼の活躍を観る機会があまりなかった。1年余りに2回の監督交代を経て、Aghahowaは23試合でノーゴールという成績でクラブを去ることになった。」



2008 Afonso Alves, Heerenveen to Middlesbrough, £1270万
● In 2006 Manchester City signed the hapless Greek striker Georgios Samaras; in 2014 Cardiff spent £2m on Magnus Wolff Eikrem, who played nine times before having his contract cancelled; and in 2008 Middlesbrough spent nearly £13m on Alves.
「2006年には、不運なギリシャ人FW、Georgios Samarasがマンチェスター・シティに移籍した。2014年には200万ポンドの移籍金でカーディフに加入したMagnus Wolff Eikremがわずか9試合で契約が解除された。そして2008年にはAfonso Alvesが凡そ1300万ポンドの移籍金でミドルスブラに加入した。」
● All three players were bought from Heerenveen, a club that should be avoided at all costs by spendthrift English chairmen.
「3人の共通点は、ヘーレンフェーンから移籍したことにある。金遣いの荒い、イングランドのチェアマン達はもう、そのクラブと取引しないほうが良いだろう。」
● Alves scored 48 goals in 50 appearances in the Netherlands; he had a few (approximately two) good days in his season and a half in England, before he turned up late to pre-season training in the summer of 2010 and Boro swiftly sold him at a £6m loss.
「Alvesはオランダでは50試合で48ゴールとの成績だったが、イングランドで過ごした1シーズン半では活躍したのは約2回だけだった。2010年のプレシーズン練習に遅刻すると、ミドルスブラは600万ポンドの損失を被りながら早く売却を決めた。」

2009 Savio Nsereko, Brescia to West Ham, £900万
● West Ham boasted that they had beaten off "fierce competition" for the German striker, player of the tournament in the European Under-19s Championship the previous year.
「1年前のU-19欧州選手権で最優秀選手を飾ったSavioの獲得は、他に多くのクラブが狙っていたので、ウェストハムにとって自慢の対象となった。」
● What followed was a period in which, by his own admission, the player "lost grip on reality".
「しかし、その後は本人が認めるように、『現実感を失った』時期が続いた。」
● He certainly lost grip on his first-team place, starting once before the season ended and immediately being offloaded to Fiorentina at a loss of over £6m.
「先発の機会も確かに失った。シーズン終了までスタメン起用がわずか1回にとどまったSavioを、クラブが600万ポンド以上の損失を被りながらすぐにフィオレンティーナへ放出した。」
● He never played for the Italian side, enduring a series of failed loans that included one at 1860 Munich, cancelled when he went missing for a week before being discovered in his sister's house, and another at Juve Stabia when he disappeared to Thailand and allegedly faked his own kidnapping.
「だが、フィオレンティーナでは1度も出場しなかった。幾つかのローン先を回り、どこも失敗に終わった。1860ミュンヘン所属時代には1週間、行方不明になったが、結局お姉さんの家で発見されて、ローン移籍が解除された。そして無断でタイに渡り、自らの誘拐事件をでっち上げたとされている。」



2010 Michel, Sporting Gijón to Birmingham, £300万
● His new manager, Alex McLeish, announced that the Spaniard "is in a great age group and has got good legs".
「移籍が決まったら、Alex McLeish監督が『良い年齢だし、運動量が豊かだ』とスペイン人のMFを褒めた。」
● Less encouragingly, the Scot also revealed he would probably come to "realise he might have a problem getting into the team".
「しかし、それと同時に悲観的な言葉も投げた。『トップチームには入りにくいということ、本人もそろそろ気づくだろうが。』」
● And so it transpired, with the arrival of Craig Gardner a few days later pushing him from third-choice central midfielder to fourth. He eventually started six games, and tasted another six as a substitute, before being sold to Getafe for half the price they paid for him.
「そして、数日後にバーミンガムはCraig Gardnerも獲得した結果、Michelは第4のボランチになってしまった。最終的に先発出場も6試合、途中出場も6試合にとどまり、移籍金の半額でヘタフェへ放出された。」



2011 Jean Makoun, Lyon to Aston Villa, £600万
● This was the January of Januaries, the greatest ever top-flight transfer splurge. Torres and Carroll tend to hog the limelight. Still, Makoun stood out among the more big-money, high-profile humiliations. "He's exactly what we need," said Gérard Houllier after the deal for the midfielder was completed.
「TorresやCarrollをはじめ、歴史的に大型補強が行われた、2011年1月。しかし、多額で注目された選手の中で、Makounの失敗が目立った。移籍が決まった当時、Gérard Houllier監督が『このクラブがちょうど必要としているのは彼だ』と述べた。」
● Turns out he wasn't: seven league games, three bookings and a red card later he was gone.
「しかし、結局必要とされなかった。リーグ戦では7試合、イエローが3枚、レッドが1枚という成績でクラブを去ることになった。」



2012 Marvin Sordell, Watford to Bolton, £320万
● Owen Coyle hijacked Sordell's mooted move to Cardiff in a last-minute deadline-day intervention, and in the remainder of the season gave him three substitute appearances, all away from home, two lasting less than 10 minutes.
「Sordellはカーディフに移籍する予定だったが、最終日に土壇場でOwen Coyle監督が乗っ取ってボルトンで獲得した。しかし、そのシーズンの終了までわずか3回しか起用しなかった。3回ともアウェイ戦での途中出場だったし、そのうち2回は出場時間が10分もなかった。」
● The following season Sordell started the first three games and then hardly played until February, an absence his new manager, Dougie Freedman, blamed first on the player's mental state - "He's homesick, there isn't even a fancy word for it"
「翌シーズンは開幕から3試合連続の先発起用だったが、その後、2月まで殆ど出場がなかった。新しく監督に就任したDougie Freedmanは2つの理由を挙げた。1つはメンタル面だった。『オシャレな言葉は存在しない。彼はただホームシックだけだ。』
● - and then on his refusal to disconnect from social media. "He's got small issues off the field with his tweeting. It could be bordering on an obsession."
「そして2つ目はSNSの使いすぎ。『彼はピッチ外でツイッターの利用が少し問題になっている。強迫観念の一歩手前だ。』」
● He left for Burnley after 30 months and 13 starts.
「30ヶ月の所属で先発出場が13試合で、バーンリーに移籍することになった。」



2013 Vegard Forren, Molde to Southampton, £420万
● The Norwegian defender pulled out of a trial with Liverpool when Southampton agreed terms with Molde
サウサンプトンがモルデと移籍を合意したとき、ノルウェー代表DFのForrenはリヴァプールでのトライアルから手を引き、喜びを表した。
● and declared the move "a dream come true. There's no doubt that this is where I want to be," he beamed. "There is a good, young squad here and the way they play fits me well."
『この移籍で夢が叶った。ここが私のプレーしたいクラブだということに何の疑いも無い。サウサンプトンのチームは若くて才能があり、プレースタイルも私に合っている。』
● Not for long it didn't. On the very day his transfer was completed Southampton sacked Nigel Adkins and replaced him with Mauricio Pochettino.
「長くは合わなかった。移籍が完了した日にサウサンプトンはNigel Adkins監督の解任を発表し、Mauricio Pochettinoが後任者に就任することになった。」
● That summer, no appearances later, his agent declared his player was "patient, ready and committed" to the Southampton cause. Three weeks later he returned to Molde.
「Forrenは1度もトップチームで出場しなかったが、それでも同年の夏に代理人が『完全にサウサンプトンにコミットしている』ことをアピールした。その3週間後にモルデに戻った。」



2014 Kostas Mitroglou, Olympiakos to Fulham, £1240万
● In the first half of the 2013-14 season Mitroglou had scored 14 goals in 12 league games and a Champions League hat-trick, while Arsène Wenger described him as "a true finisher who can't be ignored".
「2013/14シーズンの前半戦では、Mitroglouがリーグ戦12試合で14ゴールを記録し、CLでハットトリックも決めていた。Arsène Wengerは『彼ほどフィニッシュ力のある選手は無視できない』と絶賛した。」
● It turned out he could be ignored: in the second half of that season, following his switch to Fulham, there was one start, two substitute appearances, a couple of knee injuries and no goals.
「しかし、どうやら彼を無視するのは意外と簡単だったようだ。同シーズンの後半戦ではフラムに移籍したが、先発出場が1、途中出場が2、膝の怪我が2、ゴールの数が0という成績になった。」
● He wasn't helped by the fact that René Meulensteen, the manager who signed him, had been replaced by Felix Magath by the time he made his debut; that summer he went back to Olympiakos on loan.
「獲得を希望したのはRené Meulensteen監督だったが、Mitroglouがデビューする前に監督交代があってFelix Magathが就任していた。その状況は確かに理想的ではなかった。その年の夏、期限付き移籍でまたオリンピアコスに戻った。」



2015 Andrej Kramaric, Rijeka to Leicester, £970万
● On 7 January 2015, the day they completed the club-record signing of the Croat, Leicester were bottom of the league with three wins in 20 games. None of their subsequent success can be accredited to a forward who scored twice in his first half-season under Nigel Pearson,
「クラブ新記録となる、Kramaricの移籍が決まった2015年1月7日の時点では、レスターが第20節終了で僅か3勝と最下位だった。それ以降の快進撃は決して、Kramaricのおかげだとは言えない。Nigel Pearson監督の指揮下では半年で2ゴールしか挙げなかった。」
● after which Claudio Ranieri arrived, announced that he was "a fantastic player but at this moment I choose another kind of striker" and proceeded to give him only 22 minutes' action.
「その後、就任したClaudio Ranieri監督は『Kramaricは素晴らしい選手だが、今のところでは違うタイプのFWを使いたい』とコメントし、結局22分の出場時間しか与えなかった。」
● The player insisted that "fans are sorry I do not play. They are very fond of me", though given their team's results they might just have been delirious.
「本人曰く、『私がプレーしていないことをサポーターは悲しんでいる。私のこと、すごく気に入ってくれている』。だが、チームの成績によってその悲しみがすぐに消えただろう。」



