J1第33節 大宮×柏@NACK5

  • 2009年11月29日 03:01
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「興奮し過ぎてもダメだし、冷静になり過ぎてもダメだし、非常に難しい心境」(大宮・藤本主税)。15位大宮が37pts。16位柏が33pts。残り2試合という最終盤で迎えた、残留争い直接対決。勝利しか生き残る道はない柏にあって、サポーターはゲーム前から“YMCA”→“柏バカ一代”の合唱と、自らの流儀を貫き、アウェイゴール裏を黄色に染め上げます。引き分け以上で残留が確定する大宮も、メインやバックにまでオレンジカラーが波及。天国か地獄か、大一番は17時4分、柏のキックオフでスタートしました。お互いに先制点だけは許したくない立ち上がり。まずは9分に大宮、ラファエルが得意な左サイドから突破して折り返し、石原のシュートは橋本和が体でブロック。10分も大宮、近藤のミスパスから青木の右クロスを石原が頭で合わせるも、ヒットせず。最初の15分は大宮の攻勢となりました。そんな中、「相手のボールに対する気合いが違った」(藤本)「凄い勢いで来た」(大宮・橋本早十)と2人が声を揃えたように、柏の気迫が少しずつ表出。また、序盤は前線で完全に孤立していたフランサが、中盤まで下りてきてボールに触り出したことでリズムが生まれ、「引いた相手に対して攻撃の形が創れなかった」(柏・菅野孝憲)ことで、縦へと急ぐ形の多かった展開が変容していきます。25分は柏の決定機。栗澤のCK、パク・ドンヒョクのヘディングは枠に飛びましたが、なんとかGK江角がキャッチ。29分、橋本和のパスを受けた大津がフィニッシュと、チャンスは創出します。守備面でも相手が多用する縦へのフィードを睨んで、DFラインも高めに設定して対応。ラファエルへのボールを遮断することに成功すると、「中盤の選手が後ろに下がってしまって、あまり前に出て行けなかった」と藤本。前半追加タイムには、橋本早十のCKを石原がヘディングで狙うも、枠のわずかに左側。スコアレスで45分は推移しました。後半も柏のペースが続きますが、両者の差として挙げられるのはドイスボランチの機能性。柏は前半から栗澤のボールタッチが多く、セカンド奪取もやはり目立つのは栗澤。「ビルドアップ時に、大谷に下りてリベロ的になって回せと指示を出した。そうすると栗澤の回りにスペースができる」とはネルシーニョ監督。大谷が支え、栗澤が出る形で、中盤を支配していきます。一方の大宮は青木と橋本の頭上をボールが越えていくシーンが多い中で、自然と位置取りも低くなり、攻守でなかなかゲームに関与できません。58分、60分とフランサが惜しいシーンを創ると、ネルシーニョ監督の決断は67分。左SBの橋本和に替えて北嶋を投入。村上が左SBへ、澤が右SHへスライド。攻勢の時間帯で勝負に出ます。しかし74分、沸騰したのは黄色ではなくオレンジのサポーター。石原のフィード、ラファエルが胸で落とすと、上がってきていたのは守備に忙殺されていた橋本早十。「右足のトラップがうまくいったので持ち変えて」得意の左足で右スミにグサリ。苦しい中で飛び出した、「今までのゴールの中で一番気持ちいいゴール」(橋本)。大宮があまりに大きな先制ゴールを奪いました。ところが2分後、魔術師降臨。パクのフィード、大津が頭に当ててこぼれたボール、フランサが躊躇なく右足を一振り。すると、凄まじいスピードで江角のニアサイドを破壊。柏は死なず。1-1、スコアはタイに戻りました。直後、ネルシーニョ監督は2枚替え。村上と大谷OUTで田中と菅沼IN。田中は左SB、菅沼はボランチと超攻撃的布陣でゴールを奪いにいきます。大宮・張外龍監督も石原を左SH、青木をアンカーに置いた4-1-4-1にシフトして守備固め。83分、栗澤の縦パス、フランサはヒール、北嶋が繋いで、菅沼のシュートは江角がなんとかフィスティング。さらに張監督はラファエルに替えて藤田、石原に替えて土岐田をピッチへ。もはや柏は最前線に5枚が張り付き、大宮は青木も最終ラインへ吸収され、空中を行き来するボール。ギリギリの綱渡りとも形容できるような、続く攻防。それでも大宮ゴールに掛けられた鍵は開かず。94分16秒、柏原丈二主審の試合終了を告げるホイッスル。この瞬間、大宮のJ1残留が決定すると同時に、柏のJ2降格が決定しました。2005年の初昇格以降、5年続けてJ1を死守した大宮。G大阪や鹿島を倒しながら一時は4連敗を喫するなど、「例年より好不調が大きかった」(藤本)中でも、一度も降格圏に落ちることなく、残留を果たすことになりました。さて、10節以降は1度も残留圏内に浮上することなく、2005年に続いて2度目の降格となった柏。「最後の数試合はやりたいことをピッチで表現していたが、シーズン通してそういう戦いができないから、降格という結果になった」と大谷。「振り返れば前半戦はツイてないこともあって、そこで選手1人1人が自信を失って結果が付いてこなかった。ただ、挽回する時間はあったので、挽回できなかったのは選手の責任」と菅野。「僕は本当にレイソルが大好きで、どうすればレイソルが良くなるかだけを考えていたし、それは今も一緒。またJ1に上げるしかない」と北嶋。個人的には、選手たちは本当によく頑張ったと思いますが、やはり前任の高橋真一郎監督によるスタイルの変化と、それに伴う崩壊が最後まで響いた印象は拭えません。解任される直前にはサポーターとやり合うなど、監督としての資質を問われる一幕も。今日のゲームを見ている限りは、降格するようなパフォーマンスではなかっただけに、前半戦の迷走は痛恨でした。太陽王の落日。大きなダメージを負って、来季はJ2で戦うことになります。   AD土屋




