J1第21節 横浜FM×新潟@日産

  • 2010年08月29日 23:35
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前節は最下位京都相手に、土壇場で飛び出した河合の決勝ゴールで辛くも勝った横浜FM。スタメンの入れ替わりもいまだに多く、なかなか安定した力を発揮できません。一方の新潟は、山形に敗れて連続無敗記録がストップしたにも関わらず、迎えた清水、川崎との上位対決に見事連勝。さらに上を狙える力が間違いなく付いてきていると言えるでしょう。ゲームが始まると、序盤から攻勢に出たのは新潟。ドイツ・フライブルクへの加入が決定した矢野に替わって、前線には大島が起用されましたが、大島もキャラクターがハッキリしているのと、ワンタッチで味方へ繋ぐプレーは矢野よりも数段上。実際、「外国人3人は常に注意してなければいけない」(木村和司監督)と横浜も警戒していたミシェウ、チョ・ヨンチョル、マルシオ・リシャルデスとの連携も上々で、6分にはチョ、大島、ミシェウと細かく繋いで、最後は左SBの酒井がエリア内まで侵入するシーンを創出。11分には、左サイドからドリブルで持ち込んだミシェウがクロスバー直撃の強烈なシュートを放つなど、ゲームの主導権を奪取します。さらに23分には、本間が出した横パスを左で受けたチョが縦にリターンすると、ここに走り込んだのは本間。スルーパスこそ球足が長く、GKにキャッチされましたが、3列目からも躊躇なく飛び出す辺りに、チームとしてトレーニングを重ねながら築いている連動性を感じました。しかし、25分に横浜の左SBに入っていた波戸がカットインから惜しいシュートを放ったシーンを境に、流れはガラッと変わります。この時間帯まで、新潟ペースの一因を創っていたのは、敵将の木村監督も「うまく基点になっていた」と認めるチョ。シュートこそなかったものの、左サイドでボールを受けると、その大半で縦へ抜け出し、味方の攻め上がりを促進させていました。ここが横浜サイドに与えた印象はかなり強かったようで、黒崎監督も「横浜は前に出てこず、長いボールが多かった」と苦笑。思い切りのいいオーバーラップが持ち味の右SB天野も、自重してチョ対策に当たります。この好調ゆえに招いた包囲網の増強で、徐々に「左サイドから崩せなくなっていった」(黒崎監督)のは、1つポイントだったように感じました。33分、栗原がドリブルで運んで左へ送り、波戸の右足クロスを、山瀬が頭で合わせるも枠外へ。39分、中村が右へ展開したボールを、天野はマイナスへ折り返し、兵藤のシュートをDFがブロックしたこぼれ球に小野が反応しますが、シュートはわずかにゴール左へ。横浜がラッシュ。42分には新潟にも決定機。マルシオが大島とのワンツーから抜け出し、フリーでシュートを放つと、GK飯倉がよく飛び付きセーブ。前半は新潟、横浜と流れが入れ替わる中、「お互いにイーブン」(黒崎監督)のスコアレスで終了しました。後半に入ると、早々にゲームが動きます。47分、カウンターから中村は、足の裏でワンタッチすると、次のタッチで素早く「練習でもトップスピードになると速いんで」と評した山瀬にスルーパス。並走したDFに対して、わずかに走り勝った山瀬は左足アウトで飛び出したGK黒河の上へと浮かせるフィニッシュ。まさに個の煌めき。2人だけで横浜が先制ゴールを奪ってみせました。ここからは気をよくしたのか、ボールも集まり、自身のリズムで周囲を動かし始めた中村の躍動で、完全に横浜がペースを掴みます。対照的に、「相手の勢いに押されてしまって」(黒崎監督)劣勢を強いられた新潟は、後半開始からミシェウとチョのポジションを入れ替えたものの、逆にチームに好影響を与えていた流動性が、ミシェウを左サイドへ移したことで失われた印象に。指揮官は59分に大島を下げて、明堂和也を前線に送り込みましたが、なかなか流れにうまく入っていくことができず、攻撃の活性化とまでは到りません。すると、またも横浜がしたたかに個の力で追加点。71分、山瀬がクイックで始めたFK、走った小野が収めて戻すと、中村は左サイドから中へ入りながら、なんと右足のミドルにチャレンジ。ボールは絶妙のコースを捉え、ゴール右スミへ吸い込まれます。「(渡邉)千真とかが決めてくれないんで」と笑った中村の右足ミドルが炸裂。意外な形で点差が開きました。2点のビハインドとなった新潟は、失点直前の69分に新加入のジョン・パウロをボランチへ送り込み、何とか反撃の糸口を探りますが、まったくと言っていい程にチャンスは創れず。加えて78分にはチョが相手との競り合いで肘を痛めて負傷退場を余儀なくされるなど、悪い流れを好転させられません。横浜のトドメは85分、中村のCKを中澤が頭に当てたボールに、原ジャパンにも選出されている栗原が、GKの黒河に競り勝ちます。このこぼれ球を、栗原とツインシュート気味になりながら、「だいぶ動けるようになった。もう先発で出られる状態ではある」と木村監督も話した途中出場の長谷川がプッシュ。横浜が夏休み最後のゲームに駆け付けたサポーターへ、約1ヵ月ぶりのホーム勝利を贈ることになりました。新潟は、特に前半は攻守に高い連動性を発揮しましたが、終わってみれば3-0。「まだまだ力不足の所は否めないような気がした」と黒崎監督も振り返っています。ただ、千葉と永田が見せるビルドアップ能力の高さや、西の機を見た効果的なオーバーラップなど、全体的に見るべき所も多く、違う試合をまた見てみたいと思わせるチームでした。勝った横浜は、「久々に3点取れて気持ちいいですね」と木村監督も満面の笑顔。もやもやしたゲームが続いていただけに、これが浮上のキッカケとなるでしょうか。「(自身の)コンディションは上がってきている」と中村。眠れるカモメの今後に注目です。     AD土屋