2016 Oumar Niasse, Lokomotiv Moscow to Everton, £1350万
● Roberto Martínez acclaimed Niasse's "real hunger and desire to be successful" but still picked him to start only two league games.
「『ものすごくハングリーで、成功したいという意欲が非常に強い』とNiasseを褒めていたRoberto Martínez監督はそれでも、リーグ戦で2回しか先発に彼を選ばなかった。」
● Of the 13 remaining matches between his arrival and the end of last season he was active for just 19 minutes, 14 of them in a game against West Ham in which Everton were 2-0 up when he came on, and 3-2 down at the final whistle.
「その2試合を除き、移籍してから昨シーズン終了までの残り13試合では、Niasseの出場時間がわずか19分だった。そのうち、14分は2−0でリードする段階で投入された、ウェストハム戦だった。試合終了時点では2−3、大逆転負けという結果となった。」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

benFoot.png

Week 22 - Christmas review

(1) クリスマス期間の成績

● ボクシング・デー(12月26日)〜1月4日の間、プレミアリーグ戦で3節も行われた。

● 色々と順位を左右する、大切な時期になるが、この時期だけの成績を確認しよう。

第18〜20節の成績を順位表にしたもの

● ユナイテッドとスパーズは3連勝。
これでユナイテッドはリーグ戦で6連勝中、公式戦では8連勝中。

● サウサンプトンは3連敗。
しかし、サウサンプトンの日程が一番アンフェアだったというクレームも!
★0006_16_17 プレミアリーグ 第18節K.0.~第20.png
https://www.whoscored.com/Regions/252/Tournaments/2/England-Premier-League


(2) クリスマス日程の厳しさ

● 今季のクリスマス期間は3節が行われたが、日程の厳しさがチームによって以前よりバラバラだったので、アンフェアという声が上がっている。

● 3試合とも負けたサウサンプトンは、第18節がテレビ中継の都合で2日も遅らせられ、28日に行われたにもかかわらず、第19節と第20節は一番早い日にちになったので、6日以内に3試合もせざるを得ない日程となった。中2日、中1日という日程になった。

● 一方、チェルシーは第18節が通常通りのボクシング・デーに行われたが、第20節はテレビ中継の都合で2日も遅らせられた。その結果、10日以内に3試合という比較的に楽な日程となった。

BBCが算出したデータではチームごとのバラ付きがはっきり見える

● 第18節のキックオフ時間から、第20節の終了時間までの時間をチーム別に比較したもの。チェルシーは223時間で3試合。サウサンプトンは117時間で3試合。
★0005_16_17 プレミアリーグ 第18~20節の順位表.png
出典:http://www.bbc.co.uk/sport/football/38497382


各監督が文句を言っていた。但し、チェルシーのConte監督だけは問題として認めない


Arsene Wenger(アーセナル)

● "In 20 years it is the most uneven Christmas period I have seen on the fixture front."
「私がここ20年見た中で、日程に関しては今季のクリスマス期間が一番不平等だ。」

● "The difference of rest periods is absolutely unbelievable, compared to the other teams it is unbelievable."
「リカバリー時間に信じられないほど格差がある。相手チームと比べたら信じられないよ。」


Jose Mourinho(ユナイテッド)

● "It looks like the fixtures are chosen to give rest for some and to create problems to others."
「この日程は、一部のチームに休みを与え、一部のチームに問題をもたらす為に決められたように見える。」


Jurgen Klopp(リヴァプール)

● "How do you prepare a team for this?"
「こんな日程に向け、一体どうやって準備すれば良いの?」

● Not all title-chasing managers were fazed by the fixture list though, with Chelsea boss Antonio Conte saying his rivals were "angry for our position [as leaders] not for the fixtures".


Sam Allardyce(クリスタル・パレス、スウォンジーに負けた後)

● "The lack of energy the players had showed massively.
「選手たちのエネルギーが足りなかったことが本当に明らかだった。」

● "Some people say it's rubbish but it's not - the players were trying 100% but they were not physically able to reach their usual levels. They were shattered."
「嘘だろう、という人もいるかもしれないが、嘘ではないぞ。選手たちは100%頑張ってくれたが、体がいつものレベルに達せなかった。皆、くたくたに疲れていた。」


Alan Curtis(スウォンジー、クリスタル・パレスに勝った後)

● "We had 24 hours more rest compared to them and that may have made a difference."
「相手よりも私達のほうがリカバリー時間が24時間長かった。それが決定的だったかもしれないね。」


Antonio Conte(チェルシー)

● "I think they are angry for our position not for the fixtures."
「ライバルの監督たちは日程に怒っているのではなく、チェルシーとのポイント差を悔しがっているだろう。」


来年のクリスマス期間は倍ぐらい厳しいかもしれない!仮の日程が公開された。

● 今季はボクシング・デーの前に1週間以上のリカバリー時間があったので、ましなほうだった。

● しかし、来年の「クリスマス期間」には何と6節も行いそうだ!

● W杯の影響でシーズン終了が早まるというのもあり、12月16日から1月1日までの16日間では、土・水・土・火・土・月という仮の日程になっている。

★0004_日_月_火_水_木_金_土______12_1_2_3_4_5_6.png
12月16日(土)、20日(水)、23日(土)、26日(祝・火)、30日(土)、2018年1月1日(祝・月)


(3) Taunton Town 2-0 Tiverton Town(2016年12月26日)

● J SPORTSが「マッチボール・スポンサー」となったこの試合では、フィジカルで相手を上回ったトーントンがJordan Rogersの2ゴールで2−0で勝利した。観客動員数は786人だった。

● 相手ティヴァートンはフラストレーションが溜まり、土壇場にFW2人が共に退場。


キックオフ前にベン(BM)がトーントン・タウンのKevin Sturmey会長(KS)とインタービューを行った。

BM Into the FA Cup first round for the first time in 35 years - you took it to a replay and made it a really good fight. What's it done for the club and for the team this season? 今季は35年ぶりのFAカップ本大会出場を果たして、1回戦の再試合まで良く頑張ったね。そのFAカップの活躍がクラブ、そしてチームに何か効果をもたらしたか?
KS It's been brilliant. We all dream of the FA Cup and we've been trying to get into the first round proper for some time, and haven't made anywhere near it for probably nearly 20 years. But this year has been fantastic. It's given us a real jump and I think it's created a lot more interest in the club. There's a lot more interest and, you know, we're a little bit more famous than we were last year. 素晴らしかったね。全員にとってFAカップが夢だし、ずっと本大会への出場を目指してきた。凡そ20年間、近くまで行ったことすら殆ど無かったしね。しかし、今季は大活躍だったね。チームにとって大きな刺激になったし、クラブにどんどん注目を集めることが出来た。より多くの人がトーントン・タウンに興味を持ってくれているし、クラブとして一年前と比べてもう少し有名になった。
BM Yeah, of course. Not just in Japan now! そうだよね。もう日本だけではないね!
KS No, absolutely! No, so it's worldwide domination now for Taunton Town! そうそう!これから世界を目指すぞ、トーントン・タウン!
BM So it must have been a real strain on the fixture schedule, I suppose? But since then you've been doing alright - six straight wins going into today's game だが、日程はかなりキツくなっていない?今日の試合に向けて6連勝中なので、確かに結果には出ていないが...
KS Yeah, I think this is our 34th game, and when you consider the Premier League only play 38, I think that shows the "them and us" these days is a little bit different. We need to just keep going on. We've had 15 cup games and we just need to keep concentrating on the league now. Six games on the bounce and hopefully seven today. 今日は既に今季34試合目になる。プレミアリーグでは1シーズン、38試合しかやらないでしょ!全く別の世界だ。でも、やり続けるしかない。カップ戦ではもう15試合戦ってきたが、今後はリーグに集中しなければならない。今まで6連勝なんで、今日の試合で7連勝にしたい。
BM Good luck today! グッドラック!
KS Thanks, Ben. ベン、ありがとう。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

benFoot.png

Week 18 - Leicester City 4-2 Manchester City

(1)冒頭
●10日(土)、リーグ1(3部)では歴史的に深い意味を持つ試合があった!