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コメント

comment # 1

最後の5行、良くぞ書いてくれました。
高橋監督もそうなんですが、井原コーチもダメです。練習観ても覇気がないし守備の構築や指導も皆無。シジマールGKコーチはバタバタ騒ぐしパフォーマンス優先な感じがしました。評価する人も多いのですが、前任のロビンソンGKコーチからすると大雑把で。
いずれにしろ、フロントの人選が大きく間違っており、その修正機会ですら逃しズルズル・・・サポはこんなのどうにも出来ません。愛想が尽きたから違うチームを応援するなんてことも出来るはずはない。チームのフロント人事は、一新すれば「新たな一歩」だなんて軽々しく言えるでしょうが、私達はまたそこから積み上げて行かねばならない。

投稿者 Foot ! サポ : 2009年12月01日 09:13

comment # 2

>Foot!サポさん
初投稿ありがとうございます&コメント遅れて申し訳ありません。
練習もご覧になってたんですね。
私は平日あまり動けないために、練習にはなかなか行けないので貴重な情報です。
今年は監督が内部昇格で、正直知名度もそこまでではないので
井原コーチとシジマールGKコーチを招聘した感は否めませんね。
個人的に高橋監督で思い出すのは、試合後の監督会見で試合に関する詳細なコメントが出てこなかったことです。
Jリーグの監督さんですから、時間をかけて分析すれば試合をしっかりと振り返れるでしょうし
勿論会見で自分の考えを全て言う必要はない、ということを勘案した上でも
終わったばかりの試合をしっかり把握し切れていないような印象を持ったのを覚えています。
私はそれこそJ SPORTSに入る前から柏を見ていて、いい時期も悪い時期も知っていますが
通算2度目の降格がどういう効果をクラブにもたらすか、現時点では非常に不透明だと感じています。
これがクラブにとっていい契機になる!とも言い切れないような気がしています。
そんなにJ1へ復帰するのは簡単なことではありません。


投稿者 AD土屋 : 2009年12月07日 18:19

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