高校選手権東京A準決勝 成立学園×暁星@西が丘

第2試合は準々決勝で苦戦を強いられたチーム同士の対戦。終了直前の決勝ゴールで何とか駒澤大学高を振り切った成立学園と、都立駒場にこちらも終了間際のゴールで追い付いてPK戦を制した暁星。3000人を超える盛況の中、どちらも全国経験を持つ強豪の激突はキックオフを迎えました。今年の成立は、じっくり回してというよりは縦に速く展開するスタイル。FWに戸島章(3年・成立ゼブラ・U-18候補)という絶対的な高さを有することもありますが、彼の周囲にアジリティの高い選手が揃っていることも強み。その代表格とも言うべき東大樹(2年・FC東京U-15深川)がまずは躍動。7分に決定機を演出すると、12分にはフィードから抜け出し、GKもかわしてシュート。暁星右SB嶋俊郎(3年・暁星中)の驚異的なカバーリングで掻き出されましたが、いいリズムを創ります。一方の暁星は、4-2-3-1の1トップ、平戸奨眞(3年・暁星中)が攻撃のキープレーヤー。13分にはクロスバーをなめるシュートを繰り出すと、25分にも右サイドをドリブルで切り崩し、浅間翔太(3年・暁星中)へ丁寧なラストパス。成立DFの鋭い寄せでシュートはブロックされますが、可能性を披露します。30分には成立に決定機。戸島のカットから峰下夏樹(3年・成立ゼブラ)は中へ、村野和真(3年・三菱養和調布)が左へ流すと、東が完全にフリー。しかしボレーはバウンドが合わず、ボールはあさっての方向へ。最終ラインはマンツーマンで守る暁星のギャップをうまく突いた形も実りません。そんな中、唐突に先取点。37分、CB廣本達也(3年・網走三中)の縦パス1本で村野が独走。飛び出したGKの鼻先を完璧なループ。頼れるキャプテンの一撃。成立リードでハーフタイムに入りました。後半は双方前へ前へという意識が高く、少し落ち着かない時間が続く中で、左サイドを使うシーンが増えた暁星も、相手陣内でボールを動かし始めます。さらに大きな武器は佐藤智介(3年・暁星中)のロングスロー。デラップばりのレーザービームが成立ゴール前に襲来。61分にはそのロングスローの流れから、跳ね返りを上げた佐藤のクロスに浅間。頭に当て切れずチャンスは費えましたが、脅威には十分なり得ることを証明しました。すると次のゴールもやはり唐突に。69分、嶋のスローインを受けた平戸は右サイド45度、エリア外から右足一閃。強烈にインパクトされたボールは一直線にゴールネットへ。25m近い距離からの弾丸ミドル炸裂。今日も追い付いた暁星。残された時間は10分。もはやどちらにも勝つ可能性は十分にある展開。クライマックスに向けて、会場全体が固唾を飲んで見守ります。両者譲らず、所定の80分が経過して40秒後、成立のボランチ柿木亮介(3年・芦屋SC)が鋭いプレスでボールを奪うと、外側を回った左SBの武田歩士(3年・ジェフユナイテッド市原・千葉U-15習志野)へ。武田の折り返しを、東はしっかりワントラップで収めて、右スミにコントロールシュート。飛び出すベンチの面々。爆発する応援団。ガッツポーズの森岡幸太監督。2-1、成立が再び勝ち越しに成功しました。最後の抵抗は暁星。失点直後のキックオフシュート、伊東遥輝(3年・暁星中)のキックはわずかにバーの上へ。82分、伊東のFKをGKがパンチング、岡山和馬(2年・暁星中)のヘディングもほんのわずかにバーの上へ。長いホイッスル。紙一重の死闘を成立が制し、ファイナルへの切符を手中に収めました。先週同様、ビハインドを跳ね返す執念を見せた暁星は一歩及ばず。3年前の全中出場メンバーが大半を占める、熟成されたチームワークも全国には届きませんでしたが、成立の宮内聡総監督も「本当に全員が頑張るチームでしたね」と賛辞を贈っていたように、強いハートを常に感じさせてくれる好チームでした。これでファイナルのカードは下馬評通り、東京の頂上決戦となりました。1ヵ月後の11月28日、12時より西が丘でキックオフ。激戦必至です。 AD土屋
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コメント
comment # 1
先週この試合偶然見に行きました。
スピードと個々の技術の高さで魅せる成立学園と
チームワークと気持ちで戦う暁星という
対照的な戦いでとても見ごたえありましたね。
成立学園の個人のレベルはJユースにも引けをとらない
高い個人技とスピードを感じました。
そして暁星は本当に高校サッカーらしいチームプレイや
一体感持ったチームで良いチームでした。
成立学園は瀬戸際での勝負強さもあるチームだと見受けられたので
決勝戦の帝京-成立学瞬も目が離せない壮絶な試合になると思います。
このカードは東京の決勝戦としては近年稀に見る好カードなので必ず見に行きます!!
投稿者 ロッチャ : 2009年10月28日 11:36
comment # 2
>ロッチャさん
初投稿ありがとうございます&コメント遅れて申し訳ありません。
おっしゃる通り、見応えのある好ゲームでしたね。
成立は今シーズン勝負弱いところがあったんですけど
準々決勝、準決勝と2試合続けて先制→追い付かれて→後半終了間際に決勝ゴールと
ここにきてようやく粘り強さが出てきた印象です。
暁星も準々決勝で奇跡的な勝ち方をしてきただけあって勢いがありましたね。
特に平戸君のミドルはゴラッソ。凄まじい威力でした。
決勝は3年前の準決勝カード。柏の大津や湘南の菅野、新潟のマイケルなどJ内定者を多数擁した成立が
PK戦で帝京の軍門に降るというゲームだったんです。
私も必ず見に行きたいと思っています!
投稿者 AD土屋 : 2009年11月05日 18:52
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