●それは、MKドンズとAFCウィンブルドンがリーグ戦で初めて対戦した試合である。

●監督を交代したばかりのMKドンズが結局、後半のPKで1-0というスコアで勝利した。

この試合は何故、そんなに大きい意味を持つかというと、ウィンブルドンFCのMK移転に遡る話だ。
●2000年までプレミアリーグでプレーしたウィンブルドンFCが2002年、新しいオーナーの決意により、いきなり110kmも離れたミルトン・キーンズ(MK)という街へ移転することになった。

●基本的に「フランチャイズ」を認めないフットボールでは、この移転が認められたことがかなりのスキャンダルになったが、ウィンブルドンのサポーターはすぐに行動を起こした。

●移転は1年後の2003/04シーズンからの予定だったが、地元がクラブに捨てられたと考えたサポーターは新たにAFCウィンブルドンを創設して、9部リーグに加盟することに成功した。

●そこから14年。6回も昇格を経て、MKドンズと同じリーグで対戦することになった。

●結局、AFCウィンブルドンにとって負けはしたが、MKドンズよりもリーグ順位が現在、高い。
161213-01.png





(2)PLでMahrezのアシストでVardyが決めたのは2月以来
●昨シーズンの第14節まで、Jamie Vardyがリーグ戦11試合連続でゴールをマークし、プレミアリーグの記録を更新した。

●その中、特にカウンターでMahrezとのコンビネーションは大きな武器だった。

●2015/16シーズン、第14節まで
161213-02.png

●尚、第14節のMUNに続いて、第15節のSWAもこのホットラインを止めた。記録がここでストップ。
161213-03.png

●一方、今シーズンは第14節まで、10試合連続ノーゴールだった。
(公式戦では16試合連続ノーゴールだった。) しかし、チャンスを外しまくっていたわけではない。

●レスターが不調の中、MahrezのパスからVardyへのチャンスメークが非常に少ないどころか、MahrezからVardyへとパスが繋がること自体も非常に少ない。実に1試合1本もないペースだ

●2016/17シーズン、第14節まで
161213-04.png

●しかし、MCI戦では久しぶりにMahrezとの連携がカウンターで効き、いきなりハットトリック!
161213-05.png

VardyがMahrezのアシストで決めたのは、PLでは2月のLIV戦のスーパーゴール以来。




(3)試合を巡る、関係者と記者のコメント

現地解説のJim Beglin(元リヴァプールの選手)がBravoとGuardiolaを酷評
31:05
Jim Beglin: "It's not the first time it's been raised this year. You bring in a goalkeeper who's good with his feet - what about the rest?"
「今季、課題として挙げられるのは決して初めてではないよね。足元の技術が得意なGKを取ったと言うけど、他の技術はどうなの?」

54:30
"The Premier League is making Guardiola look average"
直訳:「プレミアリーグはグアルディオラを普通の監督に見えるようにしている。」
意訳:「プレミアリーグではグアルディオラが普通の監督に見えてしまう。」


Guardiola監督は試合後の記者会見にて、自分の哲学について妥協する必要があるか聞かれると...
●"I have to improve to solve that, yeah, that's true.
「チームの課題を解決する為に、私が自己改善しなければならないのは確かだ。」


しかし、同じ記者会見で前半35分まで1回もタックルで成功しなかったと指摘されたら、ペップは嫌味...
●"It's typical here in England when they use a lot about the tackles. I'm not a coach for the tackles, so I don't train the tackles. What I want is to try to play good, score goals, arrive more. What's tackles?
「タックルばかり注目するのはさすが、イングランドらしいね。私はタックルを好むコーチではないので、タックルの指導は一切行わない。私は良いサッカーをして、攻撃して、ゴールを決めたいのだ。タックルって何だ?」

●出典:Manchester Evening News紙


ちょうど試合の前日に、Claudio BravoがGuardian紙のインタービューで「批判」について話していた
●"I play in a way that means taking risks. The problem is that, from 300 passes, you make one mistake ... I had that bad luck in one game, the Champions League tie in Barcelona, when I was sent off. But it's a risk you must take.
「私のプレースタイルにはリスクも伴う。問題は300回パスしても、1回でもミスは許されないことだ。ある1試合、バルセロナとのCL戦でそんな不運な目に遭って、退場となってしまった。しかし、このリスクは冒さなければならないものだと思っている。」

●The criticism is going to exist but I have no problem with that. In fact, I often accept criticism because I feel it helps me to get better and get stronger. And I hardly ever remember the compliments."
「批判を浴びるのは仕方がないが、私は平気だ。実は、批判が私の向上の基で力になるので、前向きに受け入れられる。そして褒め言葉は殆ど記憶に残らない。」

●出典:Guardian紙


Sunday Independent紙の記者、Miguel Delaney
●Miguel Delaney ‏@MiguelDelaney

●Manchester doesn't really feel like the centre of world football at the moment. United in sixth, and City plummeting.
「マンチェスターが世界フットボールの中心になると期待されていたが、今はとてもそんな感じがしない。ユナイテッドは6位だし、シティは急落している。」

https://twitter.com/MiguelDelaney/status/807664603756920837


ESPNのシニア・フットボール・ライター、Mark Ogden(元Independent紙、Telegraph紙)
●Mark Ogden ‏@MarkOgden_

●John Stones beginning to revert to Everton John Stones. Playing in front of Claudio Bravo won't be helping...
「ジョン・ストーンズはエヴァートン時代のジョン・ストーンズへと後退している。クラウディオ・ブラーボの前でプレーしているのも、問題を悪化させているだろうし。」

https://twitter.com/MarkOgden_/status/807663966956687360


BBC WorldのJohn Bennett
●John Bennett ‏@JohnBennettBBC

●Interesting that Ranieri says he suggested changing the formation/tactics but players weren't keen on the idea & wanted to keep 4-4-2. #LCFC
「試合後にラニエリ監督から興味深いことを聞いた。彼はシステムと戦術を変えようと提案したが、選手たちはそれが嫌で4-4-2のままが良いと説得したそうだ。」

https://twitter.com/JohnBennettBBC/status/807675252193062913


Sam Wallace記者、Daily Telegraph紙
●"It was like Guardiola had not seen Leicester last season and the way they play. They played them like last season never really happened."

●「グアルディオラが昨シーズンのレスターとそのプレースタイルを全く観ていなかったように見えた。昨シーズンのことが幻だったというように試合に臨んだ。」

●出典:Sky Sportsの『Sunday Supplement


Andy Dunn記者、Daily Mirror紙
●City looked "confused".
「シティは混乱しているように見えた。」

●"The problem was Zabaleta didn't quite know when he was playing full-back and when he was supposed to be playing in front. You could see them after 10 minutes looking to Pep and saying we are not entirely sure what we are supposed to be doing.
「Zabaletaがいつサイドバックをやれば良いか、いつ中盤に絞れば良いか、はっきり分かっていなかったことが原因だった。前半10分ぐらいから、選手たちが『どうしていれば良いか良く分からないけど...』という表情でペップに目を向けるようになった。」

●"[Jamie] Vardy couldn't believe his luck. Those simple runs which were reaping dividends last season have been blocked off this season, and first minute the gaps between [John] Stones and his full-back are huge.
「Vardyはこんなに美味しいことがあるって信じられなかっただろう。昨シーズン、効いていたあの飛び出しが今シーズン、ずっと止められていたが、この試合では前半1分からStonesとSBの間のスペースがデカかった。」

●出典:Sky Sportsの『Sunday Supplement

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

benFoot.png

Week 17 - Manchester City 1-3 Chelsea

(1)マンチェスターで勝てなくなった、マンチェスター勢

マンチェスター・シティはホームのリーグ戦で9月中旬以来、勝利なし
●第5節、9月17日、MCI 4-0 BOU
第8節、10月15日、MCI 1-1 EVE
第9節、10月23日、MCI 1-1 SOU
第11節、11月5日、MCI 1-1 MID
第14節、12月3日、MCI 1-3 CHE

●最後にホームのリーグ戦で勝ったのはほぼ3ヶ月前のボーンマス戦。それ以来は3分1敗。

各節、マンチェスター勢のうち1つがホームでプレーするが、これで8節連続、マンチェスター勢がホームで勝っていない
●第6節、9月24日、MUN 4-1 LEI
第7節、10月2日、MUN 1-1 STK
第8節、10月15日、MCI 1-1 EVE
第9節、10月23日、MCI 1-1 SOU
第10節、10月29日、MUN 0-0 BUR
第11節、11月5日、MCI 1-1 MID
第12節、11月19日、MUN 1-1 ARS
第13節、11月27日、MUN 1-1 WHU
第14節、12月3日、MCI 1-3 CHE

●最後にマンチェスター勢がマンチェスター開催のリーグ戦で勝ったのは、第6節だ。

●それ以降、相手も含めてどこもマンチェスター開催のリーグ戦で勝っていなかった。(つまり、7節連続引き分けだった)




(2)ペップが選んだ、チェルシー対策:3-4-3のマッチアップ

黒板:この3-4-3のミラーゲームを、4つのゾーンに分けて分析したいと思う

●WBゾーン: 両サイド、それぞれの1対1

●MCIの攻撃ゾーン: Silva・Aguero・De BruyneとCHEのCB3人という3対3

●CHEの攻撃ゾーン: Hazard・Costa・PedroとMCIのCB3人という3対3

●中盤ゾーン: 中盤の2対2(と、意外と広いスペース)




(3)マンチェスター・シティの攻撃はワイドな位置から

黒板ポイント
●WBゾーン:SaneとNavasは攻撃的な選手だが、比較的な低い位置を取り、相手WBを前へ誘う。

●MCIの攻撃ゾーン:MCIは攻撃の重点をすぐにワイドな位置に置く。特に右サイドではDe Bruyneはワイドな位置を取り、Alonsoの裏を狙うのとともに、相手CBを釣り出してスペースを作る。


MCIのアプローチ。SaneとNavasは攻撃的な選手だが、比較的な低い位置を取り、相手WBを誘う
4:15
チェルシー攻撃のとき、SaneとNavasが最終ラインまで戻り、5バック。

11:45
Fabregasが斜めのロングフィードでAlonsoへ。Navasが最終ラインまで戻っており、Alonsoの攻撃参加にケアする。Alonsoの攻撃参加を、MCIはチャンスとして見ているのでは。