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コメント

comment # 1

マリノスは監督の影響でしょうか、去年より柔軟に、勝負強くなった気がします。若手に厳しく、ベテランに優しい和司さんの方針も、ここまではうまくいっているような。そして俊輔。やっぱりすごい。この調子でなんとか、今年こそは優勝争いにからんでほしい!
次は川崎、その次は名古屋。今シーズン最大の山場だ、頑張れマリノス!

投稿者 まっぴぃ : 2010年08月31日 02:04

comment # 2

マリノスが勝った。俊輔の動きも得点もよかった。そして、彼の素晴らしさ、感動的なプレイヤーとしての意味がわかった。
サッカーは技術、そして勝敗。サッカー文化?とかいうやからがいるようだ。でも、すくなくとも技術と文化を混同させてえらそうなことをいうと決定的な間違いを生じ、それがあとをひきながらますます間違った悪い方向へいくことがサッカーのいいところ、人間がやることの面白さと割り切ることに、私は賛成しかねる。
技術がすべて、勝敗がすべて、とくに勝てば官軍はスポーツの本性として避けることはできない。あくまで、文化を取り込もうとするなら技術でサッカーを論じてはいけない、または技術をこえたところにあることを(幻想といってもいいかもしれない)わきまえてものでなくては、語ってはならない(厳しくいいます)。
そこで、俊輔です。彼のプレイを見ながら、彼の本田、松井、遠藤との違いがわかった。岡田監督との考え方の違いもわかった。
彼は、おのれにとらわれていない。アシストにしろ、シュートにしろ、彼には技術を自他ともに活かす。それが彼のプレイにゴールに観るものに、スタジアムにいる全員に感動を呼び起こす。彼にしかないパフォーマンスだ。けっして贔屓の引き倒しではないつもり。
技術のみで勝ちに向かう欧米中心のサッカーに対して、私は技術のみにゆだねない、そこから先に何があるかわは今わからない。しかし、本田のプレイの感動と俊輔のプレイの感動は違う。それはスタジアムにあって、繰り返しになるが観るわれわれが感じ、感動できる。
このまえ(対新潟戦)のゲームで、そうした勝敗だけ、その時だけ、残るものは記録だけの、見かけだけの貧弱で貧相な欧米サッカーとは異なる俊輔の成長ぶりに感動したということだ。

投稿者 竹之内康夫 : 2010年08月31日 09:38

comment # 3

>まっぴぃさん
コメント大変遅れて申し訳ありません。
この新潟戦と川崎戦は素晴らしいゲームでしたね。
私もチームとしての柔軟さは確かに感じています。
ベテランと若手のバランスも悪くないような気もしますし。
ただ、やっぱり試合によって好不調の波が激しいところは相変わらずですね。
コンスタントに力を出せれば、間違いなく優勝を狙えるチームだと思うのですが…

>竹之内康夫さん
初投稿ありがとうございます&コメント大変遅れて申し訳ありません。
俊輔、ワールドカップ後のパフォーマンスは素晴らしいですよね。
FKの切れ味もだいぶ戻ってきたようで、直接ゴールも決めてますし。
個人的には先日私の地元である高崎のヤマダ電機でトークショーをやったそうで、
それを見に行きたかったなあといまさら思ってます。

投稿者 AD土屋 : 2010年10月18日 16:46

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