J1第17節 横浜FM×山形@ニッパ球

  • 2009年07月11日 23:59
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帰りのバスへと乗り込む間際、「楽しかったです」と破顔一笑は移籍後初スタメンとなった山形のCB西河翔吾。同じくCBを組んだ小原章吾も「最高です」と満面の笑み。2人にとって、今日のゲームはおそらく人生で何度となく思い出すような、記念すべき一戦になりました。リーグ戦はここ8試合勝ち星から見放されている山形にとって、ちょうど前半戦最後のゲームは何としても勝ち点を奪いたい所。しかし、いきなり開始2分で先制点を挙げたのは横浜。「準備が足りなかった」(山形・小林伸二監督)相手の隙を突く狩野の素晴らしいワンタッチパスから右サイドを渡邉が抜け出しシュート、GKが弾いたこぼれ球に坂田が詰めてしぶとく押し込み、あっという間にリードを得てしまいました。さて、早々にビハインドを負うことになった山形は、レオナルド、石井秀典、石川竜也、廣瀬智靖、古橋達弥とレギュラークラス5人が負傷欠場。CBは今月1日に“誕生日”合流したばかりの西河が小原とぶっつけ本番でコンビを結成。小林亮を左SBに回すなど、かなり苦心のメンバー構成を強いられます。対する横浜は先制点の場面や、10分にターンから2人を置き去りにするなど狩野が目立つ中、キーマンはやはり兵藤。ドイスボランチの一角ながら、ワンタッチのショートパスで崩すシーンの核は大半がこの17番。豊富な運動量で、チームを潤滑にしていきます。ただ、「相手のボールが中盤で奪えるんで速攻の形が多かった」とは木村監督。確かに山形はビルドアップの時点でイージーなパスミスが散見され、カウンターを食らうシーンも見られました。ただ、結果的に「相手の3トップをDFの4枚で見るような形。SBはあまり上がらなくていい」(小林監督)という指示から枚数が整っていたのと、攻から守の切り替えの速さで対応。20分過ぎからは、ほとんど相手にチャンスを創らせません。逆に25分に北村知隆のシュートがクロスバーを叩くと、そこからは左サイドを中心に山形が攻勢へ。宮沢克行のCKもクロスバーに当たるなど、反発力を見せてハーフタイムに入りました。迎えた後半はやや膠着状態に陥り、共に攻撃のスピードが上がりません。先に動いたのは小林監督。「攻撃をサイドに広げよう」と、まずは64分に佐藤健太郎を投入。4分後に浦和から加入した赤星貴文も送り込むと、続く74分に財前宣之をFWに入れて、ゴールを狙います。対する木村監督は「3トップが残り気味になったので、中盤の守備を厚く」と坂田に替えて小椋をボランチに。狩野を前に上げました。動きのないまま77分、両チーム通じて後半最初の決定機は横浜に。山瀬の巧みな落としから小宮山が独走し、そのままシュートも左ポスト直撃。そして、これが明暗を分けることになります。直後の79分、佐藤が絶妙のサイドチェンジを赤星へ。これで得たCKを蹴るのは財前。7枚で形成された横浜の壁をすり抜けたのは「いけるなって感じはあった」という西河。山形デビュー戦でのゴールは、同時に自身J1初ゴール。1-1、交替出場の3人が全員絡んで同点に。さらに85分、守備のタスクに追われていた右SBの宮本卓也が鋭いドリブルで得たFK。再び財前のキックはファーで西河が折り返し、最後は小原。ジュニアユースから所属していた古巣を絶望へと追い落とす「一瞬あんまりよくわかってなかった」と語った一発は、やはり自身J1初ゴール。小林監督も「勝ち点1が勝ち点3にまで」と驚くまさかの展開に加え、スコアラーが共にJ1初ゴールのCBで、決勝点は小原の恩返し弾と、あまりにも色々なトピックスが詰め込まれた幕切れで、山形が8節以来の勝利を挙げました。いやあ、こんなことってあるんですねえ。こういうゲームに巡り合っちゃうから、スタジアムに行くのがやめられなくなるんです。   AD土屋




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