12:15
CHEの攻撃が続く。SaneとNavasが最終ラインまで戻り、5バック。そしてMCIがボールを奪うと、まずAlonsoのサイドでDe Bruyneがワイドな位置で攻め、相手CBを釣り出して崩そうとする。


MCIのアプローチ。攻撃の重点はすぐに(右)ワイドな位置に置く。相手WBの裏を狙い、CBを釣り出す。
3:05
De Bruyneがタッチラインまで流れて、Cahillを釣り出す。CHEは枚数が足りているので、クロスは無事に出来るが、早い時間帯からDe BruyneがAlonsoの裏のスペースを狙うということが分かる。

5:05
サイドのバトル。NavasがAlonsoにケアしてから、右サイドまで流れたSilvaへ。既にCahillとLuizの裏を取っているので、逆サイドにものすごく広いスペースが開く。Azpilicuetaが頑張って対応。
(5:10に広いスペースが開く。その時点で何とかボールを横に送れたらDe Bruyneに大チャンス。)

8:50
AlonsoとLuizが上がったところで、FernandinhoがNavas・Agueroの右サイドにロングフィード。Azpilicuetaがまた必死に逆サイドからケアしに行くが、パスが成功していればスペースが広かった。

12:15
CHEの攻撃が続く。SaneとNavasが最終ラインまで戻り、5バック。そしてMCIがボールを奪うと、まずAlonsoのサイドでDe Bruyneがワイドな位置で攻め、相手CBを釣り出して崩そうとする。

30:20
Navasが右側で素早く前へ。Azpilicuetaがまた逆サイドから釣り出される。Luizがクロスをクリア。

37:05
Agueroが左のワイドでMosesの裏を取り、CKを獲得。CHEの最終ラインはまた形が崩れている。

42:50
Navas・De Bruyneが右サイドでAlonsoの裏へ。Cahillも交わされるので、CHEは中央で人数が足りなくなる。Kanteが戻って、Navasのクロスを受けたGundoganにタックル。


前半途中からMCIはやっと左サイドも活かすようになる。CHEは片方だけではなく両サイドを守らないと
19:45-55
Saneはずっと左サイドのタッチラインでフリーだが、ボールが来ない。(30分まで、なかなか来ない。)

33:30
Saneが左のワイドな位置で待機してから、急に動き出してMosesの外・裏を取る。Silvaがそれを見て、正確な斜めフィードを送る。最終的にAzpilicuetaがAgueroのシュートをブロックする。


CHEが両サイドの守備を意識するようになってから、MCIから右サイドからクロスしやすくなる→先制点
23:50
De Bruyneは時間とスペースを与えられ、右サイドからクロス。CHEは枚数が足りているが、待ち構える。David Luizがクロスをブロックするが、セカンドボールからMCIはFKを獲得。

34:20
Navasが外側から低いコースのクロス。David Luizがスライディングでブロック。

34:32
NavasがまたAlonsoの裏を取り、低いコースのクロス。Cahillがブロック。

42:08
FernandinhoからNavasへサイドチェンジ。NavasとDe BruyneがAlonsoを相手に2対1となり、クロス。Mosesのプレッシャーもある中、Agueroのヘディングが枠の外へ。

42:50
Navas・De Bruyneが右サイドでAlonsoの裏へ。Cahillも交わされるので、CHEは中央で人数が足りなくなる。Kanteが戻って、Navasのクロスを受けたGundoganにタックル。

1-0 GOAL
右サイドのスペースに入ったNavasがボールを受ける。逆サイドでの対応から、Alonsoがまだ中へ絞っていたので、時間とスペースがある。右サイドからクロス。Cahillが左足でクリアすれば良かったが、右足からオウンゴール。




(4)シティが攻め続けると、チェルシーの攻撃ルートが開ける

後半の序盤、CHEは反撃を図るが、それによってMCIは相手MFとD. Luizの裏を取り、益々攻勢へ
46:40
De BruyneからNavasへ。右で裏を取る。低いコースのクロスをDavid LuizがブロックしてCKへ。

47:45
CHEは前半よりも前へ人数をかけるようになっている。Saneがルースボールを拾うと、Silvaとのパスワークで高い位置まで上がったFabregas・Kanteを交わして、いきなり3対3のカウンターへ。Azpilicuetaが最終ラインから飛び出しするも失敗して3対2へ。De Bruyneのシュートが阻まれる。

56:25
ハーフウェイ付近、Aguero・Gundogan・SilvaのパスワークでKante・Fabregas・Luizを交わしてまた3対3へ。Navasが低いコースのクロス。オープンゴールだが、De Bruyneはクロスバーに直撃。

だが、同点ゴールの30秒前に警告の兆し。MCIが攻勢になり過ぎると、CHEにスペースを与えてしまう
58:20
MCIは前掛かりとなり、Willianの前に広いスペースが開く。チェルシーにカウンターのチャンス。

黒板ポイント
●中盤ゾーン:中盤の広いスペースの底、CHEのパサーが余裕を持ったところからロングフィードを。

●CHEの攻撃ゾーン:そのロングフィードを前線3人が中央で受け、素早く3対3の場面にする。或いは、サイドを使う場合はWBがオーバーラップ。

CHEの守→攻の切り替え。前半から中盤のスペース(余裕)を活かし、ロングフィードが起点となる。
3:30
中盤はオープンだから、CHEは割りと簡単に守備から攻撃へ切り替える。Kante→Moses、Hazardへサイドチェンジ、Stonesにブロックされる。

7:50
中盤にまた広いスペースがあり、CHEの守備→攻撃の切り替えに繋がる。

11:45
Fabregasが斜めのロングフィードでAlonsoへ。Navasが最終ラインまで戻っており、Alonsoの攻撃参加にケアする。

14:00
D. Luizのロングフィードから直接、前線のCostaへ。3対3の場面へ。Hazardがシュート(枠外)。

18:45
MCIは右サイドでカウンターを図る。Pedroは素晴らしい運動量でそれを止めてから、CHEが前線へ直接ボールを送って逆カウンターを図る。どちらも成功しないが、意図ははっきりしている。

25:25
Fabregasのロングフィードから左チャンネルのHazardへ。Bravoを交わすも、Stonesのリカバリーが気になってシュートはしない。(打てば良いのに!)

35:10
Mosesへ非常に長いパス。Saneの裏で胸トラップして、スローインを獲得。

39:55
Saneの攻撃から、AlonsoがCostaへのロングフィードでカウンターを図るが、ボールが長い。

1-1 GOAL
Fabregasの前に広いスペースがある。時間とスペースを与えられた中、綺麗なロングパスを送ることが出来る。Otamendiの外側でCostaが胸トラップし、内側を取る。
(なお、Otamendiのポジショニングに疑問が残る。MCIは30秒前の攻撃からまたラインを引き上げようとしているが、Otamendiだけが中途半端になり、Costaが気になってまたすぐ1人で戻る。)

60分以降、シティの前掛かり+Costaのポストプレー+Willianのドリブル=CHEの勝ち越し・追加点
62:45
Costaが低めな位置でビルドアップに参加し、Willianのドリブルへ。

63:15
右サイドでスペースを作り、Willianがクロス。

64:00
Azpilicueta がSaneにタックルし、Willian がGundoganを交わしてAzpilicuetaへ。CHE がサイドのスペースを活かすようになった。

65:55
同点に追い付かれたMCIは攻撃に多くの人数をかける。Otamendiまで攻撃参加。Silva→De Bruyneのクロス、Agueroの前でMosesがうまくインターセプト。そこから66:04、Alonsoがクリアし、Costaが走ってBravoにプレッシャーをかける。CHEはまた前線へのフィードで切り替える。

68:35
MCIはSaneに代わってClichyを投入し、Willianのサイドに対して守備を固めようとするが...

1-2 GOAL
Gundoganが左中央から飛び出しするもサポートが居ない。チェルシーがカウンターして、HazardがCostaへ縦パス。必死に行き過ぎたOtamendiを交わして、右サイドで裏を取ったWillianへ。
この流れでチェルシーが中盤の広いスペース、得意なパサー(Hazard)、Costaのポストプレー、そしてWillianのドリブルを活かして勝ち越しゴールを決める。

1-3 GOAL
MCIは前掛かりになるが、チェルシーの守備を崩せない。Chalobahがインターセプトし、Alonsoがロングフィードを相手CBの裏へ送る。Hazardがそれを受け、決める。




(5)小さなことが積み重なり、少しずつヒートアップし、大喧嘩に

小さなことの連続でシティのフラストレーションが高まり、最終的にあんな展開に。

12:40
CahillのファウルでAgueroが痛い思い。しかし、イエローは出なくて、Guardiola監督とMCIがAnthony Taylor主審に対して不満を抱き始める。その流れから12:53、Fernandinho がMosesに対してファウル.

16:00
Otamendi が足を伸ばしてCostaにタックルするが、イエローへ。Guardiolaが判定に不満。ボールを触ったのでは?これで次節のレスター戦は出場停止へ。

22:45
Aguero がPedro の踵に踏み出す。 22:50のスローで、接触するように若干足を動かせるか?

29:00 (36:40 replay)
De BruyneからMCIがカウンターし、David LuizとAgueroの接触。ファウルだったらレッドも出るだろうが、審判は流す。29:55、Guardiolaの反応。

31:10
David Luiz がボールを触ると大ブーイングを浴びる。

43:50
Costa がKolarovにファウル。カードは出ない。サポーターは怒る。

前半終了
MCIのサポーターはDavid Luizに対して「cheat=ずる」とチャントし、審判に対してブーイング

54:09
CK時、AgueroがD. Luizとぶつかってまた痛い思い。わざとじゃないだろうしD. Luizは謝るが...

