関東大学リーグ1部第9節 明治大学×早稲田大学@NACK5

  • 2010年05月23日 19:10
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7勝1分け、19得点2失点という驚異的な成績で8節にして首位を独走している明治大学。Jリーグ各クラブから注目を集めている山田大記(4年・藤枝東)、小林裕紀(4年・東京Vユース)、久保裕一(4年・名古屋U-18)など、昨年度のインカレを制したメンバーがほとんど残り、着々とチームとしての熟成を深めているようです。対する早稲田は3勝2分け3敗の7位。アンダーの日本代表を経験している富山貴光(2年・矢板中央)がチーム総得点の半分に当たる6ゴールを挙げていることを考えれば、彼をどう生かすかが最大のポイントでしょう。朝から降り続く雨で、水を含んだピッチの中、想像していたよりも多い観衆を集めて、ゲームはキックオフされました。序盤からペースを握ったのは明治。スリッピーなピッチコンディションにも関わらず、1人1人の技術が高く、小林や山田を中心に少ないタッチ数でパスを回し、揺さぶりを掛けます。中でも目を引いたのは縦へ入れるボールの有効活用。久保と山本絋之(4年・柏U-18)の2トップは、共にダイレクトで落とすポストプレーの精度が高く、そこを起点に展開という形に早稲田が付いていけない場面も少なくありませんでした。CBで終始声を出し続けた松岡祐介(2年・広島皆実)は「もう少し幅を使った方がよかったかな」と振り返りましたが、それでも十分サイドを使う形は機能していたと思います。一方の早稲田は、フィジカルに優れる富山と小井土翔(3年・千葉U-18)へ長いボールを付けるのが、まずは攻撃のファーストチョイス。時折チャンスを掴みかけるものの、「ヘディングはほとんど競り勝っていた」と神川明彦監督も称賛したCBの丸山祐市(3年・國學院久我山)がことごとく立ちはだかり、早稲田に決定的な得点機を与えません。すると前半終了間際の45分、久保の突破から得たFK、中央やや右、ゴールまで20m強の距離から左足を振り抜いたのは丸山。ボールは左スミを見事に捉えます。守備で出色のパフォーマンスを見せたDFの「入学した時からうまかった」(神川監督)という、リーグ戦2本目のFK弾が飛び出し、明治が先制点を奪ってハーフタイムに入りました。後半も基本構図には変化なく、明治がある程度ボールを回して、早稲田が縦に速い展開に。早稲田は奥井諒(3年・履正社)と松井亮大(3年・東海第五)の両SHがドリブルを仕掛けてリズムチェンジを図るものの、うまく対応されてしまい、アクセントを付けきれません。58分には早稲田守備陣に乱れ。明治のボランチ宮阪政樹(3年・FC東京U-18)が送ったフィードに、飛び出したGKとDFの呼吸が合わず、ボールは無人のゴール方向へ。詰めていた小林はわずかに間に合わず、何とか事無きは得たものの、連携に不安を感じさせます。そして追加点が生まれたのは68分。小林のクイックリスタートに反応した田中恵太(3年・三菱養和)は鋭いターンからミドルを放つと、早稲田GK菅野一弘(4年・早稲田実業)は弾き切れず、そのままゴールネットへ。「懸案だった2点目が取れないという部分を打ち破った点でも大きなゴール」とは神川監督。リードは2点に広がりました。苦しくなった早稲田の古賀聡監督は73分に2枚替え。清水入団が内定している188センチの岡根直哉(4年・初芝橋本)をボランチに、184センチの畑尾大翔(2年・FC東京U-18)をCBに投入します。これが終盤に奏功。84分、目下リーグアシスト王の右SB野田明弘(4年・広島ユース)が蹴ったCKに、畑尾が高い打点で合わせると、明治GK高木駿(3年・東京Vユース)もよく触りましたが、ボールは左スミに吸い込まれます。75分過ぎは明治もやや早稲田の勢いを受けてしまい、何本かフィニッシュまで持ち込まれるような「バタバタした時間帯」(松岡)での失点で、1点差に。さらに3分後にも野田のCKから、今度は岡根のヘディングがゴールに向かいますが、これは奥田大二郎(3年・東京Vユース)が掻き出し、同点ならず。終盤はやや押し込まれたものの、全体を通してみれば「相手のやりたいことをやらせなかった」(神川監督)明治が4連勝を飾り、その強さを見せ付ける結果になりました。明治は「ちょっと疲れてる素振りを見せたらすぐ外す」と指揮官も言うように、とにかく選手層が厚いですね。そもそもGKが高木、今日はベンチに入った笠原昴史(4年・市立船橋)と共に関東選抜ですから。最終ラインも1月のインカレ決勝から全員が入れ替わっても(※1人のみ卒業)この安定感。さらに小川大貴(磐田ユース)、梅内和磨(FC東京U-18)、野間涼太(青森山田)ら1年生も既に出場機会を得ています。「3冠目指してるって言ってるんで」と笑う神川監督ですが、手応え十分なのではないでしょうか。明治、強いです。  AD土屋


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