高校選手権1回戦 室蘭大谷×四日市中央工業@柏の葉

  • 2010年12月31日 23:52
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第2試合は高校サッカー界の超名門対決。29回目の出場となる北海道代表の室蘭大谷と、28回目の出場となる三重代表の四日市中央工業が激突します。ゲームが始まると、まずリズムを掴んだのは室蘭大谷。6分には縦へのシンプルなフィードに内山北斗(1年・コンサドーレ札幌U-15)が抜け出すと、ここは2年続けて大会優秀選手に選出されている四中工のGK村井泰希(3年・名張WEST FC)の飛び出しに阻まれますが、まずは裏へという意識を垣間見せると、16分には短い1タッチ2タッチのパスを6本繋いで四中工ゴールへ迫るなど、バリエーションを持って攻勢に出ます。すると18分に飛び出したビッグプレー。山田秀之(3年・札幌ジュニアFC)からパスを受けた石川勝智(3年・室蘭大沢FC)は、ゴールまで30m以上ある距離から突如ミドルにチャレンジすると、意表を突かれたか村井はほとんど一歩も動けず。ボールはゴール右上の絶妙なコースに吸い込まれます。1年生からレギュラーを務めながら、ラストチャンスでようやく選手権の舞台に立った10番のゴラッソ。先制ゴールは室蘭大谷が奪いました。さて、1点を追い掛ける四中工も失点の1分後に決定的なシーンを創出。エリア内へドリブルで侵入した太田尚志(3年・岡崎竜南中)が、左へ持ち出して放ったシュートはクロスバーにヒット。同点ゴールにはなりませんでしたが、相手に個人技の脅威を与えます。四中工はエースナンバーの17番を背負う山口幸太(3年・知多SC)を最前線に、やや引き気味の位置でボールを受ける太田、中盤の杉田健臣(3年・伊賀FC JY)、宮井邑誠(3年・名古屋FC)に、ボランチの福田晃斗(3年・名古屋グランパスU15)らが少ないタッチ数のパスやドリブルでボールを細かく動かすスタイル。ただ、1人1人の技術は高いものの、縦へギアを上げるプレーが少なく、フィニッシュまで繋がるシーンを創れません。さらに頼みの山口も、札幌入団が内定しており、「キャプテンでチームを鼓舞することもできるし、前の選手も思い切ってやれる所があると思う」と室蘭大谷の及川真行監督も全幅の信頼を寄せるCB櫛引一紀(3年・緑陽中)に抑え込まれ、思うようなプレーをさせてもらえません。33分には、右サイドから杉田が上げたクロスがゴール前で混戦になり、最後は山口が至近距離からシュートを放ちましたが、GK中西健太(2年・SSS JY)が弾き返し、同点ゴールならず。逆に室蘭大谷にも34分に好機到来。ハーフウェー辺りでボールを受けた内山がドリブルでグイグイ持ち上がり、1人かわして放ったシュートは村井のファインセーブに遭いますが、チームのエースストライカー安藤瑞樹(3年・浦幌中)の負傷により、スタメンに抜擢された1年生も存在感を発揮。室蘭大谷が内容もスコアも上回って、前半は終了しました。後半に入ると、ゲームの流れを大きく決定付けるゴールが生まれたのは46分。「ある程度自由にやれと言っていた」と及川監督も話したドイスボランチの一角を務める小玉翼(3年・室蘭SC)が、左サイドで石川のショートコーナーを受けると、「速いボールを入れようと思ったら、ミスキックになりました」と本人も認めたクロスが思いの外、伸びてニアサイドのいいコースへ飛ぶと、意外な軌道に一瞬対応が遅れたGKが掻き出せず、そのままボールはゴールの中へ。「ずっとケガで苦しんでいたが、彼がいるともっとウチらしさが出てくる」と指揮官も評するレフティがもたらした追加点。ゲームの動き方や展開から見ても非常に大きな2点目が室蘭大谷に記録されました。厳しいビハインドを負った四中工は48分、杉田がドリブルで1人かわしながら右へ流れ、枠に飛ばしたシュートは中西がキャッチ。樋口士郎監督も51分、宮井を下げて浅野拓摩(1年・八風中)を送り込み、太田を右SHに回して、杉田を山口のすぐ下に位置させます。それでも流れはなかなか変わらず。「前半はやられてたので、相手のドリブルにもっと距離を詰めようと話していた。そこは修正できた」とは小玉。室蘭大谷の堅い守備ブロックを前に、時間ばかりが経過していきます。74分には杉田のFKを太田がヘディングでゴールに流し込み、追撃の狼煙かと思われましたが、副審のフラッグが上がり、オフサイドでノーゴール。結局、後半は相手のシュートを1本に抑えた室蘭大谷が名門対決を制して、前橋育英との2回戦に駒を進めました。四中工はテクニックで考えれば室蘭大谷を凌駕していたと思いますが、その武器をゴールという方向に最後まで向けきれなかった印象です。エリア付近でもよくボールは回りましたが、2点を追い掛ける展開でシュートが1本しか記録されなかった辺りに、それが象徴されている気がします。勝った室蘭大谷は、櫛引を中心とした守備の強さが目を惹きました。加えて、石川、小玉の2枚が縦への推進力も備えていることで、攻撃にも厚みが出ていたように見えました。「チーム全体で粘り強くやることができた」と小玉。全員サッカーでどこまで強豪・前橋育英と渡り合えるか、非常に楽しみです。さて、この投稿が2010年最後のエントリーとなりました。2011年一発目は明日の天皇杯決勝レポートとなる予定です。今年も皆さん本当にありがとうございました。2011年もよろしくお願いします。   AD土屋


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