56:20
David Luiz がAguero の背中を押す

68:12
De Bruyne がCahillとぶつかって、FKを求めるが、逆にCHEのFKへ

71:43
Kolarov がWillianとぶつかる。ノーファウルだが、Willianが倒れたままだからプレーが止められて、MCIは攻撃の勢いを失ってイライラする。

77:20
AlonsoがNavasを蹴ってしまう(Navasは貰いに行く部分あり?)。PKは無し。

78:05
Kolarov とHazardがぶつかり合う。CHEのFKで、MCIがまたイライラ。

80:25
平常心を失った(?)Fernandinho はKanteに対してファウル。イエローも出なくてラッキー。

80:55
Navas がHazardのシャツを引っ張ってイエロー。

83:18
Costa が倒れてプレーが止まる。シティがまたイライラする。

86:00
Kolarov がHazardに対してファウル。タッチラインでGuardiola 監督がイライラする。第4審判のMike Deanとずっと話している(86:27)。

87:35
今回はMCIに有利なジャッジ。Guardiolaが皮肉って大喜びを見せる。

95:20
Agueroのタッチが長い。D. Luizが激しくクリアしに行き、Agueroのファウルが大喧嘩のきっかけに。

試合終了後
Guardiola がFabregas の挨拶を無視? (或いは、自分の選手たちをコントロールしたかった?)


Guardiola v Fabregas (出典:Marca紙

●Marca紙によると、Fabregasが2011年にバルセロナへ戻ってからGuardiolaとの関係が悪化したという。元々、Tito Vilanovaや同じカンテラ出身のLionel MessiとGerard PiqueがFabregasの復帰を強く求めていたが、Guardiola監督はそこまで高く評価しなかったという。

●そして、FabregasがGuardiolaの最大のライバル、Jose Mourinhoが率いるチェルシーに移籍したとき、Guardiolaとの関係が更に悪化したという。


Agueroは今季2度目の出場停止処分とのことで4試合。Fernandinhoは3試合。

●第15節、12月10日、LEI v MCI (2人とも出場停止)
第16節、12月14日、MCI v WAT (2人とも出場停止)
第17節、12月18日、MCI v ARS (2人とも出場停止)
第18節、12月26日、HUL v MCI (Fernandinhoは復帰できる。Agueroは出場停止。)
第19節、12月31日、LIV v MCI (Agueroは復帰できる。)
161207-03.jpg


Paul Wilson記者、The Guardian紙 (LINK
●見出し:Manchester City's lack of mental edge exposed in Pep Guardiola challenge
「ペップ・グアルディオラがチャレンジした試合でマンチェスター・シティはメンタルの足りないところが暴露された」

●Pep Guardiola said this would be a good test of Manchester City's level and so it was. In football terms they are right up there with Chelsea, almost identical for an hour or so, but when it comes to temperament they are lacking. City ... are not as good at closing out games or hauling themselves back into them as their opponents.
「ペップ・グアルディオラ監督はこの試合がマンチェスター・シティのレベルを確認する上で良いテストになると言っていた。やはり、その通りだった。フットボールに関しては、チェルシーとはレベルがほぼ同じで、1時間強は全く同じレベルだった。しかし、メンタルに関してはシティは下回っている。試合に勝ち切ることや、劣勢を跳ね返すことが、チェルシーほど得意ではないことが分かった。」

●They are not as good at keeping their cool either, which is why they ended up with nine men following a bad-tempered fracas at the end occasioned by Sergio Agüero's blatant and petulant foul on David Luiz.
「平常心を保つことも、チェルシーほど得意ではない。だから、終盤にSergio Agüeroが短気にDavid Luizに対してあからさまなファウルをしてしまったし、その行為がもたらした喧嘩の末、シティが9人に終わってしまった。」


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

benFoot.png

Week 16<後半>: プレミアリーグで出場した素人、Aly Dia

●1996年11月23日。土曜日のプレミアリーグ戦で、サウサンプトンはホームでリーズ・ユナイテッドを迎える。

●前半32分、エースFWのMatt Le Tissierが負傷し、交代を余儀なくされる。

●代わって入るのは加入したばかりのAly Dia。早くも初出場!

●Diaは30歳で、セネガル代表FW。代表では13出場5得点というなかなかの記録。

●Diaは何と前年のBallon d'Or受賞者でACミランのエース、George Weahが直接推薦した選手だ!また、Weahはいとこであり、かつてはPSGで一緒にプレーした。

●Diaは他にもフランスで幾つかのプロクラブでプレー経験があり、イタリアのボローニャでもプレーした。

●Diaは...実は、嘘ばかりだ。

●セネガル人ではあるが、フットボール選手としてはただのアマチュア。それまで、同じようにフィンランドのチームも騙して数週間所属したし、ドイツ2部のVfB Lübeckも騙して2試合にて途中出場を果たした。

●今回はそれより遥かに大きな舞台、プレミアリーグで出場機会を手に入れたのだ。

Southampton 0-2 Leeds United、1996年11月23日 (プレミアリーグ第14節)
161130-04.png
出典

※Getty Imagesでは試合の写真やLe Tissierの負傷する写真はあるが、Diaの写真は無い。地方のSolent News and Photo AgencyにはDiaの写真がある。
http://solentnews.co.uk




成りすましを何度か繰り返して...
●友人(代理人?)がGeorge Weahに成りすまし、幾つかのクラブに電話をかけてみた。

●「PSGで一緒にプレーした俺のいとこ、すごくうまいけど今はフリーだから、取らない?」

●もちろん、こんな急な話には簡単に乗るクラブは少ない。


Harry Redknapp、当時:ウェストハム監督(Guardian紙)
"I keep getting phone calls at the training ground from a guy: 'Georgie Weah.' Georgie Weah was world footballer of the year. 'Lovely George, you wanna play for West Ham?' He said: 'No, I have a player for you.' I thought: 'This is a wind-up.'"
「練習場である男から何回も電話がかかってくる。George Weahだって。世界最優秀選手のGeorge Weah。私は『George、ウェストハムでプレーしたいの?良かった!』と言ってみたら、相手は『いえいえ、良い選手を紹介したいんだ』と答えた。冗談だろうと思った。」

Bill Lodey、当時:ポート・ヴェイル(2部)の総務部長(Guardian紙)
"He was recommended to us by someone very important and he played one reserve game against Middlesbrough. To be honest he didn't impress, and we last heard of him at Rotherham."
「ある有力者にDia選手を紹介してもらい、リザーブのミドルスブラ戦で1回出場した。正直に言えば、あまり印象が良くなかった。その後、ロザラムに行ったと聞いた。」

Tony Pulis、当時:ジリンガム(3部)の監督(Guardian紙)
"I was shocked to receive a call from someone claiming to be George Weah recommending a friend of his. I wouldn't have thought a man like Weah would have heard of Gillingham, but we gave the lad a trial and he was rubbish."
「George Weahだと名乗る人から電話がかかってきて、友人の選手を紹介されてびっくりした。Weahという大物は普通、ジリンガムのことを知らないのでは?とにかく、トライアルの機会を与えてみたが、ひどかったよ。」

Gordon Strachan、当時:コベントリー・シティ(プレミア)監督 (FourFourTwo、2012年)
"We got a call saying that this guy was the cousin of George Weah and it was agreed that he could come in and train with us.
「George Weahのいとこを紹介したいという電話があったので、一回、練習に参加させてみることにした。」

"I said to my assistant, Gary Pendry, 'Let's have a look at him: put a game on, eight vs eight.'
「アシスタントのGary Pendryに8対8の練習試合を行い、Dia選手を見てくれとお願いした。」

"I asked what he thought of him and he told me he looked like a guy who had won a prize from the Evening Telegraph to train with us for the day. That was it: I had to go and tell him he wasn't for us, and could have easily added, 'You're more than likely not for anyone.'"
「そして感想を聞いたところ、地方紙の富くじでも当たって、1日練習に参加する賞品を貰った一般人じゃない?と言われた。だから本人に『駄目だ』と伝えた。『どこに行っても駄目だぞ』と言えば良かったかもね。」




...やっと「カモ」を見つける
●1996年11月に6部リーグのブライス・スパルタンズに加入し、9日のBoston United戦でデビューを果たした。

●地方紙の見出しは『アフリカのエースがブライスにやってきた』と。
161130-05.jpg

https://twitter.com/BlythSpirit66/status/796246731004448768/photo/1

●しかし、6部ではDiaが満足しなかった。だから、彼と友人(代理人?)が電話を続けてみた。

●そして1週間後、またチャンスを得られた。今回は何とプレミアリーグのサウサンプトンだった!

●監督のGraeme Sounessが完全にその話を信じてしまっていたようだ。リーズ戦の前日にテレビのレポーターに新加入のDia選手について語った。

Graeme Souness、試合前日のテレビインタビュー
"He's played with George Weah at Paris Saint-Germain, and last year he was playing in the second division in Germany. We've said, come down and train with us for a week or so and see what's what ... When someone like that gives you a recommendation you tend to sit up and take notice."
「パリ・サンジェルマンでGeorge Weahと一緒にプレーしたし、去年はドイツの2部でプレーした。だから1週間ほど練習に呼んで、様子を見ようと思った。Weahのような大物が薦めてくれるなら、やっぱりそれは興味があるね。」




リザーブ戦が中止となり、何といきなりトップチームでデビュー

●本来の予定では、Dia選手は水曜日のリザーブ戦(アーセナル戦)でデビューを果たす予定だったが、大雨の影響で試合が延期となってしまった。

●そしてエヴァートンに7対1で大敗したばかりのトップチームはいきなり緊急状態へ!

●FW陣に怪我人続出の影響で、週末のリーズ戦に臨むトップチームの練習に、その週の木曜日から合流することになった。

Graham Hiley記者、Southern Daily Echo紙(地方紙)、1996年11月20日
"The pacy former Paris Saint-Germain star is on a week's trial at The Dell after being recommended to Graeme Souness by World Footballer of the Year, George Weah, but a waterlogged pitch has robbed him of the opportunity to impress tonight."
「世界最優秀選手のGeorge Weahが直接Graeme Souness監督に推薦したことから、足の速い、元パリ・サンジェルマンのエース、Ali Diaが現在1週間のトライアルで練習に参加している。本来は今夜、リザーブ戦でアピールする機会があったはずだが、ピッチコンディションによってそのチャンスが奪われてしまった。」

Terry Cooper、当時のサウサンプトンコーチ、FourFourTwo
"We were so short of numbers striker-wise that the boy trained with us on the Thursday and the Friday - and to be fair to him, he looked OK in the small-sided games - and Graeme said we would have to put him on the bench because we didn't have anybody else.
「FW陣はあまりにも人材不足だったので、木曜日と金曜日にはトップチームの練習に合流させた。ミニゲームではそんなに悪くなかったし、他にも誰も居なかったので、Souness監督はベンチ入りを決めた。」

"We were decimated - we only had one fit striker. Now, you can check a player's background, but back then we had to take a chance on players.
「チームがぼろぼろだったよ。コンディションの整えたストライカーが1人しか居なかった。今なら簡単に選手の経歴を確認できる時代だが、当時はギャンブルするしかなかった。」

Matt Le Tissier (Telegraph紙)
"He came down on the Friday morning and he trained with us and he played in the five-a-side. To be honest he wasn't very good. Triallists come and go and I thought this was going to be the same thing and we wouldn't see him again.
「金曜日の午前中に一緒に練習して、5対5の試合にも参加していた。正直、あまり良くなかったね。トライアルで暫くやってくる選手はたくさん居るし、あいつもまたすぐ消えるだろうと思った。」

"We turn up the next day to play against Leeds and he's named on the subs bench, which I thought was a bit strange.
「だから翌日、リーズ戦の日にスタジアムに着いてベンチ入りだと知らされたら、かなり不思議に思った。」

"After about twenty minutes I get a calf strain and it's me that comes off for Ali Dia.
"It was unbelievable. He ran round the pitch like Bambi on ice, he was so embarrassing to watch Graeme Souness actually had to take him off again."
「そして前半の途中に私は脹脛を痛めて、私との交代でそのAli Diaが登場した。信じられなかったよ。あいつは生まれ立ての子鹿みたいにピッチを回った。見ているだけで恥ずかし過ぎて、Graeme Souness監督にとってまた交代させるしかなかったね。」

Matt Le Tissier (FourFourTwo)
"The funny thing was he was running everywhere the ball wasn't - I think he was trying to avoid it. I suppose he thought that if he didn't touch the ball no one would ever get to see just how bad he was."
「そこで面白かったのは、Diaがボールの絶対来ないところを走り回っていたことだ。ボールを避けようとしていたと思う。たぶん、ボールを触らなければ、どれだけ下手なのかがバレないと思っていただろうね。」

Graeme Souness監督、試合後コメント(記者会見)
"I sent him on today having never seen him play Premiership football. But I do not have any strikers. Am I enjoying this? Do you enjoy a kick in the bollocks. It just goes to show the state of things at the club at the moment that a player I have never even seen, let alone watched playing in a game, was able to play in the Premiership."
「確かに、私はプレミアリーグ戦で見たことがない選手を投入した。だが、他にストライカーが居ないんだよ。これを楽しんでいると思う?金玉を蹴られるのと同じくらい楽しいよ。公式戦で見ていないどころか、練習ですらちゃんと見ていない選手がプレミアリーグ戦に出場した、ということはクラブの現状を物語る。」




この人、一体誰...?

●しかし、最初はあまり話題にならなかった。

●チームは負けてしまったし、Diaの実体よりも不調から抜け出すことで精一杯だった。

●むしろ、同じくDiaの背景を調べ切らなかった新聞がまさか注目選手として挙げてしまった... (あまりにも知られていないということで。)

The Independent紙の『Watch out for...』注目選手コーナー、1996年10月25日
"Watch out for... Ali Dia (Southampton). At 30 years old, the out-of-contract former Bologna striker - the first-half substitute for Matt Le Tissier on Saturday - may have much of his career behind him, but his arrival at The Dell comes on the personal recommendation of George Weah, a former team-mate at Paris St-Germain."
「注目選手:Ali Dia(サウサンプトン)。元ボローニャFWで契約が満了となっていた彼は土曜日の試合にMatt Le Tissierに代わって前半の途中から出場した。30歳とのことでキャリアの終盤かもしれないが、PSGでの元チームメイト、George Weah本人からの推薦によってサウサンプトンの加入が実現した。」

Matt Le Tissier (Guardian紙)
"The mood was pretty sombre in the dressing-room afterwards, so we didn't really discuss him then. I think on Monday morning it was probably more of a topic. By then he was gone, never to be seen again. Apparently he came in for treatment on the Sunday morning, according to the physio. He was told to report again on Monday, and he just did a runner. I don't think he paid for his hotel bill or anything."
「試合後は負け試合で落ち込んでいたので、ドレッシングルームであいつの話はしなかった。話題になったのは次の月曜日だった。その日にはもう消えていたし、二度と会わなかった。フィジオによると、日曜日の朝に姿を現してマッサージを受けたが、月曜日にまた来いと言われたところであいつは逃げた。ホテル代も払わず、無銭宿泊だったらしいし。」

●リーズ戦の10日後、1996年12月3日にはDiaがサウサンプトンにリリースされたと地方紙のSouthern Daily Echo紙が報道した。

●2週間の所属で、Diaは2000ポンド(当時のレートでは約38万円)の賃金を貰った。

●しかし、その2週間後、1996年12月15日にはSunday Mirror紙が「サウサンプトンが騙された」というふうに報道した。

●それにより、初めて大きな話題になった。クラブを徹底的に取材する地方紙の記者も気づいていたので、クラブに警告しようとしたが、無視されたという。

Graham Hiley、Southern Daily Echo紙の記者 (FourFourTwo)
"A couple of days after he had played, I got a phone call from a fan who said that there might be something dodgy about this because he had been to Bournemouth spinning the same story.
「Diaが出場した試合の数日後、ファンから電話があった。このDiaは何か怪しくて、ボーンマスも同じように騙そうとして失敗していたといった。」

"I recall ringing Southampton and saying, 'Are you sure about this guy? You might want to look into him.' I got a fairly dismissive answer in reply."
「だからサウサンプトンに電話して、『この人、大丈夫?ちょっと調べといたほうが良いかも』とアドバイスしてみた。だが、クラブは私の心配を退けた。」

Lawrie McMenemy、当時:サウサンプトンのDirector of Football (1996年12月)
"He came on and clearly wasn't up to the standard - and we let him go the next week."
「途中から出場して、明らかにレベルが足りなかったので放出した。それだけだ。」

Ali Dia、本人 (Guardian紙にて引用。当事件に関する騒ぎを受けて)
"I've been made to look a con man, it's not true. I employed an agent when I came to England and he is the con man. He must have been calling all these clubs pretending to be George.
「私は詐欺師に見られるように色々と言われている。しかし、私はそんなことではないよ。私はイングランドにやってきたとき、代理人を雇った。彼が詐欺師だろう。恐らく、彼がGeorge Weahに成りすましてクラブに連絡しただろうね。」

"[Souness] told me that George rang him and said that I'm a good player. I'm not afraid to say that. I'm a good player, I can prove that."
「Souness監督はWeahと電話で話して、私が良い選手だと聞いた旨を私に伝えた。それも、嘘ではないよ。だって、私は良い選手だもん。それは証明できる。」




事後も、Souness監督は騙されたことを否定

Graeme Souness監督 (Graham Hiley記者著の『Saints and Sinners』にて引用)
"The story that we were conned could not be further from the truth. We knew in the first ten minutes that he was hopeless ... Truthfully we knew straight away he was not good enough for the Premier League, but we were desperate."
「私達が騙されたという話は、事実とまるで懸け離れているよ。彼を10分見ただけで下手糞だって分かった。正直、プレミアリーグに通用しないのは分かっていたが、絶望的な状況だった。」

Graeme Souness監督、FourFourTwo、2004年
"The bottom line is that we had watched him in training and we had made up our minds that he wasn't good enough. But then in training we had a problem with Le Tiss, and at the same time three other strikers went down injured.
「結論を言えば、練習で見たところで彼はレベルが足りないことが分かっていたのだ。しかし、そこで練習でLe Tissierが足を痛めたし、そのタイミングで他にFW3人も怪我していた。」

"Terry Cooper suggested that maybe we should register him for just one game and if he has to go on, he has to go on. And lo and behold, someone was injured within 20 minutes of the kick-off so we had to throw him on. It was quite remarkable as he went for about half an hour without touching the ball. I'd never seen that before."
「だからTerry Cooperコーチは1試合でも登録しておいて、必要なときだけ使うというふうに提案した。結局、前半の途中に怪我人が出てしまったので、仕方なくDiaを投入した。すごかったよ。ある時間帯、30分ぐらいで一度もボールを触らなかった。そんなこと、過去に見たことがなかったね。」


その後、Diaは5部チームでも通用せず

●サウサンプトンにリリースされた後、Diaは1996年12月に5部のゲーツヘッドFCに加入した。そのレベルでは、デビューのバース・シティ戦(5−0勝利)をゴールで迎えた。

●ゲーツヘッドFC加入時に1500ポンドのボーナスを貰った。そこから、クラブ最高額となる400ポンドの週給を貰った。

●ゲーツヘッドFCに居たときも同じような経歴を語ったし、「パリ・サンジェルマンで一緒にプレーした」David Ginolaとの2ショット写真をチームメイトたちに見せた。

●しかし、ゲーツヘッドはGinolaが当時所属していたニューカッスルの郊外にあるし、両クラブ間の関係も深いので、簡単に確認できることだった...

John Gibson、当時:ゲーツヘッドFCのオーナー(FourFourTwo)
"I obviously knew David through my work with Newcastle and he didn't know who the hell Dia was - when he saw the picture he said it was the kind of snap that people took with him whenever he set foot inside a Newcastle nightclub."
「ニューカッスルとのやり取りでDavid Ginolaを知っていたので、聞いてみた。彼はDiaが一体誰なのか知らなかった。写真を見せてみたら、ニューカッスル市内のナイトクラブに行く度にお願いされる、ただのファンとの2ショットだと言った。」

Mickey Barrass、ゲーツヘッドFCサポーターウェブサイト(FourFourTwo)
"He just loved the fans singing his name. Even when we were singing 'Ali Dia, is a liar, is a liar', he would have a huge grin on his face."
「Diaはただサポーターに名前を歌ってもらえるのを楽しんでいた。『Ali Diaは嘘つきだろう!』とチャントしても、彼は満面の笑みを浮かべた。」


●結局、8試合で2ゴールを決めたが、監督交代後に実体がバレて、またリリースされた。

●Jim Platt新監督がスラウ・タウン戦の後半途中にDiaを投入したら、あまりにも出来が悪過ぎるとの判断で、また同じ後半途中に下げることにした。

●そこから、ゲーツヘッドFCにも放出されることになった。




20年後、やっと本人が話す

●Diaはその後、イングランド北部のノーサンブリア大学に入学して、ビジネス学を専攻に2001年に卒業。
●現在はロンドン住まいでビジネスマンをやっているようだ!

Ali Dia、Bleacher Report、2016年11月23日
"They have portrayed me as a liar, and that is bull.
「マスコミには嘘つきとして描かれてきたが、それこそ嘘だ。」

"I did play for Paris Saint-Germain, in the second tier, in 1986-'88. And I helped win the Paris Cup, in either 1986 or 1987...it's been a while."
「パリ・サンジェルマンでちゃんとプレーしたよ。1986年から88年、2部リーグのときだ。そして、パリ・カップの優勝にも貢献した。それは1986年だったか1987だったか、もう昔のことだからはっきり覚えていない。」

Dia says he trained with the Saints for a month-and-a-half before entering that Premier League match against Leeds United.
「あのプレミアリーグのリーズ・ユナイテッド戦に出場する前に、1ヶ月半もサウサンプトンの練習に参加していた。」

"I trained against the first team, on the reserve team, for two weeks.
「その中、リザーブチームのメンバーとして2週間もトップチームとの共同練習に参加していた。」

"[Southampton] knew my abilities. There was a final game before the Leeds game--11 on 11--and I scored two or three goals. I was on fire.
「だからサウサンプトンは私の実力を分かっていた。リーズ戦の前に11対11の練習試合があったが、私は2か3ゴールも決めた。大活躍だったよ。」

"I earned the spot to be there.
「だから実力でその機会を手に入れたということになるだろう。」

"I have a clear conscience. God is going to be our judge."
「私は心にやましいところがない。神様が真実を知っているだろう。」


だが、今の話もどうしても怪しい
●1986年~88年、PSGはリーグ・アン所属だった。2部ではなかった。

●各メディアがPSGと直接確認したところ、Ali Diaがプレーした記録がない。

●サウサンプトンデビューのちょうど2週間前に、Dia選手は6部のブライス・スパルタンズの試合に出場した。これはローン移籍ではなかったし、ブライス・スパルタンズのコメントや報道ではサウサンプトンの話が一切出ない。

●だから、1ヶ月半もサウサンプトンに居てからリーグ戦に出場したという話は絶対に間違っている。


出典
The Guardian紙 / FourFourTwo / Daily Telegraph紙 / Bleacher Report

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

benFoot.png

Week 16<前半> - Swansea City 5-4 Crystal Palace

(1)サック・レースではPardew監督が圧倒的に「本命」

161130-03.png

Dominic Fifield記者とStuart James記者によると、主要株主が早期改善を求めているという
●"The Crystal Palace co-owners will need to see evidence that Alan Pardew is willing to make radical changes to his own approach and to gauge the players' reaction in training this week before determining whether he still has a future as manager of the ailing London club.
「クリスタルパレスの監督として、Alan Pardewに未来があるかどうかを判断する前に、オーナー達は確認したいことがある。Pardewに自らのアプローチを大幅に変える覚悟があるか。それから、選手達は今週の練習で良い反応を見せるか。」

●"Although there is still a desire within the set-up in London for Pardew to turn the situation round and hoist the team back into mid-table, patience is starting to wear thin.
「Pardewのままで状況を改善し、また中位までチームを引っ張り上げてもらいたいという思いは、クラブのトップにまだ残っている。しかし、我慢の限界に近付いているのも確かだ。」

●"Two of Palace's co-owners, the American major-shareholders David Blitzer and Josh Harris, have witnessed only six Premier League victories since each bought an 18% stake in the club a little under a year ago.
「アメリカ人の主要株主、David BlitzerとJosh Harrisが1年弱前にそれぞれ18%の株式を購入してから、リーグ戦でわずか6勝しか見られていない。」

●"All parties are acutely aware of Sam Allardyce's availability as an alternative."
「また、関係者全員は、後任者候補としてSam Allardyceがフリーということを痛感している。」

●出典:The Guardian、11月27日




(2)2016年、イングランドのプロリーグで圧倒的に最悪の成績

実は、プレミアから4部までイングランドのプロリーグ全チームの中、パレスの成績が圧倒的に最悪だ!
●2016年になってから、4部まで全チームのリーグ戦成を確認したところ、1試合平均勝ち点に関してクリスタルパレスが圧倒的にワーストである。
161130-01.png

●出典:1週間前のSky Sportsデータを、ベンが手動で更新したもの。

●対象:2016年1月1日以降、プレミアリーグ~4部までのリーグ戦、全試合。

●なお、プレミアリーグ~4部リーグには92チームが居るが、このデータでは2015/16に4部から降格した2チームと、2016/17から4部に昇格している2チームを全て含めている。

●但し、その4チームの対象はの4部リーグの試合データのみで、5部リーグの試合データは対象外。




(3)Pardew監督の言い訳
●Pardew監督は負けるとき、色々と言い訳を言って人のせいにする傾向が、少しずつサポーターの批判を買っている。

●例えば、ホームで2対4で負けた、第10節のリヴァプール戦。

●プレミアリーグハイライト番組のインタビューでは、Pardew監督が審判の選択を言い訳にした。昨シーズン、同じカードでリヴァプールにPKを与えた同じ審判が何でまたこのカードを担当するの?と。

●だが、それよりも同じ試合後のBBCでのインタビューのほうがベンは気になった。

●セットプレーで失点するのは、クリスタルパレスらしくないって...?

BBC: Pardew監督の試合後インタビュー、第10節、Crystal Palace 2-4 Liverpool (10月29日)
●"Two set plays though, that is not us. We have to tighten up on that area. Our centre-backs are good but they got done. It is something we have to work on."
「セットプレーから2失点したなんて、私達らしくないね。それは許せないね。普通は私達のCBがそこが堅いが、今日はやられてしまった。今度頑張らないと。」

●出典:BBC、10月29日




(4)「私達らしくない」と言うけど、セットプレーからは失点だらけ
BBCのデータ:今シーズンのプレミアリーグ、失点から最も多くの失点をしているチーム
161130-02.png




(5)元選手は擁護するも、記者の情報が気になる

BBCの『Match of the Day』では、Phil NevilleがAlan Pardew監督を擁護して選手たちを批判
●Sometimes you can see a manager has picked the wrong team, is using the wrong tactics or has signed the wrong players.
「時々、監督のメンバー選択や戦術、補強が明らかに間違っているケースがある。」

●But those are not the reasons why Crystal Palace lost at Swansea, or why they are struggling now.
「しかし、クリスタルパレスがスウォンジーで負けたのも、不調に陥っているのも、このような理由ではない。」

●They are in this situation because their players' application when they are defending set-pieces is nothing short of a disgrace.
「むしろ、セットプレーで守備のとき、選手たちの集中力がひどいとしか言いようがない。それが不調の原因だ。」

●You might see those statistics as being down to the manager but, against Swansea, Pardew set his players up in the perfect position to defend them, and they let him down.
「失点のデータは監督のせいだという人もいるだろう。だが、スウォンジー戦では、Pardew監督が指示したポジショニングは、セットプレー守備に完璧だった。悪かったのは選手たちだ。」

●You cannot blame Pardew for that. As a manager, you cannot defend them yourself - successfully stopping teams at set-pieces is down to the players.
「だからPardew監督を批判してはならない。監督は自らピッチに立って守ることができないからね。」

●At the moment I think Palace's players lack courage, determination and concentration at set-pieces, and they are paying the price for it.
「最近、パレスの選手たちはセットプレーで守備のとき、勇気、やる気、また集中力に欠けている。」

●出典:BBC、11月26日


Dominic Fifield記者、試合前日の記事でクリスタルパレスの試合準備について気になる情報を
●Pardew and his coaching staff have spent the week working on defensive drills as Palace are without a league clean sheet in 17 games, stretching back to mid-April.
「パレスは4月からリーグ戦17試合でクリーンシートが無し。だから、Pardew監督とコーチ陣はスウォンジー戦まで1週間をかけて、守備の訓練に集中してきた。」

●The manager has put posters on the walls of the training ground detailing Swansea's strengths and weaknesses... to remind his players of what awaits, a tactic he first employed at West Ham earlier in his career.
「ウェストハム監督時代からずっと続いている習慣として、Pardew監督は練習場の壁にあっちこっち、ポスターを貼っている。そのポスターには、相手スウォンジーの長所と短所を選手たちに良く理解してもらう為の内容が書いてある。」

●One points out Gylfi Sigurdsson has contributed to 53% of the Welsh team's league goals.
「例えば、ある1枚には、スウォンジーがリーグ戦で決めるゴールのうち、53%にもGylfi Sigurdssonが絡んでいるというデータが書いてある。」

●出典:The Guardian、11月25日(試合前日)


これは心配です。何故なら...
●つまり、相手をちゃんと研究しているし、警戒すべきところも把握しているし、それをちゃんと選手たちに伝えているし、その対策を練習しているようだ。

●しかし、こんなに伝えているのに、Sigurdssonがこの試合で5ゴールに絡んた。
(1ゴール、1アシスト、それから3回のセットプレーを蹴った。)

●だから、Pardew監督が選手たちに伝えていることが、選手たちに伝わっていないのでは?
それか、指導法が完全に間違っているのでは?

●因みに、そろそろ新しい守備専門コーチが就任する可能性があるようだ。

●しかし、最も心配すべきなのは、このような話はこれまでも、Pardew監督のキャリアで既に何度か聞いたことある、ということだ。




(6)ニューカッスルの声:「だから、ずっと言ってたでしょ!」

ニューカッスルのライター、Michael Hudson氏 (ベンのオリジナル取材)
●As for Pardew, it's absolutely no surprise what happened at Newcastle or what's happening at Palace because Pardew's record is the same at every club he's managed since West Ham.
「Pardewに関しては、ニューカッスルで悪くなったのも、パレスで悪くなっているのも、何の驚きでもない。ウェストハム時代から彼が指揮を執るクラブは全て同じだから。」

●After about 50 games, whatever initial positive impact he has disappears and his teams fall off a cliff.
「最初はポジティブな影響があるかもしれないが、就任して50試合ぐらいでそれが消えて、チームの成績が一気に悪くなる。」

●What then saves his job are spurts of 3-4 wins in a row, as happened at Palace earlier this season, but the overall decline is marked and permanent.
「そこで今季のパレスにもあったように、たまに3、4連勝と一旦、好調の時期もあるから、解任には至らないが、全体的な劣化が相変わらず続いて、止められない。」

●He's too predictable in terms of tactics, substitutions and, above all, excuses.
「彼の戦術、采配、それから何よりも言い訳が、いつも分かりやす過ぎる。」

●As Newcastle fans used to mock, "Alan Pardew it's never your fault."
「ニューカッスルでは皮肉って歌ってたよ。『Alan Pardew、絶対あなたのせいではないね』と。」

●He usually has his 11 first team players who are loyal because he picks them regardless of form, but even they must join other squad members in questioning him when they're constantly blamed for errors and Pardew never holds his hands up himself.
「彼は基本的にコア11人を持っている。パフォーマンスを問わず、彼は必ず先発に選ぶからその11人は忠実になる。しかし、そこでPardewは一切自分の責任を認めず、いつも選手たちのせいにするので、その忠実なメンバーもやがて、他のメンバーとともに監督を疑うようになる。」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加



J SPORTS見るならスカパー!

今週のFoot!

4/17~4/21のFoot!


blog_Mon.jpg

【4/17】MC:西岡明彦 ゲスト:川勝良一、しげるちゃん
月曜は週末に行われた試合のハイライト中心にお届け!
▽プレミアリーグ ハイライト
―マンチェスターU×チェルシー、トッテナム×ボーンマス 他
▽ブンデスリーガ ハイライト
―レヴァークーゼン×バイエルン、ライプツィヒ×フライブルク 他
▽しげるちゃん&菅原Pのドイツ取材

J SPORTS オンデマンド 会員無料でUn Poco Foot! MONDAY 配信!»詳しくはこちら

blog_Tue.jpg

【4/18】MC:野村明弘 コメンテーター:ベン・メイブリー
火曜日はベン・メイブリー氏を迎え、週末に行われた注目ゲームを分析します。
▽プレミアリーグ ハイライト
―ミドルズブラ×アーセナル
▽ベン・メイブリーの分析
―第33節からマンチェスターU×チェルシーをピックアップ!黒板を使って解説!
▽現地メディアの特集記事を紹介

J SPORTS オンデマンド 会員無料でUn Poco Foot! TUESDAY 配信!»詳しくはこちら

blog_Wed.jpg

【4/19】MC:下田恒幸 コメンテーター:ワッキー(ペナルティ)
水曜日はブンデスリーガの分析、そしてJリーグを独自取材を交えながらお届けします。
▽J1リーグ第7節 Foot的ベスト11
▽Jリーガーインタビュー ヴィッセル神戸篇
―好調チームを引っ張る キープレイヤーに直撃
▽ブンデスリーガ第29節
―伝統のノルトダービー
 ブレーメン×ハンブルガーSVを現地情報と共に振り返る

J SPORTS オンデマンド 会員無料でUn Poco Foot! WEDNESDAY 配信!»詳しくはこちら

blog_Thu.jpg

【4/20】MC:八塚浩 コメンテーター:チェーザレ・ポレンギ
木曜日は、セリエAを中心としたフットボールのホットな話題や現地ジャーナリストのインタビューもお届け。
▽チャンピオンズリーグ 準々決勝 2nd leg
―バルセロナ×ユヴェントス レビュー
▽セリエA
―ミラノダービーレビュー
―ミラン買収締結
―セリエA優勝の行方
▽カルチョを巡る旅
―パドヴァ

J SPORTS オンデマンド 会員無料でUn Poco Foot! THURSDAY 配信!»詳しくはこちら

blog_Fri.jpg

【4/21】MC:倉敷保雄 コメンテーター:中山淳
金曜日は1週間のフットボールニュースをまとめて紹介。
世界各国の旬なフットボールニュースを様々な角度から解説&分析します。
▽木村浩嗣さん(元フットボリスタ編集長)による
 アラべスのペジェグリーノ監督インタビュー
▽CL&EL準決勝 組み合わせ抽選会
▽今週の各国ニュース

J SPORTS オンデマンド 会員無料でUn Poco Foot! FRIDAY 配信!»詳しくはこちら



※放送内容は変更となる場合がございます。


Foot!について

2000年の番組開始から10年以上に渡り、良質かつ多彩な企画で人気を博してきた、J SPORTSオリジナルサッカー番組「Foot!」。2011年8月から、週5日放送のデイリーサッカーニュースとしてリニューアルし、世界のサッカー情報を余す ことなく紹介する。
ナビゲーター紹介
スタッフ紹介
放送予定

このブログのRSSを購読する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


最近のエントリー


カテゴリー


アーカイブ

カレンダー
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
select month...

お知らせ

当サイトのセキュリティ強化の為、ブログコメント欄を閉鎖する事となりました。
ご不便をおかけして大変申し訳ございません。



ナビゲーター紹介

月曜日
MC:西岡明彦
コメンテーター:J SPORTS解説陣、菅原慎吾

月曜日は、週末に行われたイングランド プレミアリーグ、ドイツ ブンデスリーガのゲームハイライトを振り返ります!菅原Pのリーガエスパニョーラ情報もお届け!

火曜日
MC:野村明弘
コメンテーター:ベン・メイブリー

火曜日はベン・メイブリー氏を毎週ゲストに迎え、週末に行われた注目ゲームを映像と黒板を使って分析します。また、英国人ジャーナリストのインタビューのほか、現地メディアの特集記事をご紹介。

水曜日
MC:下田恒幸
コメンテーター:ワッキー(ペナルティ)

水曜日はブンデスリーガの分析、そしてJリーグを独自取材を交えながらお届けします。

木曜日
MC:八塚浩
コメンテーター:チェーザレ・ポレンギ

木曜日はチェーザレ・ポレンギが、セリエAを中心としたフットボールのホットな話題や現地ジャーナリストのインタビューもお届け。

金曜日
MC:倉敷保雄
コメンテーター:中山淳

金曜日は1週間のフットボールニュースをまとめて紹介。世界各国の旬なフットボールニュースを様々な角度から解説&分析します。



視聴方法

視聴方法
J SPORTSは、スカパー!、全国のケーブルテレビなどでご覧頂けます。

詳しい視聴方法はこちら




本サイトで使用している文章・画像等の無断での複製・転載を禁止します。
Copyright© 2003 - 2017 J SPORTS Corporation All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission.